2025/10/29(水)第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」
あらすじ
アメリカ人英語教師のヘブンが松江に到着した翌朝。ヘブンは翌朝早く松江の町を散策しました。それまでずっと憧れていた「神々の国の首都」松江の早朝の幻想的な景色にヘブンは心から感動しました。
一方、トキは遊女なみからヘブンへのお使いを頼まれました。なみの頼みでヘブンが宿泊している花田旅館に足を運んだトキは、そこで司之介と遭遇。司之介は西洋人なら牛乳を飲むだろうと考えヘブンに牛乳を売りに来たのです。
そのころ錦織は、江藤知事からヘブンの世話をしっかりするように圧力をかけられていました。江藤は島根を一流の県にしたいと切に願っていました。そのため西洋人の英語教師であるヘブンが島根に根付くよう錦織に圧力をかけたのです。
翌日にヘブンの初登校を迎え、錦織はヘブンを訪問。ところが錦織が呼びかけても、書き物に没頭しているヘブンは応答しませんでした。しかし錦織がその場を去ると、ようやくヘブンは襖を開けました。
第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ
感想
松江の初めての朝
ヘブンさんが松江に着いた翌朝からスタート。
米をつく音で眼を覚ますヘブンさん。
米をつく音を騒音ではなく心地よい音に感じたらしい。
米をつく姿に関心を示したヘブンさんはそのまま松江の街中に。
物売りたちの掛け声、お寺の鐘の音。
すべてがヘブンさんには新しいものばかり。
橋の上で朝日を浴びるヘブンさん。
ヘブンさんの視線の先には出雲の大社があるのかな?
そしてそれらを美しいと感じるヘブンさん。
ヘブンさんが日本に根付くことを暗示するような朝の場面でした。
君に一番に届ける
松江の朝の印象をさっそく書き始めるヘブンさん。
それとも手紙を書いていたのかな?
紙に目を近づけて執筆するのは眼が悪いからなのでしょうか。
ヘブンさん執筆に没頭。
誰の声も耳に入らない様子。
そしてヘブンさんが想うのは米国でヘブンさんの帰りを待っている女性。
イライザという名前なのだそうですが、まだ名前は出てきていません。
今のヘブンさんは松江に夢中。
そしてイライザさんのことで頭がいっぱい。
ヘブンさん視点では、今のところトキちゃんはまだ全く知らない人です。
これからヘブンさんの視界にトキちゃん入るのでしょう。
そして距離が縮まってゆくはず。
そのときイライザさんへの気持ちはどう変わってゆくのか。
イライザさんの写真に語りかけるヘブンさんの姿を見て、ヘブンさんとトキちゃんのストーリーが静かに始まったような気がします。
なみさん
まだヘブンさんにそれほどの関心を持たないトキちゃん。
一方でなみさんは遊郭から出るために必死です。
トキちゃんにヘブンさんへの手紙を託すなみさん。
英語で書いてあったようですが、サワちゃんに代筆してもらったのかな?
手紙には何が書いてあったのか。
あの手紙を使ってなみさんはどんな行動に出るつもりなのか。
ヘブンさんが松江にやってきた今週から、なみさんが気になる存在になり始めました。
司之介さん
司之介さんが意外な登場の仕方をしました。
花田旅館に西洋人が滞在していることを聞きつけた司之介さん。
さっそく牛乳を売りにきました。
司之介さん、なかなか目の付け所がいいです。
長年、牛乳配達をする中で少しづつ商売の感覚を身につけてきたのでしょうか。
しかもさりげなくインバウンド価格で牛乳を販売するしたたかさ。
司之介さん、その調子でしっかりと借金の返済を進めてほしいものです。
予習レビューと史実のリアルエピソード
トキちゃんのその後
前週、傳さんが経営していた機織り工場が閉鎖。
トキちゃんは仕事を失ってしまいました。
あの日から数年後の明治23年(1890年)から今週が始まります。
トキちゃんは22歳。
機織り工場の仕事を失ったトキちゃんは、その後は天秤棒を担いでシジミ売りを続けてきたという設定です。
また前週、トキちゃんは銀二郎くんと別れました。
なので22歳になった今週のトキちゃんは独身です。
しかし離婚歴があるので新たな縁談はもはや期待でした。
以上が今週のトキちゃんの状況です。
そんな状況下で松野家の借金返済のために働き続けているトキちゃんのシジミの売り先の一つが花田旅館。
この花田旅館に松江にやって来たヘブンさんは滞在することになります。
そして今週中にトキちゃんとヘブンさんの出会いが描かれます。
ただしオープニング映像のような「仲睦まじい二人」の関係になるのはまだしばらく先の話です。
トキちゃんとヘブンさんの出会い
トキちゃんとヘブンさんの最初の出会いは間接的な出会いです。
トキちゃんがシジミを納めるために花田旅館に足を運んだおり、トキちゃんは松江に西洋人の英語教師がやって来ることを報じる新聞の報道に接することになります。
これが間接的な出会いです。
しかし、この場面でのトキちゃんにとっては、西洋人の英語教師なんて自分には全く関係のない人です。
一方、当然のことながらヘブンさんはトキちゃんの存在を知らない。
しかも、ヘブンさんは米国で愛する女性が自分の帰国を待っている身です。
そんなトキちゃんとヘブンさんの新聞報道を通じての間接的な出会いからほどなくして、ヘブンさんが松江に到着。
ヘブンさんが松江に到着したその日、トキちゃんはヘブンさんと出会います。
松江の人々がヘブンさんの松江への到着を大歓迎。
ヘブンさんを握手攻めにする松江の人々の中にトキちゃんはいました。
トキちゃんはヘブンさんと握手するつもりなどなかったらしい。
ヘブンさん、というより西洋人の英語教師にそれほど関心を持っていなかったのでしょう。
しかし群衆に押される形でヘブンさんの目の前に出たトキちゃんは、ヘブンさんと思わず握手。
このとき、トキちゃんはヘブンさんに違和感を感じます。
ヘブンさんの違和感の正体
ヘブンさんの松江での英語教師の仕事をサポートする人物の名は錦織友一。
吉沢亮さんが演じます。
前週、トキちゃんが銀二郎くんに会うために上京した際に、銀二郎くんと一緒に暮らしていた青年です。
その青年が今は松江で教師となっており、ヘブンさんのサポートを任されます。
ところが錦織友一が近づいてくると、どういうわけかヘブンさんは逃げてしまう。
ヘブンさん、不可解な行動が続きます。
そして誰もヘブンさんの不可解な行動の理由を理解できない。
そんな中、ヘブンさんとのファーストコンタクトの場面でトキちゃんが感じた違和感が回収されます。
トキちゃんがヘブンさんと握手した際に、ヘブンさんの手は小刻みに震えていたらしい。
その震え、経験のない教師という職業へのストレスが原因ではないか。
トキちゃんはそんな風に考えるようです。
トキちゃんがヘブンさんの心の中を推察する場面。
この場面がトキちゃんとヘブンさんの真の出会いの場面なのかもしれません。
第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ








この時代、生卵をあんなに沢山頂くのは結構危険です。サルモネラに当たるかも知れません・・・。今の日本の玉子はこれでもかっ、ってぐらい洗浄していますから安心ですが、この当時ですと結構危険だったと思います。現在でもアメリカではスーパーで売られている殆どの玉子は生食禁止されています。わずかに「Pasteurized Eggs(パスチャライズド・エッグス)」という低温殺菌玉子のみが生食大丈夫となっています。
その2.あっ、ヘブン先生「ロッキー」とおなじ事してる。相変わらず梶谷記者誇大記事。トキさんの方がまともに記録してる。なんとなくトキさんと花田旅館の人達とボディランゲージでヘブン先生とコミュニケーション取れるようになってる。半面、英語が堪能なはずの錦織さんはヘブン先生の意図が分からずうおう。挙句に知事から叱責。錦織さん東京で何かしでかしたか?
名乗る程の者ではございません様。ずんこ様、早速のご返信ありがとうございます。松江の朝の情景に魅せられるヘブン先生、確かに松江の朝の美しさは中国県下随一です。後、名乗る程の者ではございません様が触れられておられた「砂の器」ですが、個人的には邦画ミステリー部門のトップだと思います。映画が原作を越えてしまった稀有な例です。あとは同じ松本清張原作、橋本忍脚本、野村芳太郎監督のトリオによる「張り込み」(「砂の器」には脚本に山田洋次監督も加わっています。)それから水上勉原作、内田吐夢監督の「飢餓海峡」、横溝正史原作、市川崑監督の「犬神家の一族」と続きます。
「砂の器」は主演の丹波さんの想像が映画のクライマックスのお遍路であり最後は文字による注釈で終わりますが、この主演丹波さんの想像と文字注釈で締めるのは「ノストラダムスの大予言」と同じ構図なんですよね
片や「名作」として、片や「迷作」としてですが公開から約50年経過しても忘れられていないことはすごいんじゃないかと思いますね
それぞれの作品で島田陽子さんと由美かおるさんがオパーイ出してますが、これに関してはノストラダムスの由美さんの圧倒的勝ちというど〜でもいい個人感!
私の邦画ミステリー部門は「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」「獄門島」ですかねえ、因みに私は「砂の器」は父子のヒューマンドラマとしてミステリーのカテゴリーに入れていません、「鬼畜」も同様です(あと「八つ墓村」は恐怖カテゴリー扱いです)
私がファンだから横溝作品だらけですね、けど市川監督の横溝映画はラストがキレイなんですよね、花を摘んできた猿蔵とかそうじゃ駅(敢えてひらがな表記)に佇む磯川警部とか島の高台で泪流し鐘をつく早苗さんとか