カムカムエヴリバディ

るいのはじめての給料日 / カムカムエヴリバディ 第45回

2022年1月5日(水)第10週「1962」

あらすじ

昭和37年(1962年)夏。るいが初めての給料日を迎えました。平助から給金を手渡されたるいは、和子からお金の使い道を尋ねられました。しかし、買いたいものが思いつかないるいは、貯金すると答えるだけでした。

貯金以外に使い道が思いつかないるいのことを案じた和子は、るいに告げました。少しでもお金を使うようにと。和子からアドバイスされたるいは、何か買いたくなるものを探しに商店街に足を運びました。

そして、るいが商店街を歩きまわっているとジョーと遭遇。ジョーに連れられジャズ喫茶に足を運んだるいは、そこに居合わせたトミーとベリーから、岡山の実家のことや「るい」という名前の由来を問い詰められました。

動揺して店を飛び出したるいを、ジョーは追いかけてきました。そしてジョーは、サマーフェスティバルにるいを誘い、その時にるいは、ジョーの本名が大月錠一郎であることを初めて知りました。その日の夜、るいは平助と和子にある頼み事をするのでした。

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予習レビュー

るいちゃんの初めての給料日です。

しかし、るいちゃんはお金の使い道がありません。

るいちゃんは岡山時代、雉真家の人々に黙って古本屋でアルバイトをしてきました。

アルバイトの目的は貯金。

高校を卒業したら雉真家を出てゆくために貯金をコツコツと続けていたのでしょう。

だからきっと、友達のお買い物に行ったり、何かを食べに行ったり、ということもなかったことが考えられます。

なので、給料をもらってその使い道を尋ねられても貯金として答えられないのでしょう。

そんなるいちゃんを心配してくれる和子さんの優しさが心に沁みます。

自分の欲しいものを買う経験をすることで、何か事情があるらしいるいちゃんが前を向けるのではないか。

きっと和子さんはそんなふうに考えたのかもしれません。

ブログ主は和子さんの大ファンです。

和子さんの優しさが炸裂しそうなこの回、ブログ主は楽しみでなりません。

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感想

ジョーはやっぱり岡山のあの少年?

るいちゃんの話す言葉が岡山の言葉であることを見抜いたジョー。

この場面は予告映像の中にも含まれていましたが、ジョーはやっぱり岡山のジャズ喫茶のマスター・定一さんのまわりでうろついていた戦災孤児の少年なのかもしれません。

ジョー=岡山の戦災孤児の少年と考えられる根拠はさらに二つあります。

ホットドッグのケチャップやらコーヒーやらをいちいちこぼして服を汚すお行儀の悪さ。

両親を亡くしたジョーは、きちんとしつけられる機会を失ったので、こぼさないで飲み食いすることができないのではないか、というのがブログ主の見立てです。

また、ジョーは和子さんの気持ちを見抜きました。

るいちゃんが貯金すると言ったことに対していきなり激怒した和子さんの気持ちをるいちゃんはまったく理解出来ませんでした。

ブログ主も理解できませんでした(笑)

しかいジョーだけは和子さんの気持ちをよ〜くわかっていました。

和子さんの気持ちをジョーが推測して口にする場面では、空気が読めない割りに人の気持ちを深く見抜ける意外性に驚いただけでした。

しかし、戦争の時代を経験した人の気持ちをよくわかっているというのは、自分も戦災孤児として苦労したから。

また定一さんはじめ、あの時代を行きた人たちの苦労を子供なりに理解していたからなのかもしれません。

今回は、トミーとベリーがるいちゃんの素性に対して鋭くツッコミを入れていました。

しかし、ブログ主としては、ジョーの素性を早く知りたいと願うばかりです。

定一さんの息子・健一くんについて

安子編の最終回で、定一さんの息子が戦地から戻ってくる一瞬だけの場面がありました。

あの場面、実は定一さんが幻を見ているのではないかとネット上でざわついていましたが、ブログ主もそんな気がしています。

それはちょうど、金太さんが亡くなった時に算太くんの幻を見たように。

ということは、健一くんの帰還は定一さんの死を意味しているのかもしれません。

では、金太さんが見た算太くんの幻の正体が、実はおはぎを盗んだ少年だったように、定一さんが見た健一くんの幻の正体・・・それはジョー?

定一さんが亡くなり岡山に居場所を失ったジョー少年が流れついたのが大阪だった。

そんな想像をした『カムカムエヴリバディ』第45回でした。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    前作の大川さんと若葉さん、今作の早乙女さん
    大阪制作朝ドラには「艶枠」というものができたのでしょうか?
    ならば次作では艶役元祖の梅沢富美男さんの出番に期待したいですね、仕事人の時みたいに女形として

    ここ数日は年末年始休みでしたので連投が多く失礼致しました、明日からお仕事ですのでコメントは減らしますので(^_^;)))

  2. 肉じゃが食べる人 より:

    給料の使い道について意見した和子さんの背景を思いやるジョー。
    戦中戦後の市井の人々の苦労を見てたし、自分も経験したからね。

    ジョーだったら、るいの記憶の中のお母さんのことも
    るいとは別の視点から…つまり、
    抗うことのできなかった時代背景や嫁の立場、
    ひとりの人間としての弱さ、
    であるが故の母としての覚悟、
    などなどを思いやって、それをるいに伝えることができるのかも。

    ミス・マーサは本当のことを知って翼をたたんでしまったけど、
    るいちゃんにはいろんなことを知って、本当の意味で過去から解放されて欲しい。

  3. サクラ より:

    うちの夫もオダギリジョーさんが出てきた時から、ジョーさんは定一さんの店に来ていたあの孤児の少年じゃないかと言ってましたヽ(^0^)ノ
    岡山訛りの言い当てで、益々その線が濃厚ですね。

    それにしても、オダギリジョーさんの関西弁が神戸弁にも近くて、可愛らしいなーと不思議に思って調べてみたら、岡山の津山のご出身だと知って、なるほどと納得。

  4. オペラ座の怪人 より:

    弁護士の卵さんは、もう出ないのかしら?
    一目惚れっちゅうのは、なんやかんや言っても、
    やっぱ、女性の(あるいは男性の)容姿にひかれちゃうわけで、
    正反対に近い、一目ビックリを、るいの傷に感じちったわけで、

    傷を許せる許せない、っちゅう問題ではない、と思うのです。
    これで、弁護士卵青年の、弁護になるかしら?

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  5. 名乗る程の者ではございません より:

    ジャズのマイナー化

    このワードで検索したらいろんな要因や推察があり個人的にはかなり面白いものがありました
    1962年、この年ってイギリスでビートルズがデビューしストーンズが結成された年
    これらイギリス発のバンドは一気にジャズを端に追いやり後生の音楽シーンを作りますからね、日本にとってもアメリカではなくイギリス文化の初流入だったのでは?

    ビートルズが来日するまで後4年、ストーンズが初来日するのは元号が平成になるまだまだ先のこと

  6. 名乗る程の者ではございません より:

    顆粒インスタントコーヒー、アラジンストーブ、傘のビニール製の持ち手
    まあ、これらがネットで時代に合っていないとコメントされてましたが私的には「へ~、そうだったんだ、勉強になりますなあ」という位の感想

    むしろ月曜日放送の仕入が極端な寿司屋のなぞかけは「これは酷い!」という感想で、こちらに対する批判的なコメントが少ないのが疑問
    これって「ちりとてちん」と同じ脚本家の方が書いたのというぐらい酷いなぞかけ、草若師匠や草々兄さんという感情が先立つ方々なら「なぞかけナメんじゃねえ!」と怒鳴りまくるレベルかと

  7. 丹善人 より:

    「私の秘密」と言えば高橋圭三アナウンサーの時が印象深いですが、
    八木治朗アナウンサーに変わったのが、ちょうど物語の設定時の
    1962年だそうですね。よく似たアナウンサーを持って来ましたね。

  8. 秋桜おばさん より:

    戦争孤児の男の子がしつこくつきまとう場面がありましたが、それがここに繋がっていたということですか、びっくりです。
    和子さんの優しさ、しみますね。
    ジョーのおかげでその本当の優しさに気づけて良かった。
    長く追っかけしてるのに後からひょっこり出てきた田舎娘が、ジョーのお気に入りになって腹立たしいベリーの気持ちもわかりますよねー。

  9. オペラ座の怪人 より:

    ジャズバーの支配人の近藤芳正さん?って、
    なつぞらで、カレー屋さんの支配人さんだったかしら?
    カレー屋さんの方では、ちっと高飛車な感じがあったけど、
    (なつの結婚報告を受けて、あたふたするところは良かった)
    今のジャズバーの支配人は、とってもGoodな感じです。

    今日の最後、るいちゃんが「おじさん、おばさん」って、
    何かしらね?
    「サマージャズ(?)に行ってもいい?」って問いかけかしら?
    勝手に行きゃいいんじゃない?
    って思ったけど、
    まだ、るいちゃんは18とか19かあ。
    一応、保護者(?)のお許しは得ないとね。

    ジョーが、るいの言葉を「岡山弁」って見抜いたのは、
    ジョーも、岡山の「誰か」だからか?

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  10. 還暦のたつお より:

     和子さんの忠告は、るいさんがお金を無駄遣いするような性格でない事を理解した上での事ですね。自分を豊かにする為にお金を使う事は、無駄使いではないのでしょうね。お金は使ってこそ生きる。小さいながらも経済を回す。決してドケチばかりではない大阪商人の心意気と和子さんのるいさんへの思いやりを感じます。ジョーさんプロのミュージシャンだけど、それ以上のかなりのジャズオタク。だからベリーさんの好意に気付かない。えっやっぱり貯金?
    珈琲代。ジョーさんの何気ない提案が二人の距離を短める。トミーいちいち気障。岡山、ひょっとしてジョーさんやっぱり?封印した母子の記憶。勇君の説を採用。和子さんの悲しい思い出が、るいさんへの思いやりの原点?「私の秘密」昔見ていた筈だけど思い出せない。るいさん店主夫婦に何を語る?

  11. H.Sakigake4th より:

    宇宙人に見えてジョーは案外人のことを慮れるいい男ですね。
    岡山訛りを言い当てたことから、恐らく彼は定一さんのところに出入りした少年でしょう。
    少年も戦災孤児でしたから…。
    そういったことはしっかりわかるんでしょうね…。

    ぐんぐんるいの心の闇に触れていきますが、彼女自身そこに蓋をしている状態。
    真っ向から向かい合って欲しいですね…

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