2023/5/16(火)第7週「ボタン」
あらすじ
万太郎が東京大学植物学教室を訪問する日を迎えました。この日のために洋服を新調した万太郎は、博物館で書いてもらった紹介状を携え東京大学を訪問。外壁が青く塗られているため「青長屋」と呼ばれる校舎に入ってゆきました。
「青長屋」に入るとすぐに制作中の植物標本の束が万太郎の目に飛び込んできました。また、そのころの日本では最先端の植物研究の現場を目にした万太郎は感激しました。しかし研究室には誰もいませんでした。
ほどなくして研究室に入って来た助教授の徳永、講師の大窪や学生たちに、万太郎は教授の田邊との面会を求めました。しかし万太郎は田邊に取り次いでもらえず、研究室の中で待たされることになりました。
そんな中、午前10時を迎え教授の田邊が研究室にやって来ました。徳永、大窪、学生たちが田邊を迎える中、万太郎は自己紹介をし、一方の田邊は万太郎が土佐からやって来たことに関心を示しました。
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感想
万太郎くんにとっても田邊教授にとっても人生を変える出会い。
そんな思わせぶりなナレーションで今回は終了しました。
再放送の『あまちゃん』も「潮騒のメモリー」が流れる寸前に時間切れという思わせぶりなエンディングでしたが。(笑)
追記:この時点で「潮騒のメモリー」はあり得ないとのご指摘をいただきました。
たしかにそうですね。
『あまちゃん』の時間帯は忙しすぎて音声しか聴いていない上に、『あまちゃん』に対してまで脳内リソースを使えない状況なので勘違いしました。
さて、『あまちゃん』はともかく『らんまん』の最後に描かれたこの出会いは、万太郎くんと田邊教授それぞれの人生にどのような影響を与えるのか。
少なくとも万太郎くんの人生への影響は判明しています。
万太郎くんの人生への影響
田邊教授が研究室に入って来る前に万太郎くんの応対をし、田邊教授への要件は自分に言えと言った徳永助教授。
彼は次回、万太郎くんが東京大学に出入りすることについて難色を示します。
受験勉強をして東京大学に入学した学生たちも、小学校中退の万太郎くんの東京大学への出入りを受け入れることはできません。
しかし田邊教授は万太郎くんを受け入れる決断を下します。
今回、田邊教授が研究室に入ってきたときの張り詰めた空気から、田邊教授と他の面々との関係がどのようなものであるのかおおよその想像はつきました。
田邊教授の決定には誰も逆らえないのでしょう。
田邊教授が万太郎くんを受け入れると決めたことで、万太郎くんの東京大学への出入りは確定。
これによって植物学の道に万太郎くんが本格的に足を踏み入れたことで、万太郎くんの人生は大きく変わります。
田邊教授の人生への影響
ナレーションで語られた今回の田邊教授の人生への大きな影響が何を意味するのか、こちらはブログ主はわかりませんでした。
本作は物語中盤までのストーリーは発表されていますが、物語中盤までに田邊教授の人生が大きく変わるようなエピソードはありません。
しかし田邊教授の実在モデルにそのヒントがありそうです。
田邊教授の実在モデルは東京大学理学部教授・矢田部良吉氏。
矢田部教授は外交官として渡米した際にコーネル大学で学ぶ機会を得、そのときに教授のすすめで植物学の道に進んだ人物です。
ドラマの中の田邊教授もコーネル大学で学んだという設定になっています。
さて、リアル田邊教授は、ドラマの中と同様に小学校中退のリアル万太郎くんが東京大学に出入りすることを許可します。
そしてリアル万太郎くんが植物学会の雑誌『植物学雑誌』を刊行。
この刊行を応援したのがリアル田邊教授です。
ドラマの中の田邊教授もまた、万太郎くんがリアルと同名の植物学会の雑誌『植物学雑誌』の刊行を応援します。
徳永助教授が異を唱えるにもかかわらず、です。
ところが・・・
雑誌『植物学雑誌』が刊行された手柄を田邊教授は自分のものに。
ここまでがすでに発表されているストーリー。
本作の制作発表時にアナウンスされたストーリーも、このあたりまでで終わっています。
そして以下は史実です。
リアル万太郎くんが『植物学雑誌』を刊行した直後に、リアル万太郎くんはリアル田邊教授から東京大学への出入りを禁止されてしまいます。
その理由は、リアル万太郎くんの刊行した『植物学雑誌』の完成度が高すぎたため。
リアル田邊教授も植物学会の雑誌を刊行するのですが、権威ある植物学会の雑誌が、一個人が出した雑誌と同レベルでは都合が悪い。
要はリアル万太郎くんという出る釘をリアル田邊教授が打ったということです。
ところがその後、リアル田邊教授も東京大学での教授職を解かれ失職。
ドラマの中でも、田邊教授の浮き沈みが描かれ、そのことを暗示したのが今回の最後の思わせぶりなナレーションだったのかもしれません。
予習レビュー
今週は「鹿鳴館」の話題がドラマの中に登場します。
さてこの「鹿鳴館」ですが・・・
ブログ主は歴史の授業でも学び、三島由紀夫の戯曲も読み、市川崑監督の映画も観たのですが、「鹿鳴館」について何も知らないことに気づきました。
というか、そもそも「鹿鳴館」がどこにあったのかさえ知らない。
そんなわけでこの機会に「鹿鳴館」の基本情報をまとめてみました。
まずは「鹿鳴館」は東京のどこに建っていたのか、から。
「鹿鳴館」が建っていたのは現在の帝国ホテルの隣で日比谷通り沿い。
近くには宝塚劇場などもあります。
「鹿鳴館」の跡地の近くには頻繁に足を運んでいるというのに、まったく知りませんでした。(苦笑)
「鹿鳴館」建設の経緯は次のとおりです。
明治初期、国賓の迎賓館としての役割を果たす建物がなかったことから建設が決定。
1880年(明治13年):建設着手
1883年(明治16年):7月落成
1890年(明治23年):宮内省に払い下げ
1940年(昭和15年):取り壊し
取り壊しの計画が決まった際に保存を求める声があがったものの、保存は見送られ今に至る。
ただし取り壊しの際に取り外された建物の一部は以下の場所に保存されています。
階段と壁紙(東京大学工学部建築学科)
シャンデリア(江戸川区平井にある平井聖天燈明寺)
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植物研究の第一歩!
キャラが濃そうな同期!
今週もワクワクできそうです!
青長屋の中身のカメラワークめちゃくちゃ面白かったです
これからのメイン舞台になりそうな建物を、立体的にイメージさせてくれるの嬉しいです
名乗る程の者ではございません様。ご指摘ありがとうございます。確かにそうですね。頭に「ミッドウエイ」だの「パールハーバー」だのがちらついてました。話は変わりますが、浜辺さんは、かなりのマンガ好きで読書好き(特にSF)だそうです。今回の役も「シン・仮面ライダー」の役もはまってますね。
「あまちゃん」のデモテープに「潮騒のメモリー」が入っているはずは
ないでしょう。この時にはまだあの曲は存在していなかったのだから。
還暦のたつお様
私の調べた範疇ですと、鹿鳴館解体は既に欧米価値観導入の役割を終えて宮内省所持となっていた広大な土地を商業ビルとするためだということ
当時の大日本帝国は大東亜共栄圏確立を目指し満州への移民と資源確保にかなりイケイケの頃で(ただしABCD包囲網の経済制裁は既に始まっていた)まさか本土が襲撃されるなどとはあまり考えてなかったのではないかと
「まんぷく」から一気に3人登場
要さん、高知と同じ四国のうどん県代表なんだろうかな?
今野さん、最近おかみさんとのCM共演がないなあ、今野さんの突っ込みあってこそ面白いのに
田中さん、この人が出るだけで悪ものだと思ってしまう(「真犯人フラグ」では最後の最後に判明しちゃったけど)、散々叩かれた奥さん出演の「ちむどん」のリベンジしてほしい
このクセの強い変な人が出まくる展開は良き、「舞いあがれ」ではなにわ大学にも航空学校にも変な人が欠けていた(鬼教官除く)という個人感
ブログ主様、1940年に鹿鳴館の建物が解体された経緯は調べていないのですが、その二年後に米空母から発進したB25爆撃機による東京初空襲が行われた事を考えると、爆撃による火災を防ぐ意味合いもあったのではないかと、飽くまで推測です。
発登校、不吉な事で賭けをする長屋の人達。なるほど青長屋。最先端の植物研究に触れて興奮。植物学科の学生変わり者揃い。ただ教官二人は堅物と俗物っぽい。田中哲司さん、今野さんはまり役。エレガントに仮面ライダーG3じゃなかった田邊教授登場。
鹿鳴館というのは超ホワイト企業だった富岡製糸場とならび文明開化と富国強兵の象徴だったんだなあと
その影で全国各地にあった超ブラック製糸場における女工哀史があったんだよなあ
映画「ああ野麦峠」でヒロインの少女が兄に背負われ飛騨を眺めながら亡くなる後クレジットが流れるシーンで鹿鳴館で踊る方々が描かれていたのが光と影の対比でしたね
しつらえる=設える
あつらえる=誂える
設えるは設置するとかに使うので
服をオーダーメイドするのなら誂えるのが合ってますかね?