らんまん

万太郎が大学で孤立する / らんまん 第36回

2023/5/22(月)第8週「シロツメクサ」

あらすじ

やりたいと思ったことはやったほうがいいと万太郎に背中を押された寿恵子は、意を決してまつに打ち明けました。鹿鳴館に行ってみたいと。しかしまつは、寿恵子が鹿鳴館に行くことを決して許そうとはしませんでした。

同じころ、東京大学植物学教室に通い始めた万太郎は、誰よりも早く教室に入って植物の研究に没頭できる幸せをかみしめていました。万太郎は大学に通うことを心から楽しみ、朝が来るのが待ち遠しいほどでした。

一方で学生の波多野と藤丸は、朝が来るのを苦痛に感じていました。波多野と藤丸は宿題や論文に追われる日々を送っていたのです。特に藤丸は英語が苦手で、英語で行われる田邊の授業は大きなストレスになっていました。

万太郎は学生たちと植物談義に花を咲かせることが望みでした。しかし藤丸には、万太郎の希望を受け入れる余裕はありませんでした。そして、学生の厳しい現実を波多野から聞かされた万太郎は、大学の中で孤立していることを感じはじめていました。

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感想

寿恵子ちゃんは鹿鳴館へ行くことをまつさんから反対され、万太郎くんは学生たちの間で自分が孤立しているらしいことに気がつく。

第8週がネガティブな始まり方をしました。

一方で次週の月曜日は、寿恵子ちゃんも万太郎くんも、新たな行動を起こしはじめるところからスタート。

寿恵子ちゃん万太郎くん、ともに今回のネガティブな状況を克服する模様。

寿恵子ちゃんは鹿鳴館の関係者から舞踏練習会に誘われ、万太郎くんもまた波多野くんと藤丸くんを味方につけているみたいなので。

なので今週は、今回描かれたネガティブな状況が克服されるまでのプロセスが描かれる一週間になるのでしょう。

寿恵子ちゃん

寿恵子ちゃんはまつさんから鹿鳴館に行くことを猛反対され、まつさんの言葉を聞き入れたように見えはしました。

しかし、まつさんの反対に納得はしていない様子。

自分の部屋に戻って悔しそうにしている寿恵子ちゃんの描写が、鹿鳴館の一件がこれでは終わらないことを暗示していました。

今週、寿恵子ちゃんはまつさんの反対を押し切って行動に出るのか。

みえさんが再びやって来て、寿恵子ちゃんの希望を叶えることに一役買うのか。

次週の月曜日には、寿恵子ちゃんは鹿鳴館のダンス講師のアメリカ人の美しさに魅了されるという出会いが用意されています。

その出会いのお膳立てをするのはみえさん。

寿恵子ちゃんが鹿鳴館にかかわることを反対するまつさん。

一方で寿恵子ちゃんが積極的に鹿鳴館にかかわることを望むみえさん。

まつさんとみえさんの対立も見ものです。

将来の主人公の伴侶のストーリーが、ようやく動き始めました。

万太郎くん

自分があまりにも能天気であったことに気がついてしまう万太郎くん。

大学への出入りが許されたことに有頂天になっていた万太郎くんでしたが、大学に通うことが誰にとっても楽しいこととは限らないという現実。

大学に通うことに苦痛を感じる者もいるのだということに万太郎くんは気がついた模様。

教授のお気に入りになったというそれだけの理由で大学に通える万太郎くんに対して、学生たちはいくつものハードルを乗り越えてここまできたわけです。

また万太郎くんは大学に通っていても好きなことだけをやっていればいい。

万太郎くんには単位取得というゴールも卒業というゴールもない。

宿題にも追われず論文にも追われず英語の授業についてゆけないというストレスもない。

何にも追われず、ついて行かねばならないこともない。

追いかけたいことを追いかけるだけ。

あまりにも有頂天になって嬉しさに溺れていた万太郎くんは、学生たちも同じような気持ちで大学に通っていると勘違いするのも無理はない。

しかしその勘違いにすぐに気がついたところはさすがです。

さて、次週の月曜日には波多野くんと藤丸くんは、万太郎くんと意気投合・・・というところまではゆきませんが、力になってくれる存在にはなっているらしい。

また史実にしたがったストーリー展開をするのなら、二人の学生は万太郎くんのよき学友になるはずです。

今週、万太郎くんが学生たちに受け入れらるまでのプロセスに注目したいと思います。

万太郎くんと寿恵子ちゃん

万太郎くんと寿恵子ちゃんの二人の関係にも、今週中に変化が生じるかもしれません。

というのも来週には、万太郎くんと寿恵子ちゃんの間に「鹿鳴館」という大きな壁が立ちはだかることになるので。

今週中に万太郎くんと寿恵子ちゃんの二人の関係に変化がなければ、二人の気持ちの距離が縮まらなければ、「鹿鳴館」は二人の壁にはならないからです。

今回、将来の主人公の伴侶のストーリーがようやく動き始めましたが、寿恵子ちゃんが主人公の伴侶になるストーリーも、今週あたりから動きはじめるかもしれません。

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予習レビュー

今週は寿恵子ちゃんのお母上・西村まつさんの過去や、寿恵子ちゃんの亡きお父上のことが少しだけ語られます。

そこで今週中に判明する西村家のことや、リアル寿恵子ちゃんの生家について簡単にまとめてみます。

寿恵子ちゃんのお母上・まつさんは、若いころは柳橋で芸者をしていました。

それもただの芸者ではありません。

柳橋界隈では知らぬ人がいないと言われたほどの人気芸者で、柳橋の芸者として頂点にまでのぼりつめたすごい人です。

そして頂点にたどり着いたときに亡きご主人と出会いました。

亡きご主人はお武家さまでした。

そしてまつさんは妾。

なお、まつさんと妹のみえさんは、幼いころから同じ置き屋で厳しい修行をしたという設定です。

一方、リアル寿恵子ちゃんのお父上は旧彦根藩の藩士で明治維新後は陸軍勤務。

お父上がなくなり身寄りがなくなったお母上がリアル寿恵子ちゃんを養うために菓子屋を開業しました。

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POSTED COMMENT

  1. ばなななち より:

    しなくてはいけないことで手がいっぱいになって、余裕がなくなってしまう。
    そのせいで本当にしたいことができない、他の人に優しくできない。
    藤丸くんの気持ちが痛いほどわかります…
    英語が苦手なのに、講義で頑張って受け答えしている姿、心に刺さります…

    万太郎くんは他のメンバーに余裕がないことをどうやって解決するのか、先が気になります!

  2. あさのあさみ より:

    そうそう、先週も
    お茶をいれてもらう側専門の大店の若旦那万太郎くんが、ちゃんと教授にお茶を淹れてるのを見てちょっと感心したのでした

  3. あさのあさみ より:

    朝早く登校した万太郎くん、机の上や窓の掃除、よく気がつきました
    大勢の使用人がいた峰屋時代はもちろん、東京に来てからもほとんど竹雄くんが家事をしていると思われ、掃除なんてしたことないのではないでしょうか?
    それとも、名教館には掃除当番あったかな?

  4. 還暦のたつお より:

    東大の用務員さん、クールポコの人だったんだ。見落としていた。だからかー。

  5. 還暦のたつお より:

    「牡丹を受け取った者は見知らぬ旅に出る。」今後の展開を暗示している?文太さんの新作美味しそう。文太さん、かる焼きには抵抗あり、職人としての矜持。文太さんひょっとして、まつさんの事が好き?寿恵子さんの父親、彦根藩士、まさかあの事件で落命?だとすると新政府は仇?植物学教室の過酷な日常。藤丸君やっぱり当てられて。万太郎さん、藤丸さんを励まそうとするもキレられて。朝ドラ受け何故かクールポコ「なにーやっちまったなー。」

  6. 名乗る程の者ではございません より:

    な~にい、やっちまったなあ~!

    もうね、今日はこの一言に尽きるわ🤣

  7. 還暦のたつお より:

    丹善人様。昨日の「ぼくらの時代」は、出演は岡田氏。綾野氏。藤井道人監督の三人だったので、新作映画「最後まで行く」のプロモーション絡みでしたが、この映画は同名の韓国映画のリメイクですね。原型の韓国映画が凄く面白かったので、「アバランチ」、「新聞記者」、「インフォーマ」、「ヴィレッジ」で実績のある藤井監督がどうリメイクしたか気になります。因みにオリジナルの韓国版「最後まで行く」はネットフリックスで見る事が出来ます。あの罰当たりな死体の処理法は再現しているのかな?

  8. 丹善人 より:

    21日(日)の朝の「ぼくらの時代」番宣で出演の岡田准一と綾野剛、
    2人の奥さんが「らんまん」に出演中ですね。他局だけにまったく
    触れないけれど。

  9. 名乗る程の者ではございません より:

    もし堀井君のモデルが 坪内逍遥 なら

    実際に坪内逍遥自身は尾張出身で東大落第経験ありです
    ドラマ内で田邉教授の本棚にシェイクスピア戯曲の本(当然未翻訳)があります
    「お前がいて良かったと俺に思わせろ」という台詞なんかは私が知っている和訳されたシェイクスピア戯曲みたいな響きが感じられます
    また 坪内逍遥自身は元々「南総里見八犬伝」のめちゃめちゃファンだったが後年には「人生は勧善懲悪の単純なものではない」と滝沢馬琴を否定し写実主義に傾倒した作品を発表されています
    という伏線(というか匂わせ)に加えて今作の脚本担当の長田先生は過去に坪内先生自身を主役にした舞台脚本書かれています

    ということで、個人的にはドラマにおける堀井くんの存在感が爆上がりしています

  10. 角田和枝 より:

    万太郎の純粋な気持ちが頑なな学生達に理解されないのが悔しい。

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