らんまん

高藤が寿恵子を気に入る / らんまん 第41回

2023/5/29(月)第9週「ヒルムシロ」

あらすじ

植物学雑誌を創刊するという新たな目標を見つけた万太郎に、藤丸や波多野たちが忠告しました。植物学雑誌の創刊は田邊の許可を得る必要がある。田邊にそのことを相談するタイミングには十分に注意を払えと。

一方、えみに頼まれ菓子を持って行った寿恵子は、実業家の高藤の気に入るところとなり、舞踏練習会への参加を求められました。しかし寿恵子は、自分は舞踏練習会には不相応だという理由で高藤の申し出を断りました。

高藤の申し出を一度は断る寿恵子でしたが、高藤に紹介されたアメリカ人ダンス講師のクララがダンスをする美しい姿に寿恵子は魅了されました。そして寿恵子は、クララにダンスを教えてもらうと心に決めました。

おなじころ、万太郎は波多野と藤丸を下宿に招き植物学雑誌の構想を練っていました。そんな中、実家が酒問屋である藤丸が万太郎に言いました。これから日本中の酒屋がつぶれてしまうのではないかと。

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感想

高藤の秘書

寿恵子ちゃんのストーリーが動きはじめました。

最近、白梅堂に顔を出すことが少なくなった万太郎くんのことを待ち侘びる寿恵子ちゃん。

寿恵子ちゃんの中での万太郎くんの存在感に変化が生じていることがわかりました。

そのとき、寿恵子ちゃんに声をかける見知らぬ男。

その直後、タンポポの綿毛が風に吹かれて舞い散るカット。

これから何かが起こることを十分すぎるほどに暗示していました。

そして寿恵子ちゃんの案内で白梅堂にやってきた「高藤の秘書」を名乗る男。

白梅堂の中を見まわす視線が、まるで寿恵子ちゃんは寿恵子ちゃんの家族の品定めをしているようで実に感じが悪い。

その感じの悪い目つきを見て、前職の経験からこの手の男を鋭く見抜けることができるであろうまつさんは何かを察した様子。

「高藤の秘書」への警戒心が表情ににじみ出ていました。

しかし寿恵子ちゃんは、その時はまだ何も気づいていない様子。

高藤氏

高藤の秘書の案内で寿恵子ちゃんは高藤家の屋敷へ。

寿恵子ちゃんが白梅堂の菓子を高藤家に届けに来た際に、寿恵子ちゃんにロックオンした高藤氏が寿恵子ちゃんをお出迎え。

高藤氏は舞踏練習会に寿恵子ちゃんを誘うものの、寿恵子ちゃんは断りました。

叔母のみえさんから鹿鳴館の話を聞かされた際には、興味津々だった寿恵子ちゃんでしたが、その後、冷静になって考えたのでしょう。

自分は鹿鳴館に不相応だと。

ところが高藤氏も簡単には引き下がらない。

高藤氏は算段したのでしょうか。

男の自分がどれほど説得したところで寿恵子ちゃんの気持ちを変えることはできないようだ。

ならば、言葉で説得するのではなく鹿鳴館の世界がどんなものか実物を見せてしまおうと。

実物を見せれば心が動くだろうと。

そして高藤氏は、ダンス講師のクララさんを寿恵子ちゃんに紹介。

クララさん

クララさんは英語しかできない。

日本語ができないらしい。

だから寿恵子ちゃんを説得することなどできない。

クララさんがドレスの採寸をしても、それを拒む寿恵子ちゃん。

ところが・・・

クララさんが踊る姿で寿恵子ちゃんのハートを射抜いてしまいました。

それまでずっと拒絶モードだった寿恵子ちゃんが、クララさんに手を取られたその瞬間、寿恵子ちゃんが口にしました。

「クララ先生」

寿恵子ちゃんがおちた瞬間でした。

タンポポの綿毛が飛び散るカットは、寿恵子ちゃんがおちる瞬間のフラグだったのでしょうか。

寿恵子ちゃんの気落ちと状況に大きな変化が生じていることを知らない万太郎くん。

今の万太郎くんは寿恵子ちゃんとの会話の中で見つけた新しい夢に夢中です。

どうやら寿恵子ちゃんのことも忘れてしまっているらしい。

前週、少しづつ距離を縮めはじめた万太郎くんと寿恵子ちゃんの関係が、逆の方向に進んでゆきかねない状況に。

それに加えて万太郎くんの実家の家業が危機におちいるらしい?

何かが始まる予感でいっぱいの『らんまん』第41回でした。

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予習レビュー

今週は万太郎くんの新たな目標である植物図鑑出版の練習もかねた植物雑誌の刊行のプロジェクトがスタート。

そのプロジェクトの資金源として万太郎くんの実家のお金がアテにされる場面があります。

またしても「峰屋」が「若の財布」として期待されるわけです。(苦笑)

ところでリアル万太郎くんも実家の家業を自分の財布として使い倒していましたが、その使いっぷりはドラマの中の万太郎くん以上です。

例えば・・・

万太郎くんは「十徳長屋」から東京大学までは徒歩で通っているみたいですが、リアル万太郎くんの通学は人力車。

それも毎日、しかも往復とも人力車。

またリアル万太郎くんは東京での研究を続けながらも定期的に土佐に帰省していました。

東京と土佐の往復の旅費だけでも、現在と比較したらかなりの多額にのぼることが考えられます。

当時は東京・土佐間を1日で移動することは不可能。

途中で何泊も宿泊する必要があるので交通費に加えて宿泊費も加わってきます。

また、研究書を大量に買い込み、文房具類や研究のための美品も性能がよく高価なものを求めていたとのことでそのあたりの出費も大変なことに。

ドラマの中の万太郎くんは竹雄くんから「峰屋は若の財布じゃない」と釘を刺されていましたが、リアル万太郎くんと比較すると竹雄くんの教えを守っているようです。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様

    私個人的には寿恵子の友人としてハチオーグ役の西野七瀬さんが出てくれたら嬉しいかなと
    映画でルリ子が「ひろみ」と呼んだ時点で涙腺緩みそうになりました、50年前の作品では若き日の島田陽子さんが演じた大学同級生かつ親友の名前
    因みに西野さんはハチ女としては三代目、初代の方はあまり存じませんが二代目は私が大好きな及川奈央さんでした

  2. ばなななち より:

    タンポポが飛んで行く演出
    クララ先生の手を取る、着物の帯が落ちる演出
    余計を削ぎ落とした、分かりやすいシンプルな表現、私はとても好きです

    峰屋のピンチ!峰屋サイドの話、気になりますね

  3. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。回想シーンで出て来る父親役が塚本晋也さんなら嬉しいです。

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    えっ、父親ってクモオーグの手にかかり亡くなったんじゃないの?
    一瞬そう思うぐらい本日の寿恵子さんは緑川ルリ子っぽかった

  5. 還暦のたつお より:

    田邊教授。何でユージー?ビビッてるから教授の機嫌のいい時に言いたい。高藤氏の使い。高藤氏、出自から五代友厚氏を連想するけど彼は大阪だったし。寿恵子さんの父親、新生陸軍にいたのか、てっきり桜田門外の変か戊辰戦争で亡くなったと思っていたのだが。クララさん。この名前を聞くとあのアニメが頭をかすめる。ドレスの採寸。嫌がるけどクララさんの軽快なダンスに魅せられて。「金はどうする?」あっ、金ずるが来た。不吉な情報。

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