2023/6/19(月)第12週「マルバマンネングサ」
あらすじ
純白のドレス姿の寿恵子が十徳長屋の万太郎のもとへ駆けつけ、長屋の住人たちは大騒ぎになりました。一方、万太郎の部屋の中にある大量の植物標本を初めて目にした寿恵子は言葉を失っていました。
その様子を見た長屋の住人たちは、万太郎と寿恵子は破談に終わると思い込み、その場を立ち去りました。そんな中、万太郎は寿恵子に告げました。自分には「日本中の植物を明らかにして図鑑を作る」という夢があるのだと。
続けて万太郎は自分勝手なことを承知で言いました。自分には寿恵子が必要なのだと。一方の寿恵子は、植物図鑑を完成させるよう万太郎に約束させると、万太郎と一緒に冒険する覚悟を万太郎に語りました。
万太郎は植物図鑑を完成させると寿恵子に約束しました。そして万太郎と寿恵子は一緒に生きていく決意を固めました。万太郎と寿恵子の結婚が決まり、竹雄や長屋の住人たちは二人を祝福しました。
第17週
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感想
冒険をしたかったという寿恵子ちゃんが、万太郎くんと冒険の旅に出る覚悟を固めました。
ところで今回の寿恵子ちゃんの口からは「結婚」よりも「冒険」や「覚悟」に近い言葉の多く出ていたような気がします。
この言葉の比率、これからの二人の波乱の人生を暗示しているのでしょう。
これからの万太郎くん
本作の今後のストーリーで今のところ判明しているのは次週まで。
翌々週以降の展開はまだ判明していません。
しかし史実をモチーフにしている本作、おおよその予想はつきます。
どこまで史実を再現するかはわかりませんが、次のような展開が予想されます。
まずは峰屋の経営難。
次週、竹雄くんと綾ちゃんが峰屋を継ぐことが決まるので、峰屋が極端にひどい状況になることはないかなと思います。
しかし史実では生家の家業の経営難によって仕送りが打ち切られています。
ドラマの中の万太郎くんも、実家からの仕送りがなければ研究を続けることはできません。
ただでさえ西洋料理屋で働くことで生活費を稼いでいた竹雄くんは、翌々週には万太郎くんのそばからいなくなります。
なので実家からの仕送りが万太郎くんにとっては欠かせない収入源の一つです。
その収入源が絶たれる展開は十分に考えられます。
その一方で、史実がある程度再現されるなら、万太郎くんは東京大学の職員として雇用されるはず。
また万太郎くんの同郷の岩崎弥太郎からの資金援助のエピソードも描かれるかと。
それでも万太郎くん夫婦の家計は、常に火の車状態になるものと思われます。
これからの寿恵子ちゃん
「結婚」よりも「冒険」や「覚悟」のような言葉を多く発した寿恵子ちゃん。
ある意味で万太郎くんよりも波乱の人生を歩むことになるのかもしれません。
寿恵子ちゃんについても史実がどこまで反映されるかわかりませんが、寿恵子ちゃんのリアルストーリーも壮絶です。
万太郎くんは常に借金取りに追われることになることが考えられます。
度々家にまで乗り込んでくれる借金取り。
その借金取りに対して寿恵子ちゃんは、万太郎くんの使命を語ることであるときは借金取りを感心させ、またあるときは涙を流させる。
借金取りの心をつかみながら借金取りを退散させるという凄技を披露する場面が描かれるかもしれません。
また、小料理屋を開業し、その小料理屋を大繁盛させ、さらにその小料理屋をバイアウトして大金を得るなどの才覚も発揮。
その一方で、史実の中のリアル寿恵子ちゃんは子だくさんです。
さらに生まれた子どもの何人かを病気で失うという試練も経験しています。
これらのことが描かれるとなると、ある意味で万太郎くん以上の波乱に満ちた人生になるはずです。
そんな浮き沈みの激しい人生を暗示したのが、今回の寿恵子ちゃんの言葉なのかもしれません。
予習レビュー
今週はいよいよ万太郎くんと寿恵子ちゃんの関係に一段落がつきます。
その「一段落」を暗示するようなエピソードが前週描かれました。
そのエピソードとは、大畑印刷所の大畑夫妻が万太郎くんから寿恵子ちゃんとの結婚の仲人を頼むエピソードです。
このエピソード、史実をモチーフにしています。
リアル万太郎くんも、石版印刷の技術を太田印刷所というところで見習いとして働きながら学んでいました。
そんな中でリアル万太郎くんは初恋をしました。
相手はもちろんリアル寿恵子ちゃん、甘党のリアル万太郎くんがしばしば通っていた菓子屋の娘です。
リアル万太郎くんは「初恋」のことをリアル大畑さんに相談。
相談を受けたリアル大畑さん、実にいい人だったようでリアル寿恵子ちゃんの名前や家族構成を調べ上げてくれたのだとか。
そしてリアル大畑さんはリアルまつさんに一部始終を告げると、リアル寿恵子ちゃんもリアル万太郎くんのことが気になっていたことが判明。
リアル大畑さんの仲人によって二人は結婚しました。
ところで、このころリアル万太郎くんには別の縁談のあったのだとか。
その後、リアル万太郎くんを東京大学の職員に迎える松村教授が縁談を持ってきたものの、リアル万太郎くんはその話を断りました。
このことがリアル万太郎くんと松村教授の人間関係が悪化するきっかけになるのだそうですが、このあたりのことがドラマの中で再現されることはなさそうですね。
第17週
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万太郎くんの植物学、千紗子さんの冒険
それぞれの一生を掛けられるものが合流するいい回でした
それぞれの価値観を話し合うシーンも個人的にめちゃワクワクしました
相棒であり親友でもある竹雄くんから、万太郎くんをよろしくされるシーンはこれまでの積み重ねを見ているとぐっときますね
2人ともお幸せに!!
坪内逍遥が若い頃に「八犬伝」愛読書だったこと、写実主義の小説書くことを志し「八犬伝」を否定することから始めたことも史実通り
だから今日の堀井くんと寿恵子さんとのやり取りは脱オタクと現役オタクのそれでかなり笑えるシーンだった
完結しないと後世に残らない
私が連想したのは「サイボーグ009」
未完だった天使編を石ノ森先生没後に石ノ森プロが完結させたことかな
「人の事をさんざんほっぽらかして何してたんですか。」ちゃんと事情は説明しましょう。釣書には書いてたみたいだけど、ここは本人の口から、ひどい部屋。修羅場になりそうな雰囲気を察して長屋の皆さん帰る。回りくどい万さんの求婚。逍遥先生の正論。大冒険。八犬伝好きの血が騒ぐ。寿恵子さんと逍遥先生、なんか文学論になっちゃった。このドラマの方向性が一気に定まる。こういう展開はもう現代劇では無理かもしれない。(「あまちゃん」は別)
万太郎くんがモデルとなる牧野博士と史実的に違い過ぎるという批判がTwitter上等でちらほらございます
個人的には「ドラマなんだから面白ければいいんじゃね」と思いますね、ご都合主義であれ好評ならばそれが正義かと
というか、大河ドラマなんかもフィクションありありでいいとすら思っています、光秀→天海坊説や義経→ジンギスカン説で描いた方が遥かに面白いかと
個人的には「古事記」題材で国引きの場面や八つ頭の大蛇がキングギドラみたいに光線を飛ばしながら暴れまわったりするなら1年間見るけどね(当然CGですが別に使っていいじゃん)
というわけでフィクションドラマ「らんまん」は今のところ面白く見とります(今のところというのは「舞いあがれ」の後半がどうにも???な個人感だったゆえ)