ヒサを問い詰める万太郎 / らんまん 第2回

2023/4/4(火)第1週「バイカオウレン」

あらすじ

分家の豊治たちが、ひ弱な万太郎など生まれてこない方が良かったのだと話しているのを万太郎が聞いてしまいました。その言葉に深く傷ついた万太郎は、どうして自分を産んだのだと病床に伏せている母・ヒサに問い詰めました。

しかしヒサの答えに納得のゆかない万太郎は泣きながら家を飛び出してしまいました。そして、裏山の神社に足を運んだ万太郎は、自分はどうして生まれたのだと神様に悪態をつきました。その万太郎に、「天狗」と名乗る武士が万太郎に声をかけてきました。

一方、万太郎のことで思い詰めるヒサは、身体の弱い子供を産んでしまったことをタキに詫びました。しかしタキは言いました。ヒサが槙野家の跡継ぎである万太郎を産んでくれたことを感謝していると。

そんな中、万太郎が家からいなくなったことに竹雄が気がつきました。竹雄、綾、そしてヒサが万太郎を探し回っているそのころ、裏山の神社の境内では万太郎「天狗」と名乗る武士に身体が弱いことの悩みを打ち明けていました。

感想

フラグがいろいろと立つ回でした。

綾ちゃんのフラグ

家から姿を消した万太郎くんの姿を探す綾ちゃんが、酒蔵の中からただよってくる香りにうっとりする場面。

さりげなく描かれたこの場面は、今後の重要なフラグと思われます。

綾ちゃんはこの先のどこかで、酒造りに強い興味を持つように。

次週の火曜日には、酒造りへの興味を抑えきれない綾ちゃんの描写があるようです。

綾ちゃんが以前から酒造りに興味を持っていたのか、今回のことがきっかけとなって酒造りに興味を持つことになるのか。

そのあたりはまだ不明。

ただしキャスティング発表時のアナウンスによれば、たまたま酒蔵の香りに魅了された綾ちゃんが、そのことをきっかけに酒造りに興味を持つとのこと。

キャスティング発表時のアナウンス通りであれば、今回は綾ちゃんがライフワークと出会った瞬間です。

タキさんのフラグ

タキさんがヒサさんに言いました。

造り酒屋「峰屋」を万太郎に引き継ぐまで自分は生きていると。

造り酒屋「峰屋」の後継の件、タキさんの願いどおりにはゆかず「峰屋」を継ぐのは綾ちゃんです。

しかし綾ちゃんが「峰屋」を継ぐことが決まった直後のタイミングでタキさんは亡くなることになっているらしい。

なので、タキさんがヒサさんに言った言葉はタキさんの最期のフラグと言ってもいいのかなと思います。

万太郎くんのフラグ

しょっちゅう熱を出し身体が弱いことに悩むチビ万太郎くんに、天狗こと坂本龍馬が言いました。

その年なら、たくさん食べてたくさん寝てたくさん遊べば丈夫になると。

この先、坂本龍馬の言葉の通りになるはずです。

坂本龍馬の励ましの言葉が幼い万太郎くんの心の支えになるのでしょうか。

竹雄くんのフラグ

ブログ主が主人公に次いで、否、主人公よりも注目している竹雄くん。

幼いながらに、主人に徹底して仕える姿にすがすがしささえ覚えます。

今回描かれた主人に徹底して仕える姿、この姿はこの先しばらくの間、万太郎くんに仕えることになる日々のフラグかと。

こんなしっかりした人物に支えられた万太郎くんは幸せ者です。

ところで・・・

今後の展開へのフラグがいくつも立つその一方で、過去も説明されました。

ヒサさんの病状

前回、主人公の母親のヒサさんが元気そうに見えたのは勘違いでした。

今回のヒサさんは衰弱しきっていました。

酒宴に顔を出すこともできず、そればかりか竹雄くんに支えてもらえなければ歩けないほどの弱りよう。

そしてヒサさんがどうして健康を損ねたのかもタキさんのセリフを通して判明。

万太郎くんを産むまでに三度も流産を経験していたとは。

この三度の流産によってすでに身体はかなり衰弱していたはず。

そんな状態で万太郎くんをみごもったものの、今度は妊娠中に夫と死別するという精神的なショックが加わったらしい。

ヒサさんの過去が一気に説明されました。

予習レビュー

槙野家の分家の者たちが万太郎くんの陰口をたたいたのは、その前提として分家の者たちの本家への不満があります。

万太郎くんが生まれたのは槙野家の本家です。

そして祖父が亡くなり父も亡くなった万太郎くんは、本家の名目上の当主になりました。

しかし万太郎くんはわずか5歳でしかも病弱。

それらに加えて本家の家業に対してあまり関心を持っていない。

そんな男子に本家の当主がつとまるのかという分家の者たちの不満は理解できないことはありません。

しかし、わざわざ日頃の不満を本家に来て吐き出さなくても、とも思います。

話変わって、分家の者たちの陰口を耳にしてしまい深く傷ついた万太郎くんは家を飛び出すと裏山の神社へ。

そこで万太郎くんが出会った「天狗」と名乗る武士の正体は坂本龍馬です。

「天狗」の正体が坂本龍馬であること。

坂本龍馬がこのタイミングに何をしていたかなどは、おそらくナレーションで説明が入るものと思われます。