おむすび

神戸での思い出を語る結 / おむすび 第21回

2024/10/28(月)第5週「あの日のこと」

あらすじ

寂しそうな顔をしているのは何故なのかと翔也に尋ねられた結は答えました。それは1995年1月17日からだと。そして結は、神戸で家族と過ごした幼いころのことを語り始めました。当時、結は6歳でした。

結の言う「あの日」の前日。歩は親友の真紀とともに洋服を買いに行きました。モデルを目指している真紀は歩に似合う洋服を選び、結にもお土産を買ってきてくれました。そして真紀は、明日また学校で会おうと言って家に帰りました。

その翌日未明。神戸を大地震が襲いました。歩は結をかばい、聖人と愛子も二人の娘を励ましました。しかし結には地震の瞬間の記憶はありませんでした。結が覚えているのは、両親と歩が助けてくれたこと。そして避難所のことだけでした。

避難所で聖人と愛子は美佐江たちと無事を喜び合いました。歩は真紀を心配するものの、父の孝雄と一緒に別の小学校に避難しているだろうと聞かされました。そして、米田家の家族や被災した人々は食べ物がない夜を迎えました。

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感想

ついに「あの日」が描かれました。

「あの日」の描写はその前日からスタートです。

「あの日」の前日

平成7年(1995年)1月16日。

結ちゃんは平成元年(1889年)1月8日生まれなので、6歳の誕生日の約一週間後。

聖人さんはアーケード設置の同意書(?)を商店街の人々から集め終わったらしい。

靴屋の渡辺さんは最後までアーケード設置に反対。

しかしアーケード設置は多数決で決まったらしい。

美佐江さんの言うとおり、アーケードが完成したら商店街をスキップするのかな?

商店街の皆さん、安心しきった笑顔。

「あの日」が数時間後に迫っていることなど知る由もなく。

そこへ歩ちゃんと真紀ちゃんが帰ってきました。

商店街のおっちゃん情報によれば真紀ちゃんはモデルを目指しているらしい。

だから洋服選びが得意。

真紀ちゃん、歩ちゃんに似合う洋服を選んでくれました。

ところが真紀ちゃんが選んだ洋服が派手すぎないかと聖人さんは不安に。

聖人さん、この頃から娘に対する心配性が出始めている。

あの程度の服で派手だと心配するくらいの性格をここで見せておくことで、歩ちゃんがギャルになったショックの説得力を高めておく狙いがあるのかな?

聖人さんは「派手」だと心配するものの、周囲の人々は「派手」であることを否定。

聖人さんと周囲の人々の「派手」への認識の違いが聖人さんの真面目すぎて融通が効かない性格もよくあらわしていました。

歩ちゃんも、この頃には聖人さんの真面目すぎる性格を理解していたのかな?

そんなこんなで真紀ちゃんは帰宅。

この後、何が起きるかを知っているだけに「じゃ明日、学校で」と笑顔で別れを告げる真紀ちゃんの姿は涙なしには見られません。

でも、真紀ちゃんと別れを告げた歩ちゃんも、もちろん真紀ちゃん自身も、数時間後に起こることなど想像すらしていません。

そこから場面は一転して歩ちゃんと結ちゃんの姉妹の寝室に。

「あの日」が始まりました。

「あの日」

「あの日」の場面は「このあと地震の描写があります」というテロップとともに始まりました。

真っ暗な姉妹の寝室が揺れはじめる。

ブログ主も大きな地震は経験しましたが、あれほどの揺れは経験したことがありません。

結ちゃんは熟睡しているらしく揺れにはまったく気がつかない。

歩ちゃんは必死になって結ちゃんをかばう。

歩ちゃんがどれほど妹を大事に思っていたのか、結ちゃんをかばう姿がすべてを物語っていました。

両親もすぐに姉妹のもとに駆けつけてきました。

襖がなかなか開かない。

家が歪んでしまっているのでしょう。

結ちゃんがその時のことで覚えているのは、お姉ちゃんが重かったこと、両親が「大丈夫や」と言っていたこと。

そして目を覚ましたら小学校の教室にいたことです。

揺れの恐怖の記憶がないのは結ちゃんにとっては不幸中の幸いだったかもしれません。

避難所で無事を確認しあえて喜ぶ愛子さんと美佐江ちゃん。

しかし真紀ちゃんが見当たらないのが歩ちゃんは心配。

歩ちゃんのことは次回描かれるのでしょうか。

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今週の主なトピック

今週のサブタイトルは「あの日のこと」。

「あの日」とは1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災の日のことです。

今週は「あの日」と、糸島フェスティバル直後の「今」が交互に描かれます。

【あの日】の前日と当日

「あの日」は前日の出来事から描かれます。

「あの日」の前日、誰もがその翌朝に悲劇に見舞われるなんて誰も夢にも思っていません。

米田家も例外ではありません。

歩ちゃんが高校生の頃は、歩ちゃんをめぐって両親のケンカが絶えなかったようですが、「あの日」の前日の米田家は平和そのもの。

歩ちゃんもその後ギャルになるなんて想像もできないような女の子として描かれます。

その一方でギャルになるきっかけの出来事が「あの日」当日に発生するのですが、今週の前半の段階では、その出来事とギャルはつなが離ません。

今週の中盤以降になって、その出来事とギャルがつながってくるはずです。

【あの日】から数日間

「あの日」からの数日間は、歩ちゃん週と言っても差し支えないような週になるかもしれません。

主人公の結ちゃんはまだ幼いので、何が起こったのかを理解できていない様子。

一方、思春期を迎えていた歩ちゃんは心に深い傷を負います。

そんな歩ちゃんの「あの日」から数日の様子が、今週は丹念に描かれるかと思います。

【あの日】のその後

米田家の呪いによって、救援物資をトラックに積んだ永吉さんが神戸に駆けつけてきます。

永吉さんがトラック野郎だった過去がこんな形で回収されます。

そして永吉さんのすすめで一家は神戸を離れて糸島へ移住。

チビ結ちゃんは糸島の小学校に入学。

しかしよそ者としていじめの対象に。

そんなチビ結ちゃんを守ってくれるのが、チビ陽太くん。

陽太くんはこの頃から結ちゃんを守ることをミッションと考えていたようです。

一方、糸島の中学校に転校した歩ちゃんは、ふさぎ込んだまま登校拒否。

部屋に引きこもって、安室奈美恵のCDとギャル雑誌三昧の日々。

歩ちゃんが部屋に引きこもる期間は、まるで幼虫が蝶になるサナギのような期間。

部屋に引きこもるサナギの期間を終えた歩ちゃんは、高校への登校初日についにギャルに変身。

聖人さんの苦悩の始まりが描かれます。

【今】糸島フェスティバル直後

前週の最後、失恋した結ちゃんが海辺でたそがれているとそこへ翔也くん。

翔也くんの結ちゃんへの問いかけが、結ちゃんが「あの日」を語り始めるきっかけでした。

また結ちゃんから「あの日」の話を聞かされた翔也くんは何故か号泣。

この翔也くんの号泣は後になってとても重要な意味を持ちます。

ただし今回の本欄では号泣の意味は伏せておきます。

【今】糸島フェスティバルの打ち上げ

糸島フェスティバルの打ち上げが米田家で行われます。

そして泥酔した聖人さんが歩ちゃんへの想いを吐露。

それを聞いた結ちゃんはある決断を下す。

この決断が今週の最後の場面となるはずです。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    X見ていてわかったけど
    宇仁菅真さんが避難所シーンで出演していたんだよね、初代ストレッチマンで現在もストレッチマンレジェンドとして出演なされていますね
    数年前に「パプリカ」をEテレレギュラーメンバーが番組ごとに踊るという企画で見た際に手を回すシーンで「五十肩かな?可動域が狭いなあ~」と感じたことを思い出した、ストレッチマンも人間と同じで年相応に老けるんだと思う反面「ヌハヌハヌハハハッ~」という叫び声のハリは現在も変わらないのは流石だなあと

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    当時は政府の地震対応が遅すぎるとマスコミに叩かれ捲ってたよな、そういえば当時は連立政権だったんだよね
    ということをふと思い出した選挙の翌朝
    それまで何かと悪役だった自衛隊が震災以降は感謝の対象になったんだよね、国営放送は今回そのことは描かないだろうけど(折角、現在はやす子ちゃんというキャラがいるのにもったいない)
    個人的には「人間は死ぬ時には死ぬ」という価値観に一気に変わったよなあ、大阪在住で勤務地神戸だったあの頃

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