2024/4/17(木)第3週「なんのために生まれて」
あらすじ
のぶは夢を見つけることができた感謝の気持ちを貴島中尉に伝えました。その際にのぶは、パン食い競争で倒れかかった自分を助けてくれたのは誰だったのかを質問。のぶを助けてくれたのは千尋でした。
次の日曜日、パン食い競争がきっかけとなり朝田パンに大口の注文が入りました。草吉、のぶ、蘭子、メイコはパンの配達に行き、その帰りに浜辺に立ち寄りかき氷を食べました。そのかき氷は草吉が嵩におごらせたものでした。
草吉に呼ばれて嵩と千尋も浜辺にやって来ました。のぶはパン食い競争で助けてくれたお礼を千尋に述べました。一方、浜辺で向き合っているのぶと千尋の姿を見ながら、嵩は複雑な気持ちを抱えていました。
その数日後、嵩は自分の心を焦がす嫉妬心を草吉に相談。そして嵩が草吉のもとを立ち去ろうとしたその瞬間、嵩は言葉を失いました。8年間、音沙汰がなかった登美子が御免与に帰ってきたのです。
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感想
のぶちゃんと嵩くん
嫉妬に苦しむ嵩くん。
のぶちゃんとの関係で、いつも千尋くんがいいとこ取り。
しかも、千尋くんがいいとこ取りするのはいつも嵩くんの面前で。
もちろん、千尋くんが意図的にいいとこ取りをしているわけではありません。
結果としていいとこ取りになってしまっただけ。
それは嵩くんも分かっている。
しかし、頑張って手柄を立てようとしても、いつも千尋くんに持っていかれてしまう嵩くん。
嫉妬に苦しむ気持ちよ〜くわかります。
浜辺で千尋くんがのぶちゃんと向かい「大好き」と言ったとき。
のぶちゃんも明らかに反応し、蘭子ちゃんとメイコちゃんは奇声を発する。
でも、あの時に一番動揺したのは間違いなく嵩くん。
嵩くんの受難が続きます。
一方で、のぶちゃんの中ではまだ嵩くんは特別な存在にまではなってないのかな。
のぶちゃんが夢を見つけて真っ先にそのことを伝えたのは家族。
これは当たり前のことかもしれません。
次に伝えたのが貴島中尉。
一方で嵩くんにはまだ「見つけたかもしれない」としか言ってません。
嵩くんの中ではのぶちゃんは特別な存在です。
でも、のぶちゃんの中で嵩くんが特別な存在になるのはまだまだ先の話のようです。
ヤムおじさん
ヤムおじさんが今日も素敵です。
嵩くんからジェラシーの相談を受けたヤムおじさん。
その答えが絶妙です。
「俺が焼くのはパンだけだ」
真剣に答えないことが、かえって嵩くんの心を軽くしたかも。
あのタイミングで、眉間にシワを寄せながら嵩くんの人生相談に乗ったりしたら、嵩くんはますます思い詰めていたような気がします。
続けてヤムおじさん曰く。
「焼いて焼かれて、それだから人生は面白い」
しかし、そんな他人事みたいなアドバイスは嵩くんにはピンと来ない。
ヤムおじさんが空気を読まずにアドバイスしたのかという決してそうではない。
嵩くんがピンときていないことをしっかりと察知しているので、ヤムおじさんは空気をしっかりと読んでいます。
空気を読みながら、的外れな答え方をして嵩くんをこれ以上思い詰めないようにする気遣い。
さらにジェラシーの相手が誰なのかを詮索しない繊細さ。
ヤムおじさん、かっこよすぎます。
しかし、せっかくヤムおじさんが、嵩くんがこれ以上思い詰めないように気をつかったのに、嵩くんが思い詰めるような状況が発生してしまいました。
登美子さんの帰還です。
追記:嵩くんと登美子さんの再会現場を目撃してしまったヤムおじさんの、嵩くんをいたわるような表情もまたやさしい。
ヤムおじさん、今日も本当に素敵でした。
登美子さんが
登美子さんが帰ってきました。
嵩くんを「親戚の子」とまで言った登美子さんが。
ここには来てはいけないと嵩くんに言った登美子さんが。
しかも、あの日以来8年間もハガキひとつよこさなかったらしい登美子さんが。
どのツラ下げて来たんだと突っ込まれるような状況での帰還ですが、登美子さんは相変わらず平然としています。
空気を読めない性格なのか。
それとも開き直って空気を読まないと決めているのか。
次回から次週にかけて、またいろいろと引っ掻きまわしてくれそうな予感しかしません。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週、最も注目すべきは嵩くんと千尋くんの心理描写かもしれません。
丁寧に描かれると嵩くんと千尋くん、それぞれの気持ちが視聴者の注目の的になるような気がしています。
嵩くんの気持ち
今週、嵩くんがのぶちゃんに対する特別な感情を自覚する記念すべき最初の瞬間が描かれます。
のぶちゃんの幼馴染み、貴島中尉が朝田家を訪問。
その時、のぶちゃんは貴島中尉との会話に夢中で、嵩くんと千尋くんがパンを買いに来たことに気づきません。
そして、貴島中尉に見せるのぶちゃんの笑顔は、これまで嵩くんが見たことがないような笑顔です。
そののぶちゃんの笑顔に心をざわつかせた嵩くんは胸痛を発症。
帰宅して寛先生に診てもらうと、寛先生が告げた診断結果は「ジェラシー」。
嵩くんの中にあるぶちゃんへの気持ちが顕在化した瞬間です。
ちなみに、寛先生の「診断結果」に悩みに悩む嵩くんは、そのことをヤムおじさんに相談したりもします。
「ヤムおじさんに、やきもち焼いたことありますか?」と。
相談を受けたヤムおじさんの答えは絶妙です。
「焼くのはパンだけ」
それはともかく、貴島中尉の提案によって開催が決まったパン食い競争当日。
嵩くんは出場を予定していましたが腹痛を理由に危険。
出場する権利をのぶちゃんに譲ります。
腹痛は嘘、のぶちゃんに走らせてあげたかったのでしょう。
こんな心づかいからも嵩くんののぶちゃんへの気持ちがよく分かります。
さて、このパン食い競争では千尋くんが意外な行動を取ります。
さらに千尋くんの意外な気持ちまで判明し、嵩くんの胸痛の症状はますます悪化するものと思われます。
嵩くん、お気の毒。
千尋くんの気持ち
今週の最も注目すべきキャラは千尋くんかもしれません。
前週まではおとなしくて可愛い嵩くんの弟でしたが、今週から嵩くんをざわつかせる存在になります。
では、千尋くんはどのように嵩くんをざわつかせるのか。
結論から書きます。
どうやら千尋くんものぶちゃんのことが好きらしい。
そして、のぶちゃんに急接近します。
千尋くんののぶちゃんへの感情が明らかになるきっかけはパン食い競争です。
嵩くんからパン食い競争への出場権を譲られたのぶちゃんはその俊足をいかして優勝。
しかし女子は出場禁止だったために優勝は剥奪され、二位の岩男くんが一位に。
ちなみに岩男くんは、幼少期に嵩くんをいじめたことでのぶちゃんに反撃され、頭をケガした男の子です。
ところが繰り上げ一位になった岩男くんも反則したことで千尋くんが繰り上げ一位。
その千尋くんが、本当はのぶちゃんが一位だからと言って一位の景品をのぶちゃんに譲る場面があります。
また、競技中に転倒しそうになったのぶちゃんを千尋くんが助けたという事実も後から判明。
千尋くん、立て続けにのぶちゃんのための行動を取ります。
そんな千尋くんとのぶちゃんの様子を見て、嵩くんの胸痛の症状はさらに悪化。
後日、のぶちゃんが千尋くんにお礼を言う場面があるのですが、その場面でも嵩くんの症状は悪化。
千尋くんストーリー、まだ続きがあります。
柳井医院を継ぐために勉強に励んでいた千尋くんは、医学から法学に進路変更を決意。
この進路変更もどうやらのぶちゃんを意識してのことらしい。
嵩くんよりも積極的な千尋くんの行動、今週は要注目です。
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わからんこと
なぜあれだけ「おむすび」が叩かれ「あんぱん」がある程度評価されるネット記事が目立つこと、この差はなんだ?
個人的には「おむすび」はかなりおもしろかった「あんぱん」はながら見なんで「あ~やっとんなあ」というところなんだけど
「なんだジェラシーか。俺が焼くのはパンだけだ」
焼くのはもちではなくパン。名言。
いつもありがとうございます。
誤字脱字が2点ありました。
①貴島中尉が、貴島注意となっている。
②のぶちゃんが、ぶちゃんになっている。
以上です。