ばけばけ

主人公松野トキは小学生 / ばけばけ 第1回

2025/9/29(月)第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」

あらすじ

明治8年(1875年)。この物語の主人公・松野トキは小学生。松野家は士族でしたが明治に入り没落し、トキの父・司之介、母・フミ、祖父・勘右衛門は世をうらみながら貧しい暮らしを送っていました。

ある日の夜、トキの家族は司之介を中心にして一家揃って丑の刻参りをしました。松野家を没落させた薩長、新政府、ペリーに仇を討つことが目的でした。そして、仇を討ったことで松野家にも春が来ると司之介は信じていました。

しかし翌朝もいつも通りの朝を迎えました。トキは小学校に行くと同級生や教師に言われてしまいました。世を呪っている暇があったら司之介は働くべきだ。いつまでも武士を引きずっていたら野垂れ死にするだけだと。

父のことを悪く言われトキは落ち込みました。そんなトキに母のフミは言いました。トキが生まれたすぐ後に時代が変わり、司之介はそれからずっと立ち尽くしているのだ。決して怠けているわけではないのだと。

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感想

本日から新しい物語の始まりです。

これから半年間、どうぞよろしくお願いいたします。

トキちゃんとヘブンさん

アバンタイトルはすでに夫婦になっているトキちゃんとヘブンさん。

しかもヘブンさんは何冊も会談を出版したころ。

なので二人が暮らしていた屋敷はもしかすると東京のどこかでしょう。

二人が揃う姿の本格登場はまだ先の話ですが、その時が来るのを大いに期待させてくれるオープニングでした。

蛇とカエル

語りはまさかの蛇とカエル。

そして蛇とカエルは言いました。

「二匹合わせて蛇とカエルです」と。

ひねりが全くないセリフがかえって笑いを誘います。

大阪の朝ドラの本領発揮。

こちらもこれから大いに楽しませてくれそうな予感でいっぱいです。

オープニング

オープニング映像、これも意外にもトキちゃんとヘブンさんのツーショットの連続。

朝ドラのオープニング映像は凝っているものが多いですが、全然凝っていないところが逆に新鮮。

トキちゃんとヘブンさんのツーショット。

二人が夫婦になり、夫婦生活の時間を重ねるにつれ、ツーショットの連続のこのオープニングはじわじわと効いてくるのかもです。

二人の若い頃の幸福の絶頂期のようなツーショットばかりなので。

それとも途中でツーショットの中身が差し替えられるのかな?

主題歌はすでに一部が発表されていましたが、前作の主題歌とは打って変わってのんびりしたテンポの楽曲です。

前作の主題歌は最後まで字幕なしでは聞き取れませんでしたが、本作の主題歌は最初から聞き取るがことが出来ました。

早々に耳に馴染んでくるかも。

丑の刻参り

オープニングが終わり、物語本編の冒頭はトキちゃんが語る怪談の再現かと思ったら、トキちゃんの脳内劇場の怪談ではなく実際にお父上の司之介さんがやってました。

こんな場面から始まる朝ドラ、これも新鮮。

そして司之介さんは、そんな丑の刻参りの夜を「最高の夜」と言い、祖父の勘右衛門さんは「最低の夜」と返す。

会話も軽妙で楽しい。

そしてチビトキちゃんが立ったまま居眠り。

おどろおどろしい丑の刻参りは、コミカルな場面として終了。

チビトキちゃん

チビトキちゃんが実にいい味を出している!

ブログ主の中では、子役ちゃんがいい味を出している朝ドラはたいがい面白くなる。

本作もチビトキちゃんの出している「いい味」で期待しかありません。

ちなみにチビトキちゃんはおそらく今週の金曜日まで。

早ければ今週の木曜日には退場かも。

この子役ちゃんなら二週間ぐらい見ていたいぐらいです。

何も起こらない朝ドラ

本作は、事前に何度も「何も起こらない朝ドラ」とアナウンスされていました。

実はブログ主はこの点が心配でした。

何も起こらない場合、キャラとセリフがよっぽど面白くないと退屈になってしまうので。

何も起こらないと言えば『ひよっこ』にも何も起こらないような回が何回もありました。

キャラたちがアパートの一室でただ会話するだけみたいな回です。

でも『ひよっこ』はキャラとセリフ、両方が面白かったのでアパートの一室での会話だけでも十分すぎるほど楽しめました。

はたして本作はどうなるのか?

初回で安心できました。

キャラもセリフも楽しいので、何も起こらなくても楽しんでいけそうです。

というわけでこれから半年間も当ブログにお付き合いいただければ幸いです。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

松野トキとヘブンの物語が始まる今回の本欄では、二人の実在モデルである小泉セツとラフカディオ・ハーンの生涯の大まかなな流れをご紹介します。

セツハーン
1850年
(嘉永3年)
0歳
ギリシヤ西岸のレフカダ島で誕生
1854年
(嘉永7年)
4歳
母との永別
1857年
(安政4年)
7歳
父との永別
1867年
(慶應3年)
17歳
叔母の破産で貧窮生活に
1868年
(慶應4年)
0歳
小泉家で誕生し稲垣家の養女に
1869年
(明治2年)
19歳
移民船で渡米
1875年
(明治8年)
25歳
結婚、1年を経ず離婚
1876年
(明治9年)
8歳
小学校に入学、稲垣家零落
1879年
(明治12年)
11歳
小学校下等修了、織子になる
1881年
(明治14年)
31歳
域内で著名な文筆家に
1886年
(明治19年)
18歳
為二と結婚
1887年
(明治20年)
19歳
為二が出奔、実父死去
37歳
西インド諸島へ渡る
1890年
(明治23年)
22歳
法的離婚、小泉家へ復籍
40歳
来日し松江へ
1891年
(明治24年)
23歳
ハーンの住み込み女中に
41歳
結婚、熊本へ転居
1893年
(明治26年)
25歳43歳
一雄誕生
1894年
(明治27年)
44歳
『知られぬ日本の面影』出版
1896年
(明治29年)
28歳46歳
帰化
法的結婚、神戸から東京へ
1902年
(明治35年)
52歳
東京帝国大学へ招聘
1903年
(明治36年)
53歳
東大の解雇通知
1904年
(明治37年)
54歳
狭心症で急逝
1905年
(明治38年)
37歳
『思ひ出の記』執筆
1932年
(昭和7年)
64歳
脳溢血で逝去

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POSTED COMMENT

  1. やまだ より:

    「ウチは武士の〇〇〜」ってセリフ、まんぷくでもらんまんでもあったから思わず笑ってしまった

  2. よるは去った より:

    ヘブン「学のある人なら・・・・幽霊の話・・・・お化けの話・・・・バカらしい思うでしょう・・・・。」

    怪談・民話等の取材で難しいのはこのへんのことだという旨の事が柳田國男先生の「妖怪談義」に記されていたのを読んだことがあります。取材の相手が馬鹿にされているという言う感を抱いてしまうリスクがあるようですね。
    また「山怪」の田中康弘先生は伝説・民話を知っている人というのが現代では少なく、いてもかなりな高齢でちゃんと話が聞き出せるかどうかの不安も伴う旨のことをネットで語っていたように思います

  3. 名乗るほどの者ではない より:

    過去に仕事で何度も島根県に出張で行ってます、泊まるのは松江か出雲(まれに浜田)で映画「レイルウェイズ」でおなじみの一畑電鉄系列のホテルがおおかったな
    島根県の朝はしじみの
    お味噌汁から始まる、そして日本で一番美しいところ
    観光に行くなら11月ですぜ、八百万の神様が集まる神在月なんでねご利益あるかも
    というわけでオープニングは大満足です
    あと、阿佐ヶ谷姉妹のヘビとカエルも良きです

  4. 廃刀令が施行されて士族から政府に刀を取り上げられたのは明治8年、このドラマ初回は明治7年なので刀はまだ松野家にあった。でも武士の魂を取り上げられたら、松野家の祖父と父はどうなっちゃうんだろう?さて、このドラマのヒロイン、トキを演じる高石あかりさんは、女の子の殺し屋二人の物語「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで一躍有名になりましたが、(このシリーズ、激しいアクションと女の子ふたりのまったりとした生活のギャップが楽しくて、映画版、テレビ版全部見ました。)高石さんは「ベイビーわるきゅーれ」の時とはうって変わったしっかりした芝居振りでした。

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