ばけばけ

平太に不満を持つヘブン / ばけばけ 24回

2025/10/30(木)第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」

あらすじ

トキ、そして花田旅館の主人平太と女将のツルたちはヘブンとの交流を深めていきました。そんな中、花田旅館の女中・ウメの目が腫れ始めました。ヘブンはウメを心配するものの、平太はウメの目の具合に関心を払いませんでした。

平太の態度に対して激怒する一方、ヘブンはウメの目を心配し続けました。ヘブンは子供の頃に片目を怪我して失明していたのです。同じころ、ヘブンのお世話を託されていた英語教師の錦織のことを、なぜかヘブンは避け続けていました。

中学校での授業の話を出来ず困り果てている錦織の姿を見たトキは、錦織を避けるために行方をくらましたヘブン探しに協力。ヘブンは遊郭で見つけることが出来ました。錦織は話し合いの時間をとって欲しいと説得しました。

そこへ勘右衛門が乗り込んきました。勘右衛門はヘブンに対して木刀を振りかざし、ヘブンは遊郭から逃亡。その翌朝、ウメが部屋の外から呼びかけてもヘブンは返事もせず、部屋から出てこようとはしませんでした。

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感想

ヘブンさん

ヘブンさんの過去と周囲が語られ始めました。

冒頭にイライザさんの写真。

前回も登場したのでイライザさんの写真はこれが二回目。

二回繰り返して登場したことで、イライザさんの存在がヘブンさんにとってどれほど大切なのかが印象づけられました。

その一方で、今のところトキちゃんの存在はヘブンさんの眼中にはない。

今回の冒頭に描かれた花田旅館の場面でもヘブンさんがトキちゃんに語りかけるような描写はなし。

遊郭の場面でもそこにトキちゃんはいましたが、ヘブンさん視点ではトキちゃんは存在しないも同然でした。

まだまだ完全に他人のトキちゃんとヘブンさんの関係。

二人の関係が、他人からお互いに関心を持つ関係になり、そして距離を縮めてゆく。

その過程を楽しみながら観察を続けてみようと思います。

そしてドラマの中で初めて語られたヘブンさんの過去。

ヘブンさんの片目が失明した原因が回想映像によって語られました。

史実ではラフカディオ・ハーンは遊具が目にぶつかって片目を失明したそうですが、ドラマの中のヘブンさんは悪ガキたちの悪さが失明の原因らしい。

片目の視力を失ったヘブンさん、その後苦労したのでしょう。

執筆の際、机に顔を妙に近づけるのは視力が残っている片目も、視力がかなり落ちているということなのでしょうか。

そんなハンディを背負っているヘブンさん、ウメちゃんのことが心配でならない。

しかし花田旅館の主人は関心がないらしい。

しかも日本語が分からないだろうと考え、去り際に文句まで言う。

その一方で通常よりも高額の宿泊費をとっているらしい。

女将さんも天狗だけに天狗になっているとまで言う。

花田旅館のご夫婦、ちょっと意地悪が過ぎるような気がします。

以下ちょっとだけネタバレが含まれますが、花田旅館の主人の態度に激怒したヘブンさんは間も無く花田旅館を出て借家暮らしを始めます。

そして借家暮らしに女中が必要になる。

女中をトキちゃんが引き受ける。

ヘブンさんとトキちゃんの距離が縮まるきっかけになる。

そんな展開が用意されているので、花田旅館の主人の腹立つ態度も必要悪。

花田旅館の主人が人格者であったなら、ヘブンさんとトキちゃんは他人のままでいることになるのでしょう。

遊郭

錦織くんを避け続けるヘブンさん、逃げた先は遊郭でした。

ヘブンさんはそこが何をする店なのかいまだに理解していないらしい。

雰囲気でわかりそうなものですが・・・

でも雰囲気でそこが何か想像もつかないほど、そういった場所に縁がなかったと言えます。

錦織くんが決して足を踏み入れようとしなかったのと同様に。

遊郭を遊郭として認識できないヘブンさん。

遊郭を日本文化を堪能できる博物館か何かのように勘違いしているヘブンさん。

ヘブンさんの勘違いをポジティブに捉えると、これから先でヘブンさんがトキちゃんを女中として雇う理由も納得できます。

ヘブンさん、トキちゃんをあくまでも女中として雇うようです。

妾として雇うつもりなど微塵もない。

遊郭が何なのか分からないヘブンさんなら、女中と妾をきちんと区別できるのでしょう。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

ヘブンさんの本格登場でストーリーが新たなフェーズに入る今週、ヘブンさんを迎える人々として新キャラが続々と登場します。

ヘブンさんの滞在先の人々

ヘブンさんが滞在するのは花田旅館です。

ヘブンさんの滞在先になることで、花田旅館の人々が今週から登場します。

まずは花田旅館の主人、花田平太です。

生瀬勝久さんが演じます。

花田旅館の主人としてヘブンさんの食事作りなども行うのですが、生まれて初めて見るヘブンさんが怖い。

そんなキャラです。

花田旅館はまた、シジミ売りをするトキちゃんの売り先の一つです。

なのでトキちゃんは花田平太と面識があります。

次いで、花田平太の妻で花田旅館の女将である花田ツル。

池谷のぶえさんが演じます。

また、花田旅館は女中を一人雇っています。

女中の名はウメちゃん。

野内まるさんが演じます。

ウメちゃんはトキちゃんとともにヘブンさんのお世話をすることになります。

なので出番が多くなるかもしれません。

錦織友一

前週、トキちゃんは銀二郎くんと会うために上京。

銀二郎くんが住んでいるという本郷の下宿には錦織友一という名の松江出身の青年がいました。

吉沢亮さん演じる、松江一の秀才とまで呼ばれている青年のことです。

今週、彼が再び登場します。

そして、英語教師としてのヘブンさんの仕事をサポートするのが錦織友一の役割です。

錦織友一も、松江の中学校の英語教師です。

なので英語に堪能です。

そんなこともあり、錦織友一は松江滞在中のヘブンさんのサポートをすることに。

ところで、錦織友一の東京での初登場場面では、錦織友一は貫禄のある人物として描かれるようです。

ところが松江では一転、ヘブンさんに振り回されるちょっと残念なキャラに。

またトキちゃんにも頼りっぱなし。

東京での初登場時とは別のキャラのような姿を見せるようです。

江藤安宗・江藤リヨ

佐野史郎さん演じる島根県知事・江藤安宗はすでに一度だけチラッと登場しましたが、今週から本格登場です。

江藤安宗は島根をこよなく愛し、島根を一流の県にしようと情熱を燃やす県知事です。

江藤安宗はまた島根県の英語教育を充実させるために外国人教師を招聘。

ヘブンさんを島根に招いのたが江藤安宗です。

そして、今週のうちに登場するかどうか定かではありませんが、江藤安宗には娘がいます。

娘の名は江藤リヨ。

北香那さんが演じます。

江藤リヨは才色兼美のご令嬢で英語が堪能という設定です。

ところで江藤リヨはもしかするとお父上よりも出番が多いキャラになるからです。

次週以降、トキちゃんとヘブンさんは少しづつ距離を縮めていくのですが、その間に割り込もうとするのが江藤リヨだからです。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。確かに「砂の器」はミステリーというよりは、人間ドラマとしての色彩が強いですね。ストーリーのアウトラインがよく似ている「飢餓海峡」も濃いい人間ドラマだっつたなあ。(「飢餓海峡」の原作者の水上勉さんが、ミステリー作家ではなくて、純文学の作家だという事もあったろうけど。)

  2. 還暦のたつお より:

    銀二郎さん役の寛一郎さんのお祖父さん、三国連太郎さんは、一時期、鳥取県中部の倉吉市に在住しておられました。そこで親交のあった写真館のご主人が、三国さんのポートレート写真を映画会社松竹に送った事が三国さんの俳優人生のきっかけになったそうです。(NHK「ファミリーヒストリー」佐藤浩市さんの回からの受け売り。)銀二郎さんは多分,城下のある県東部の鳥取市の出身の設定だと思われるので、微妙にかすっている程度ですが、鳥取県とは縁はありますね。
     所で、記者の梶谷さんどこで、英語を覚えたんだろう?堅物の錦織さん、遊郭には入れず。誤解と五回、まあ、ヘブンさんなみさんとは仲良しにはなったけど、当然男女の関係は無く。勘右衛門さん来襲。ヘブンさん謎の引きこもり。

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