2021年5月31日(月)第3週「故郷(ふるさと)の海へ」
あらすじ
気象予報士の資格に興味を持ち始めた百音は早速、専門書を購入して気象予報の勉強を始めました。しかし、学校の勉強が得意ではなかった百音は、難しい専門用語が並んでいる専門書での勉強に難儀していました。
そして季節は流れて夏。サヤカのすすめによって、百音は祖母・雅代の初盆を迎える実家に帰省することになりました。医師の菅波や登米の人々は、実家に帰省する百音を喜んで送り出しました。
百音は、登米から気仙沼までの移動は、東日本大震災の被害を受けた鉄道に代わって運行されているバスを利用しました。気仙沼までの道中、バスの車窓から見える海の風景は百音の気持ちを複雑にしました。
亀島の港に到着すると、耕治と未知が、百音の帰省を心から歓迎しました。実家では亜哉子が百音の帰りを待ちわびていました。百音は実家に到着すると早々、祖母・雅代の仏前に手を合わせるのでした。
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予習レビュー
第3週でようやく「生まれ故郷にいるヒロイン」が描かれます。
父の耕治さんが大学卒業後に漁師の道以外で世の中を良くできる道を見出せたように、百音ちゃんもまた気象予報士という道に希望を見出しました。
新たに見出した道の入り口にも立っていないモネちゃんではありますが、故郷にいたままでは見出せなかったかも知れない道を発見できたことは大きい。
そして、そんな大きな成果物を手に入れた状態での帰省です。
ところでモネちゃんが故郷を離れたかったのは、故郷の役に立ちたいと切望しながらもその方法が見出せなかったことにあるらしい。
その「方法」らしきものを見出したモネちゃん。
久しぶりに帰ってきた故郷の景色は、かつて自分が暮らしていた頃の故郷の景色とは異なって見えるのでしょうか。
願わくば、故郷の景色が違った景色に見えてほしい。
そして、この度の帰省でモネちゃんが人生の大きなヒントを手に入れることができますように。
感想
複雑な感情がよみがえる中での帰省
第3週、ようやくヒロインと生まれ故郷の関係が描かれます。
モネちゃんに実家に帰省するように真っ先にすすめてくれたのはサヤカさん。
そしてモネちゃんが実家に帰省すると知って、登米のおばちゃんたちも心から喜んでくれました。
医師の菅波くんも、珍しくモネの帰省に対して肯定的な言葉を投げかけました。
「この島を離れたい」と言って実家を出たモネちゃんでしたが、やっぱり実家がある生まれ故郷に帰るのは嬉しいらしい。
しかし・・・
気仙沼までバスで移動するときのこと。
バスの車窓から見える海の景色を見たモネちゃんの表情は曇り気味でした。
「この島を離れたい」という言葉の奥底にある感情が再び表にあらわれてしまったようです。
複雑な感情がにわかによみがえる中での帰省。
今週、モネちゃんの気持ちはどのように動き、どこに向かって行くのでしょうか。
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おかえりモネ|感想あらすじネタバレトップページ
故郷に帰ると言うことは、切り離していた辛い思い出と向き合うこと。そんなモネに寄り添って
くれるのが、次回から登場の幼なじみ達なんでしょうね。
しかし、気象予報士への本。流し読みしただけでギブアップしちゃいそうですね。
成績優秀な妹と違って勉強は苦手という設定のモネ。でも、山の樹木の名前を覚えたことが、
ここでも生かされますね。
『まんぷく』のドリカムが歌う主題歌もかなり歌詞が聞き取り難かったが今作ではそれ以上です、これは私自身の老化なのかな?
綺麗な山や海の景色。
週初めの朝から心癒されましたが、景色や、モネちゃんの心のその奥に悲しみがまだまだ横たわっているのですね。
心沈む島からの旅立ちだったけど、今回の帰省が、前へ一歩進むキッカケになるといいな。
「図書館で借りれば良かったかな。」資格系の専門書は高いのです。一般知識、意外にハードル高い。かぼちゃのやり取り、なにやら二人のこれからを暗示?菅波先生の家族、故郷への激辛な意見やはり何かトラウマが。トンネル、リアス式、どうしても「あまちゃん」を思い出します。
BRTでの曇った表情。
しかし家族との再会ではすっかり笑顔。
あの笑顔がモネの本心かはわかりません。
しかし帰る場所で明るく、優しく迎えてくれる人がいる。これだけでも気持ちが軽くなり、救われた気持ちになるでしょう。
雲の写真を集めるシーンでモネがやりたいことのヒントを得て前向きになり始めたこと。心の変化がよくわかります。
全くヒントが得られなかったら後ろめたさから帰る気にもならなかったでしょう。
菅波くんよ…。
空間認知能力が人よりも劣っている。これを運動音痴と言うんだよ(笑)
前話からそうでしたが、家族の話題が絡むとやたらトゲが目立ちますね。
どうやら家族関係に問題ありなのは確実ですね。
それは故郷に後ろめたさを感じてしまうモネと似たものがあります。
菅波くんがこの物語のもう一人の主人公であり、彼もそのルーツで抱えた闇を乗り越えて成長していくんでしょうか。
この物語では登場人物のほとんどが後ろめたいものを抱えて生きている。それは人類みんなそうではないでしょうか?
そんな等身大の人々の壁を乗り越えていく奮闘記であると感じています。
百音「わかりやすいところから・・・・・・・・・。」
実を言うと私も気象予報士のテキストを見て昔逃げていた数式を見てビビった口でして。
結局その道は挫折。
活躍している気象予報士さんはしっかりとクリアされたのでしょうね。