おかえりモネ

お盆最終日迎える永浦家 / おかえりモネ 第19回

2021年6月10日(木)第4週「みーちゃんとカキ」

あらすじ

8月16日、永浦家はお盆の最終日を迎えました。その日は朝から、亜哉子、百音、未知の三人は盆船の準備をしていました。百音の幼馴染たちが集まる中、永浦家の家族は盆船を海に奉納しました。

その日、三生の父で僧侶の秀水が読経するために盆船を奉納する浜辺にやってきました。秀水が読経する間、三生は読経する父の後ろ姿を見つめていました。そして三生は仙台の大学に戻る決意を固めました。

三生は耕治に打ち明けました。大学には戻るが実家の寺を継ぐかどうかはまだ決めかねていると。そんな三生に耕治は告げました。自分の人生を決めるのは自分だと。耕治に対して三生は深々と頭を下げ、仙台に戻りました。

その日、盆船の奉納にやって来るはずの亮は、仕事でのトラブルを理由に来ませんでした。永浦家が盆船を海に奉納しているその頃、新次は警察を巻き込む騒ぎを起こしていました。そのため亮は盆船の奉納に来れなかったのです。

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予習レビュー

実家のお寺を継ぐことを拒むものの、では将来に何をしたら良いのか迷いに迷う三生くんが、お父上の読経姿を見る場面が登場します。

働くお父上の姿を見た三生くん、一体何を思うのか。

一方、みーちゃんこと未知ちゃんとじーじの龍己さんが対立。

対立といっても、みーちゃんが一方的に怒るだけのような気もします。

おじいちゃんが孫娘に対して本気で腹を立てるなど考えにくいので。

それはさておき、みーちゃんが龍己さんに対してムキになるのはそれだけ実家の家業と気仙沼の故郷に対して真剣な証です。

モネちゃんが自分自身の将来に迷っているのに対して、家業や故郷の将来のことを考えながら行動するみーちゃん、さすがです。

脇道にそれることなく大人になってほしいものです。

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感想

気仙沼篇で最も成長したのは三生くん?

今週のサブタイトルによれば、今週の主人公はミーちゃんこと未知ちゃんです。

ミーちゃんの頑張る姿に影響を受けるモネちゃんもまた今週の主人公の一人です。

しかし今のところ、気仙沼篇で最も成長したのは三生くんです。

実家を継ぐのがいやで、実家を継ぐために入学した(入学させられた?)大学から逃げ回っていた三生くん。

大学に戻り、自分の将来と向き合う覚悟を固めました。

実家の寺を継ぐかどうかは決めかねているようですが、将来から逃げ回るのではなく真正面から向き合う覚悟を決めたのは大きな前進です。

バブル世代?の秀水さん

そんな三生くんを遠くから見ているだけのお父上の秀水さんもまた立派です。

浜辺で行われた永浦家の盆船の奉納の法要で、息子の姿を見たにも関わらず読経を粛々とこなす秀水さん、なかなか大きな人物です。

もしかすると秀水さんも、若い頃に自分の進路に悩んだ経験があるのかもしれません。

だから三生くんの気持ちがわからないでもない。

ところで耕治さんと同世代と思われる秀水さん、もし本当に耕治さんと同じ世代なら秀水さんもバブル世代。

浮ついた世の中で、寺を継ぐということに深く悩んだことは十分に考えられます。

バブル世代の寺を継ぐ悩みで思い出すのはもっくん主演の映画『ファンシイダンス』。

若き日の秀水さん、映画『ファンシイダンス』のような青春を送ったのかもしれません。

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POSTED COMMENT

  1. くれない色の紫陽花 より:

    俳優・内野聖陽さんのご実家は、500年くらい続いている由緒あるお寺さんなのだそうです。
    ご自分は俳優の道を選んだために、お寺さんは叔父さまが継がれたそうです。
    みつおくんへのセリフは、自分にも言い聞かせていたのかな。考えさせられました。

  2. ひるたま より:

    新次さんが明け方から泥酔している場面を見ながら、宮城発地域ドラマ『ペペロンチーノ』を思い出しました。(今年4月に地上波でも放送され、私はその時に初めて見ました)
    『ペペロンチーノ』で草彅剛さんが演じられた主人公「小野寺さん」は、震災で自分の店と家族を失ってアルコールに溺れる生活を送っていた時期があったのですが、今作の新次さんが正に「小野寺さん」と被りました。仮設住宅に住んでいる点も共通していますし。

    実際問題として、被災して小野寺さんや本作の新次さんと同様にアルコールに溺れる(依存する)生活を送っていらした方達は決して少なくなかった…というのが現実だったのかもしれませんね。

  3. 丹善人 より:

    三生くんにとって、自分を見つめ直すお盆になりました。モネも幼なじみに触れ、
    みーちゃんの研究に触れ、おじいちゃんやお父さんの姿を見て、触れたくなかった
    過去と向き合うことができて、貴重なお盆休みになったことでしょう。

  4. ひな より:

    気仙沼は盆舟なのですね。同じような習慣で規模は違いますが、長崎の精霊流しも初盆の方の遺影やお供えを舟に乗せて爆竹で盛大に行列を成し、最後に海に流しますね。(現在は流さない)
    昔海のない我が故郷は、家からお墓までの途中にある川にお供えを持って行って流しました。(現在はお念仏あげた後持ち帰る)
    日本各地の伝統、モネちゃんたちのように当たり前に継いでる風景がいいな。私の周りのハイティーンの子たち、風習とか身近にあるのかなあ。

  5. 秋桜おばさん より:

    日本古来の盆送り行事、いいものですね。
    なかなかに受け継いでいくのは難しいですけど。

    三生くん、何か思うところがあったんでしょうね。お寺を継ぐかはわからないけど、とりあえずは軌道修正するみたいでホッとしました。
    でも、りょうちんが心配。
    自信をなくした父親の姿を見続けるのは辛いものです。

    三者三様の父親、それぞれの後ろ姿を子どもたちがしっかり見ていますね。

  6. オペラ座の怪人 より:

    親が大会社経営とかなら、
    跡を継ぐのはラッキーだけど、
    お寺とか、漁師とか、零細企業とか、だったら、
    ちょっと、考えちゃいますなあ。

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  7. 魁光3号 より:

    伝統のありすぎるお寺を継ぐ。
    普通は継いで当然。
    それはあくまでも周りの人はそう思うだけで当事者の背負う責任は計り知れません。

    秀水さんもそれを分かっていたからこそ、敢えて何も言わなかったのでしょう。

    自分の将来を悩みながらもちゃんと決めてくれると信じて…。
    「家業の師匠」というよりも「一人の父親」としての秀水さんの暖かい一面を見ました。

    • 文月 より:

      由緒あるお寺を継ぐということは,会社を継ぐ以上に大変なのです。
      周りで,背負いきれず,本山から僧侶を派遣してもらってお寺を継いでいる例も珍しくありません。
      会社と違い,お寺は,檀家総代とのやり取りがあります。檀家の中には異論を直接言ってくる人もいます。これらも背負うには,やはり,ある程度好きでないとやっていけないでしょうね。
      若いときに,芸大やバンドなどにいて30代半ばに僧侶を継ぐ準備をし始めたという知人もいます。20歳そこそこには,寺を継ぐということは,大変な選択だと思います。

  8. 還暦のたつお より:

     お母さん充分柔らかいです。けど本気で怒ったとこまだ見ていないからなあ。昨日とはうって変わった平穏な朝です。いかにもお盆休み終盤って感じ。三生、秀水親子の微妙な距離感。三生へのアドバイス、耕治さん説得力あり過ぎです。仮設住宅。屈折丸出しの新次さん。今週もう一山ありそうな。

  9. よるは去った より:

    秀水「盆舟・・・・・・お預かりいたします・・・・・・。」

    海辺の地ならではの習慣でしょうか。

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