2022/10/26(水)第4週「翼にかける青春」
あらすじ
東京大学に通っている悠人が、久しぶりに東大阪に帰ってきました。しかし、実家の隣のお好み焼き屋「うめづ」に姿をあらわした悠人は、実家には帰ろうとはしませんでした。そんな悠人を、舞はなかば強引に実家に連れて行きました。
悠人と連絡がとれず心配していた浩太とめぐみに、悠人は就職が内定したことを報告。悠人の報告に浩太とめぐみは安心するものの、就職が内定した会社は3年で辞めるつもりだと悠人は宣言しました。
投資家になって稼ぐという悠人の計画に浩太は反対し、浩太と悠人は激しく対立。悠人は翌日に東京に帰りました。一方、悠人に自分の仕事を否定された浩太は、夢を叶える姿を悠人に見せようと心に決めました。
そのころ、舞が所属するサークル「なにわバードマン」では、スワン号の記録飛行に向けて着々と準備が進められていました。そして記録飛行の前に行うテスト飛行を2ヶ月後に実施することが決まった部員たちは、決起会を行いました。
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感想
こじらせたお兄ちゃんが帰ってきました。
就職先の内定をもらったことの報告を両親にするまではよかった。
ところがその直後、その会社は三年でやめて投資家として独立するつもりだ。
指一本で億を稼ぐ人間になることが夢だと宣言。
同じように一攫千金を夢見た前作のヒロインの兄を思い出さずにはいられません。
しかし、本作のヒロインの兄には、前作のヒロインの兄とは異なり妙な安定感がありました。
その安定感はどこから来るのか、整理してみました。
一攫千金を夢見る動機
前作のヒロインの兄が一攫千金を夢見た動機は、家族の幸せのため。
一方、本作のヒロインの兄が一攫千金を夢見る動機は、父親の生き方を否定するため。
動機そのものは前作のヒロインの兄の方が立派です。
しかし、その美しい動機と、実際にとっている美しくない行動のギャップが、見るものの気持ちをざわつかせました。
本作のヒロインの兄の動機は、お世辞にも立派とはいえません。
しかし、美しくない動機と美しくない行動の両者の間に「美しくない」という一貫性が保たれている。
このギャップのなさが安定感の由来?
家族への影響
家族の幸せのためという美しい動機で一攫千金の夢を見た前作のヒロインの兄は、その動機とは正反対の結果を家族にもたらしました。
ただでさえ貧しい母親に借金をさせたり、挙句のはてに妹のお金を盗んだり。
家族の幸せのためにと言いながら家族に迷惑をかけまくる、このギャップもまた見るものの気持ちをざわつかせていました。
一方、本作のヒロインの兄は家族とのかかわりが希薄です。
なので、家族に大きな迷惑をかけるリスクが感じられない。
父親を不快にさせはしましたが、今のところ家族に迷惑をかけているわけでもない。
家族の幸せのための動機もないが、家族を不幸のどん底に落とす心配もない。
家族への影響という点でも、一貫性が保たれています。
家族の反応
前作のヒロインの兄が荒唐無稽な夢を語っても、母親はその夢を止めようとはしませんでした。
母親としては家族想いの息子の気持ちを立てた、というのはわかります。
しかし、美しい動機に美しい行動がともなわないギャップを、母親として息子に言い聞かせてほしいという視聴者の期待に、母親は応えてはくれませんでした。
本作のヒロインの兄が荒唐無稽な夢を語った際、父親は猛反対。
視聴者の気持ちを父親が代弁してくれました。
この「家族の反応」が、本作のヒロインの兄がどれほど危なっかしくても、妙な安定感がある一番の理由なのかもしれません。
予習レビュー
舞ちゃんが大学生になって以降、お兄ちゃんの悠人くん初登場です。
小学生時代、すでに特に父親に対して複雑な感情をかかえ、心をこじらせていた悠人くんは、残念ながらかなり面倒な性格の青年になっているようです。
悠人くんの今回の登場まで、悠人くんは東大阪に帰らず両親とも音信不通の状態。
やっと東大阪に帰って来た、というのが今回の悠人くんの設定ですが、どういうわけか実家に帰ろうとはせず、実家の隣のお好み焼き屋に居座る悠人くん。
わざわざ実家の隣まで来て、実家には帰ろうとしない謎の行動を悠人くんはとります。
悠人くん、自分からは実家に帰れず、誰かに背中を押してもらいたいだけなのかもです。
悠人くんの期待に応えて(?)舞ちゃんが悠人くんを実家に強引に連れて行くことに成功。
しかし実家に帰って早々に悠人くんは浩太さんを怒らせてしまいます。
就職の内定をもらったものの、その会社は3年で辞め、その後は投資で食べて行くことを決めているのだとか。
幼少時から悠人くんは、浩太さんがお金で苦労している姿を見続けています。
そんな浩太さんのような生き様だけは避けたいという思いを抱き続けていた悠太くんは、一攫千金を夢見るようになってしまったようです。
一攫千金というと、前作のヒロインの兄を思い出さずにはいられません。
しかし今回は、一攫千金を追おうとする悠人くんの選択に対して、両親は異を唱えるのだそうです。
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還暦のたつおさま
あくまでも個人的な考えですが、登場人物の人生はある程度脚色してもいいけど歴史は脚色したらダメだと思います
前作で植物検疫法によりあの時代の東京にあってはならないはずのゴーヤーやシークヮーサーが出てきた時点から不信感をいだきました
今作で東大阪が被災していたとしたら私はその時点から反省会の人間になっていたかもしれません
「私が撮るなら青春が絡まないとダメでしょう」と青春ドラマ分野で有名だった監督が断言して出来上がったのが迷作映画「戦国自衛隊」、この一言を聞いて原作がめちゃめちゃ面白いのに何故あんな感じになったかわかった気がします、「私が脚本書くなら震災絡まないとダメでしょう」という話にはならなかったことを心底安堵しています(ここまで本当に名作なので)
東大阪は被災地ではない、震災から4日目に在籍していた神戸オフィスの同僚宅へ歩いて救援物資届けた当時東大阪市民だった私は断言できます
続きです
その救援物資届けた際に阪神高速道路が倒壊しているのも見ました
帰りに武庫川を越えてからは急に通常の景色になります、梅田だっていつもの梅田です(伊丹や大阪豊中等はどんな状況だったのかは見てません)
東大阪も同様です、近鉄電車は普通に動いてましたし帰宅難民などいませんでした(因みにミナミは近鉄沿線になります)
長々とコメントしましたが、真実は真実として語り継がれないとダメだと個人的には思います、後生のもの達が「こちらの方がドラマティックだ」と湾曲されていくことはある意味危険な兆候だとすら思います
長文失礼致しました
浩太「目の前の事コツコツ取り組んどったらでっかい夢かて叶う・・・・・・・・。」
娘が「人力飛行機」に青春をかける一方でお父ちゃんの夢は「人工衛星」に・・・・・・・・・・。
こういう人が成功しなきゃ嘘ですよね。
言葉足らずでした。震災直後は、被災した方は、いまだ生死を分ける状況だったり、家屋、財産を失い何も手を付けられない状態だったと思いますので、とても大阪の女の子の行動まで批判する余裕など無かったと思います。これは両方の報道.を見た他県の方からの声だったと思われます。ただ関西地区においては震災の被害状況が場所によって大きく異なっており人、一律ではないことは理解していただきたいところです。
飲み会で、大学1回生(1年生)はアルコール駄目!
大昔、私が大学1年生の頃は、ガンガン飲んでいました。
で、舞ちゃんの時(19××年? 20××年?)は、飲んでいたのかな~?
それとも、時代が(2022年放送)時代だから、
そこはそれ、配慮したのかな~?
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
問題児帰還。さっそく言い争い。でも、お互いに刺激は受けている。
お兄ちゃん、そんなに分からず屋でもない。父親に感謝はしていても、
素直には口にはできない。父親とは違う道を生きていきたい。それは
反面、父親の背中を見ていたことの裏返し。わざわざ妹の部屋に来て、
世間話。仲の良さがうかがえる。不器用だけど。
父親は父親で、息子に恥ずかしくない仕事をしたいという向上心。
このままでは終わりたくない。夢の重要性を伝えたい。
前作の暢子が僕と同い年だったが、今度の舞ちゃんはうちの娘と同世代。
ということは、父親は僕と世代が同じなのかも。
東大4年生(?)のお兄様、
デイトレーディングに夢中で、大損?
かと思ったら、2千万円も儲けてたんだ~!
おじちゃん(私のこと)にも分けて~!
でも、一応、電機メーカーに就職するんだ。
完全に社会勉強のつもりみたいだけど。
でも、妹ちゃん(舞ちゃん)のお部屋をちゃんとノックして、
それで妹ちゃんと会話をする、舞ちゃんを誉める、
ってのは、なかなかではないですか!
お金持ちになっても「おっちゃんの豚玉、最高!!」
みたいに言うところも、なかなかではないですか!
パイロット女子(ビズリーチ女子)、
彼女には邪険にされたけど、
舞ちゃんは尊敬しているんだね。
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
「シュッとしてまるで芸能人。」芸能人です。(笑)夢見る父と、一見現実主義の息子、ただ息子の現実主義は虚業に過ぎなかったんだけど。空さんと浩太さん同じタイプ?「一回生はあかんで。」昔ならОKだったのにね。
小さい頃からもそうでしたが、悠人は承認欲求の強く繊細な人ですね。
舞が部屋で悠人を強く嗜めたシーンでの「お前まで説教か?」はその部分がよく分かるシーンでしたね。
倍にして返すを超えた3年で10倍にするという実にスケールがデカイ(笑)
色んな方が仰っていますが、2008年のリーマンショックで挫折するのは確実でしょう。
2005年春入社→2008年春退社、投資家に→2008年9月リーマンショック。
と全てがピタリと当てはまるんですよね。
この3年で退社発言でこの展開が濃厚になってしまいました。
さて予想が当たるのでしょうか?
そう言えば、震災直後、ミナミのクラブ(デイスコ?)へ女の子が遊びに行っている事に対し憤る意見が、新聞の投書かラジオの聴取者の声にあった事を思い出しました。大阪では地域によって被害に大きな違いがあったのと、被災者とそうじゃない人の明らかな違いなのかなと思いました。
このドラマの脚本家の桑原亮子さんは、中学二年生の時、西宮で震災に被災されています。その際の被災者の精神的被害をテーマにドラマ「心に傷を癒すという事」の脚本を書かれています。震災時の東大阪の被害の少なさもあったのでしょうが、桑原さんにとってテーマの異なるドラマの1エピソードとして震災を描くことは、自身の被災体験が重すぎて桑原さんには出来なかったのではないかと思います。
いまだに震災をスルーしたことの是非がTwitterに呟かれていますね
震災時に東大阪市民だった自分としては明け方に揺れた以外は余震もなかったことを経験しているので何故絡めたがるのかという疑問しかない、東大阪における被害ならば後の大阪北部地震の方が大きかったんじゃないかな?
ましてやカムカムの時にも同じような反応だったがヒロイン自宅の京都市北区にまで被災していたとは思えない、阪神淡路大震災という名称の中に京都という文字すら含まれていない
震災から27年も経過したら「だったのだろう」とか「だったに違いない」という根拠ない声で真実というものが湾曲されて書き換えられていくのかな?50年も経過したら関西大震災として近畿地区が焦土と化したという話になるのかな?
そう考えると人の歴史って怖い!