2025/10/8(木)第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」
あらすじ
トキの見合いは司之介と勘右衛門のせいで破談になってしまいました。落ち込むトキに傳とタエは提案しました。司之介や勘右衛門のせいで破談にならないよう、婿を取るのはあきらめ、トキが他の家に嫁入りしてはどうかと。
しかし、家族を見放すことができないトキは傳とタエの提案を丁寧に断りました。自分だけが幸せになるのはつまらない。家族みなが幸せになるのが自分の幸せだ。松野家の借金は一家で返すつもりだとトキは傳とタエに告げました。
その後、しばらくして二度目の見合いが決まりました。二度目の見合いの日、司之介は髷を落として見合いに臨みました。司之介はトキの見合いが成功するよう武士であることを捨て、髷を落とすと決めたのです。
二度目の見合いの相手は山根銀二郎。銀二郎は父とともにまだ髷を結っていました。司之介の落武者のような姿に面々が笑いに包まれるその一方で、このまま祝言が決まってしまいそうな雰囲気にのまれたトキは、見合いの席に入ることができずにいました。
第7週 | 第8週 | 第9週 | 第10週 | 第11週
第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ
感想
三之丞くん
雨清水家の三男・三之丞くんの表情が今日も微妙です。
タエさんに抱きつき、傳さんに抱きつき、二人に甘えまくるトキちゃん。
その姿を複雑な表情で眺める三之丞くん。
機織り工場で、三之丞くんはいつも傳さんから見向きもされません。
傳さん、まるでそこに誰もいないかのような態度です。
タエさんと三之丞くんが一緒にいる場面となると、これまで一つもありません。
三之丞くん、両親の愛情をまったく受けないまま育ってようです。
なので三之丞くんの中にはトキちゃんへの嫉妬がたまりにたまっていることかと。
ちなみにちょっとネタバレになりますが、三之丞くんは「あのあの話」をすでに知っているそうです。
「あのあの話」すなわちトキちゃんの出生の秘密です。
知っているということは、三之丞くんは自分とトキちゃんの関係も分かっているはず。
それだからこそ余計に傳さんとタエさんに甘えることが許されるトキちゃんに対する気持ちは複雑になるのかと。
そして、これもちょっとネタバレになりますが、次週のどこかで三之丞くんのたまりにたまった鬱憤が爆発してしまいます。
その爆発によってトキちゃんは自分の出世の秘密を知ることに。
三之丞くんの複雑な表情の描写を丁寧に積み重ねることによって、その日が刻一刻と近づいてくるのがよくわかります。
落武者
司之介さんがまさかの落武者。
今回、司之介さんが髷を落とすことは事前に知っていました。
なので、トキちゃんの二度目の見合いの日に、司之介さんが仕事からなかなか戻らない理由もなんとなくわかりました。
きっと理髪店に行っているのだろう。
そんな予測がつきました。
しかし落武者姿は想定外でした。
ざん切り頭になって登場するのかと想像していたらまさかの落武者。
ところで落武者姿は現代人の目にはかなり奇妙に映ります。
チョンマゲ姿よりも奇妙です。
でも、当時の人から見たらざん切り頭よりも落武者姿の方が馴染みはあるのかもです。
髷を落としただけの落武者姿はそれまでの歴史の中でいくらでも存在しましたが、ざん切り頭はそれまでの日本にはない髪型ですから。
だからこそ、あんなに楽しく笑っていられるのかも。
それにしても司之介さん、いちいち滑りますね。
チョンマゲ姿で一回目に見合いに臨んだら、相手方から敬遠される。
そこで、今度は髷を落としていったら、相手方は親子揃ってまだチョンマゲ姿。
一回目の見合いの時もどうして事前に傳さんに確認しないんだと思いましたが、今回も事前に傳さんに確認すれば分かることなのに。
しかしトキちゃんを思う気持ちにグッときました。
司之介さんの気持ちをしっったフミさんがトキちゃんに対して「よかったね」とさりげなく言った一言も心に沁みました。
家族愛が美しい回でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
米国ニューオーリンズ
今週はトキちゃんが二度の見合いを経て結婚するまでが描かれますが、今週の終わりごろにほんのちょっとの場面とは思いますがヘブンさんが登場します。
トキちゃんが結婚した頃、ヘブンさんは米国ニューオーリンズにいました。
ヘブンさんは米国ニューオーリンズの新聞社に勤務。
文芸部長をやっているとい設定です。
今週、ヘブンさんが登場する場面は、ヘブンさんが勤める新聞社の企画会議です。
企画会議の議題は次の特集記事のテーマでした。
ヘブンさんは部下たちに特集記事のテーマのアイデアを求めます。
部下たちがどのような提案をするのか詳細は不明。
しかし一人の部下が提案するアイデアだけはすでに明らかになっています。
テーマは「日本」です。
その部下が言うには、日本は神秘的で興味深い国だ。
特集記事にする価値は十分にあると。
この提案はきっとヘブンさんによって採用されるのでしょう。
ところでこの提案をする部下はイライザ・ベルズランドという女性記者です。
この女性記者、とても重要なキャラクターです。
イライザ・ベルズランド
女性記者イライザ・ベルズランド演じるのはシャーロット・ケイト・フォックスさん。
そう、『マッサン』でエリーちゃんを演じた女優さんです。
イライザ・ベルズランドの配役がアナウンスされたときの情報は次の通りです。
・ヘブンの米国の勤め先の新聞社の同僚
・ヘブンの憧れの自立した強くて知的な女性
ヘブンさんの憧れの女性という表記だとまるで片思いのようですが、実際には片思いではありません。
憧れの女性というより、特別な女性という方が正確かもしれません。
さて、ドラマの中でヘブンさんはいずれ日本に来ることになるのですが、そのきっかけをつくるのがイライザです。
ヘブンさんは日本に憧れイライザに喜んでもらいたくて日本滞在記を書こうと決意。
ヘブンさんの文才を存分に生かして美しい日本滞在記を書き上げればイライザを喜ばせることができる。
そんなふうに考えるようです。
そんな動機でヘブンさんはいつか日本にやってきます。
そしてヘブンさんはいつもイライザの写真を大事に持っています。
日本滞在記を書き上げて帰国するつもりなので。
そんなヘブンさんが日本に居続けようと心が変わる描写がドラマ前半のクライマックスになるはずです。
イライザ・ベルズランドの実在モデル
イライザ・ベルズランドの実在モデルの名はエリザベス・ビスランド・ウェットモア。
1861年2月11日、ルイジアナ州セントメアリー郡のフェアファックス・プランテーションで生まれました。
エリザベスは雑誌への詩の投稿によって文筆家としての活動を開始。
そのころの「B・L・R・デーン」というペンネームを名乗っていました。
1881年、20歳前後の頃に新聞社『ニューオーリンズ・タイムズ・デモクラット』に入社。
エリザベスが同社にこの新聞社に入社したのは、すでに同社で文芸部長の座にあり文筆家としても名前が知られるようになっていたラフカディオ・ハーンに憧れたからです。
ラフカディオ・ハーンもエリザベスのことが気に入りました。
しかしラフカディオ・ハーンは自分の気持ちをエリザベスに打ち明けられずにいました。
そしてエリザベスはキャリアアップのためにニューヨークへ。
その後、ラフカディオ・ハーンはニューヨークでエリザベスと再会するものの、再会したその6時間後にはエリザベスは世界一周の旅行に旅立つところでした。
ラフカディオ・ハーンはこの時も告白に失敗。
まるで『あんぱん』の嵩くんです。
そしてエリザベスが世界一周の旅に出て3ヶ月が経過したころ。
ラフカディオ・ハーンは、旅先のエリザベスからの手紙を受け取りました。
エリザベスの最初の訪問地は日本でした。
日本に魅了されたエリザベスはラフカディオ・ハーンに日本に行くことを強く勧めました。
ラフカディオ・ハーンの文才によって日本の魅力を著してほしいと、エリザベスは手紙の中で訴えました。
この手紙を読んだラフカディオ・ハーンは日本に行くことを決意。
美しい日本滞在記を書き上げ、それをエリザベスに捧げてプロポーズしようと心に決めたのです。
第7週 | 第8週 | 第9週 | 第10週 | 第11週
第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ









しかいではなくしかもでした。訂正します。
心配な父、祖父、上の空で正面衝突。あのう、その件じゃないんですけど。聞き耳立てる父。健気なトキさん、家族を見捨てられず。聞き耳たてる父、おじさんにはお見通し。あれ、雨清水家の三男ひょっとして。「一度失敗したら。」司乃介思いっきりヘタレ。でも丁髷を捨てた父、今回は思い切ったね。流石に。しかし相手の山根家は丁髷。早まりましたな。確かこの頃って、島根県と鳥取県は合併してたような。うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。トキさん相変わらずからくり人形。しかい今回は不安と緊張で固まり。あっ佐藤浩市さんの息子さん、本人イケメンで両家の相性も良く、取り合えずめでたしか?