2025/10/1(水)第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」
あらすじ
司之介は長らく武士の誇りを守るために働かずにいました。そんな司之介が、かつての部下・金成初右衛門と一緒に商売を始めることにしました。ウサギを安く仕入れて増やし、それを売る商売を始めることにしたのです。
司之介が商売を始めると聞いて、トキとフミは司之介が変わろうとする決断を歓迎しました。しかし勘右衛門は激怒。怒りが収まらない勘右衛門を説き伏せたのはトキでした。トキは頭を下げて司之介の決断をかばったのです。
司之介が始めた商売は順調で、松野家は明るさを取り戻すことができました。司之介は喜ぶトキを見てますます発奮。順調に始まった商売を一気に拡大しようと借金をしてウサギをさらに仕入れることにしました。
武家社会が終わってから生まれたトキは家族揃って笑って過ごすことは初めての経験でした。そんな中、トキは借金のかたで売られる人々の姿を目撃。その中には金成初右衛門の姿もありました。その日の夜、司之介は家に帰ってきませんでした。
第6週 | 第7週 | 第8週 | 第9週 | 第10週
第11週 | 第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ
感想
本作『ばけばけ』は「何も起こらないお話」ということでした。
実際に初回と2回目は何かが起こる気配が希薄。
ところが3回目でとんでもないことが起こるフラグが立ちました。
しかもジェットコースターのような展開の中で。
ウサギ長者
前回までの松野家の食卓はひどく質素でした。
さらに雨清水家からもらって帰ったお菓子を大事そうに食べるトキちゃん。
これらの描写で松野家の経済状況がよくわかりました。
と同時に、前回までの質素な食卓の描写があったことで、今回の松野家の食卓の豪勢ぶりが際立ちました。
勘右衛門ジイに至っては昔よりも豪勢だと言うほどに。
またナレーションによれば、明治維新と同時に生まれたトキちゃんは家族みんなが笑って過ごすのは初めての体験との由。
トキちゃん、苦労する家族の姿しか見てこなかったのでしょう。
さて、丑の刻参りからその描写が始まった松野家が、前回から一転して明るくなったのは司之介さんの決断によるものです。
また司之介さんの決断をはじめは受け入れようとしなった勘右衛門ジイを説き伏せることに成功したトキちゃんの手柄でもあります。
前回、初めてトキちゃんの前に披露されたウサギ。
実はウサギはその1羽だけでなく、司之介さんは何羽ものウサギを仕入れていました。
ブログ主はこの仕入れ過ぎで失敗するのではないかと司之介さんをドキドキしながら見ていました。
ところが意外にも商売は成功。
初月の利益は200円。
600円あれば小学校に100年通えるとのことなので、200円だけでも小学校33年分です。
わずか一ヶ月で小学校33年分。
このままいけば松野家はウサギ長者になること間違いなしと司之介さんが有頂天になるのも当然です。
フラグ
ウサギの売買によって、松野家の食卓は一気に豪勢に。
ご満悦の司之介さん、今回は自分もシジミの美味に「はあ〜」と言う。
トキちゃんも前回に引き続き「はあ〜」。
一方、はじめは司之介さんの決断に激怒していた勘右衛門ジイも、今ではトキちゃんを相手にウサギをおもちゃにして遊ぶ始末。
勘右衛門ジイ、意外に柔軟な人のようです。
しかも孫にデレデレなところが実に愛らしいジイです。
松野家の幸福な日々。
初回と二回目は画面が暗いという批判もあがったようですが、この暗さの演出も今回の明るさを際立たせるためだったのかもしれません。
さて、司之介さんはトキちゃんを連れて街中へ。
この場面で上述したナレーションが入りました。
明治維新と同時に生まれたトキちゃんは、家族みんなが笑って過ごすのは初めての体験というナレーションです。
その直後からジョットコースター的な展開が始まりました。
身売りから必死に逃げようとする女性の姿。
縄でしばられて女郎に連れて行かれる(?)女たちの姿。
過酷な世の中の現実を目の当たりにするトキちゃん。
トキちゃんはさらにウサギの商売を司之介さんに紹介した金成初右衛門が連行される姿も目撃。
しかしそのことを司之介さんに告げられないトキちゃん。
そんな中、司之介さんがトキちゃんに言いました。
橋のこちら側は武家の町。
橋の向こう側は貧しい人々が暮らす町。
松野家の今後を暗示するようなフラグがこれでもかというくらいに立ちまくりました。
そしてそのフラグは今回のうちに回収されてしまいました。
司之介さん、家に帰ってきませんでした。
一晩、河原で過ごしたらしい司之介さんが心配です。
予習レビューと史実のリアルエピソード
セツの養父母と実父母
松野司之介の実在モデル:セツの養父【稲垣金十郎】
松野司之介(演、岡部たかし)の実在モデル:セツの養父の名は【稲垣金十郎】。
セツは養女として迎えられた稲垣家は百石取りで、松江藩の中では中ほどの家格。
セツの養父・稲垣金十郎は呑気なところがある明るい侍でした。
王政復古の直前、緊迫する京都の護衛にあたりながら稲垣金十郎は、家来に命じて毎日のように菓子を買うためにつかいをさせるなどしていました。
また鳥羽伏見の戦いを近所の子供たちに面白おかしく語るような人物でした。
松野フミの実在モデル:セツの養母【トミ】
松野フミ(演、池脇千鶴)の実在モデル:セツの養母の名は【トミ】。
トミは百石とりの武家の娘として生まれ、出雲大社の社家・高浜家の養女として育てられました。
無学ではあったものの、家族に深い愛情を注ぐ女性でした。
松野勘右衛門の実在モデル:セツの養祖父【稲垣万右衛門】
松野勘右衛門(演、小日向文世)の実在モデル:セツの養祖父の名は【稲垣万右衛門】。
稲垣万右衛門は幕末に砲術方をつとめ、黒船来訪で日本国中に緊張が走っていたころには、隠岐の砲台で異国船の見張りの任についていました。
また京都の二条城や御所の警備に当たったこともあり、それら武勇伝の数々は幼いセツを大いに喜ばせました。
雨清水傳の実在モデル:セツの実父【小泉弥右衛門湊】
雨清水傳(演、堤真一)の実在モデル:セツの実父の名は【小泉弥右衛門湊】。
稲垣家が百石取りなのに対して小泉家は三百石取り。
上士と呼ばれる由緒ある家の一つでした。
小泉弥右衛門湊は青年時代より武芸に秀で、長州戦争で一隊を指揮するなどして武人としての力量が高く評価されていました。
雨清水タエの実在モデル:セツの実母【チエ】
雨清水タエ(演、北川景子)の実在モデル:セツの実母の名は【チエ】。
チエの実家である塩見家は代々、家老や中老をつとめる家柄。
チエはまれに見る器量の持ち主であった上に一人娘であったため、京都や大阪から師匠を招いて芸事の稽古をするなどのお姫様育ちでした。
チエが小泉家に嫁いだのは14歳のときでした。
第6週 | 第7週 | 第8週 | 第9週 | 第10週
第11週 | 第12週 | 第13週
ばけばけ|感想あらすじネタバレトップページ








追記、銃はあっても弾は無し。あの銃、口径は45かな、44-40かな?
超すは越すの間違いでしたすみません。
「あなたがいないとしじみ汁美味しくないの」泣かせる。借金の行方「学校はもうない」「明日から働け」親父さん「おちょやん」のトータス松本以来の駄目ッぷり。あんたが働け。川向こうへ多分超す事に。未来の夫もどん底。失業したのにコルト・シングルアクション・アーミー(モデルガンで言うとコルト・フロンティア、正式にはアーティラリーモデルつまり砲兵型)を買う金はあったんだ。確か当時新製品だった筈。
100年小学生という身分できるのか、え〜なあ!
とワリとマジで考え込んでしまったわ
多分、ワイ疲れとんやな
金成という男、思いっきり怪しい。まるで今で言うマルチ商法?しかも失業士族の所謂、武士の商法ってだいだい失敗したケースが多かったらしい。松野家の将来に暗雲が。祖父の判断あながち間違ってなかった。でもみんな結局乗っかって。「金貸しから借りれるだけ金借りて。」マジでヤバイよ。一家破産して金貸しに売られる娘。そこに金成。悪いフラグ立ちまくり。父帰らず。危ない。