らんまん

万太郎が東京へ向かう日 / らんまん 第12回

2023/4/18(火)第3週「ジョウロウホトトギス」

あらすじ

小学校の教員にならないかという申し出を万太郎は断りました。万太郎は上京のことで頭がいっぱいだったのです。万太郎の上京の目的は博覧会でしたが、万太郎は博覧会よりも憧れの植物学者に会えることを楽しみにしていました。

そのころ、綾はタキから縁談を持ちかけられていました。しかし綾はその縁談を破談にし、タキを深く落胆させました。綾は酒造りへの情熱を捨てられずにいたのです。綾は幸吉に相談しました。博覧会に出品するための濃口の酒をつくれないかと。

月日は流れ春。博覧会に出品する酒が仕上がりました。そんな中、綾は幸吉の協力で作った濃口の酒を博覧会に出品してみてはどうかと提案。しかし、綾の勝手な振る舞いにタキは激怒し、綾の提案を一蹴しました。

そして迎えた万太郎と竹雄が東京へ旅立つ日。万太郎と竹雄は、タキ、綾、そして峰屋の面々に送り出され佐川を発ち船に乗って東京に向かいました。それは万太郎にとって、生まれて初めての東京への旅でした。

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感想

この物語の主人公は万太郎くん。

特に今週は、生まれて初めての上京によって万太郎くんが人生の転機を迎える重要な週なので、万太郎くんがドラマの真ん中にいるはずの週ですが・・・

竹雄くん、幸吉くん、そして綾ちゃんの三角関係(?)にすべてを持って行かれたと感じるのはブログ主だけでしょうか。

竹雄くん

綾ちゃんを見つめる竹雄くんの瞳がいつも切なすぎます。

竹雄くんは誰よりも万太郎くんのことを理解していますが、それ以上に竹雄くんは綾ちゃんのことを理解しているかと思います。

その上、綾ちゃんに特別な感情まで抱いている。

しかし、峰屋に仕える立場の竹雄くんは、峰屋の令嬢への感情を決して口に出すことはできない。

峰屋の関係者の前では表情すら見せてはいけない。

そんな竹雄くんの気持ちに気づかない綾ちゃんといえば・・・

幸吉くんの濃口の酒造りを協力してもらう中、幸吉くんとの距離を縮めているようにも見える。

冬の寒い夜に、上半身裸になって井戸水をかぶっていたのは、自分でコントロールするのが難しくなった感情を鎮めるためなのでしょう。

そこまで追い詰められても相談できる相手もいない竹雄くん。

しかも、その苦悩を歯を食いしばって心の奥に封印し、峰屋の働き手として相変わらず実直な働きぶり。

大人になったときの竹雄くん、きっと立派な人物になっているはずです。

その日が来るのが待ち遠しいブログ主です。

幸吉くん

幸吉くんもまた、綾ちゃんに密かに想いを寄せているのかな?

幼い頃に、綾ちゃんが酒蔵で落としたカンザシを、幸吉くんはやっと返すことができました。

このカンザシは何を意味しているのか。

ブログ主の見立ては次のとおりです。

チビ幸吉くんがチビ綾ちゃんのカンザシを拾ったのは、チビ幸吉くんが心の中で密かに抱いているチビ綾ちゃんへの想いを表現した演出。

そしてカンザシをすぐに返せなかったのは、チビ綾ちゃんへの気持ちを口に出せないチビ幸吉くんの胸の内を表現した演出。

そして今回、幸吉くんが綾ちゃんにようやくカンザシを返すことができたのは、綾ちゃんへの遠回りの告白。

しかし、幸吉くんも自分の恋が叶わぬ恋だと知っているはず。

綾ちゃんへの想いを忘れるため、幸吉くんはカンザシを返したとも考えられます。

綾ちゃん

綾ちゃんは酒造りへの興味を捨て去ることができない。

そんな中で手に入れた、幸吉くんの協力のもとで濃口の酒を試作するチャンス。

最初は、綾ちゃんも酒造りだけに気持ちがフォーカスしていたのでしょう。

しかし幸吉くんと一緒に過ごす時間が増えるに従い、やがて幸吉くんへの特別な想いも芽生えはじめている模様。

タキさんを激怒させた、綾ちゃんが縁談を破談にした振る舞い。

綾ちゃんが縁談を破談にしてしまったのは、酒造りをあきらめ嫁に出ることへの抵抗だったのか。

それとも幸吉くんへの特別な想いが、綾ちゃんの行動を促したのか。

竹雄くんと並んで主人公クラスの苦悩の描写が心をざわつかせる綾ちゃんでした。

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予習レビュー

前回と今回は万太郎くんの上京が決まるまでが描かれます。

しかし、前回と今回にかぎって言えば主人公の万太郎くんよりも綾ちゃんのエピソードが視聴者の心をざわつかせるかもしれません。

綾ちゃんには縁談が持ちかけられるようになっています。

しかし酒造りへの興味を持ち続けている綾ちゃんとしては、縁談よりもお酒のことに関心が向いている。

そして酒造りの技術的な相談を若手蔵人の幸吉くんに繰り返し行うことに。

このことが綾ちゃんと幸吉くんの距離を少しづつ縮めます。

また、綾ちゃんが幼いころに酒蔵に落としたカンザシを、前回か今回のどこかで幸吉くんが綾ちゃんに返す場面も用意されているようです。

酒造りの話題とカンザシを小道具にして距離を縮める綾ちゃんと幸吉くん。

そんな二人の関係が気になって仕方がない人物がいます。

竹雄くんです。

綾ちゃんと幸吉くんが日に日に仲良くなる様子を見て竹雄くんが胸をざわつかせるの図。

それが前回と今回描かれるらしく、今週のお題であるはずの上京できると浮かれる万太郎くんの描写がかすんで見えてしまうかもしれません。

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POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    本当に、変えること・変わることって、難しい。
    大変なエネルギーと、時間が必要なのですね。
    動かざること山の如しのタキさんだけど、お殿様が東京に行ってしまったり、名教館で褒められルほど学問に熱中する万太郎くんや酒造りに情熱を燃やす綾ちゃんを見たり、そんなことが少しずつ積み重なって,いつか心を動かされる時が来るのでしょう。

    万太郎くん。
    ここにも変人がいましたね。

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    好き放題に散財する万太郎くんに批判殺到なんですが、天才と呼ばれる方々って一般人と尺度が違うという見方もあると思うんだ
    手塚治虫さんはアニメに傾倒し過ぎて会社潰したし、アントニオ猪木さんはいろんなことに首突っ込んで新日の経営を何度も傾かせたよ、まあこの二人だから許されたんだろうけどね
    因みに手塚プロに再度アニメ部門が出来た際には真っ先に手塚先生が担当から外されたみたいだし、猪木さんがやらかした後始末は銀行と馬場さんに顔が利く坂口さんと現場で人望があり行動が早い長州さんが筆頭株主の猪木さんから株を譲ってもらい大企業に売却するまでは何とかしてきたんですよね、まあ限度というものは常にあるということで

  3. 還暦のたつお より:

     「書店に毎月高い金を」番頭さんさりげなく皮肉。校長「ありゃアホだわ。」ある意味当たってる。リアル綾さんきれいだけど人の嫁~♬縁談は後妻の口。もっと良い縁談無かったの?どうせ断ると思うけど。竹雄さん見たくない所を見ちゃった。綾さん考案、酒の試作どうなるかな?万太郎さんの生物的観点から見た女性観。まあ当たってなくもない。やはりタキさんは試作品の酒拒否。量産化はタキさんが当主から退かないと無理。幸吉さん杜氏だから綾さんとは暫しの別れ。さて東京行きその顛末は?あれ、朝ドラ受けに幸吉さん。笠松さん良く見ると綾野さんとはそんなに似てないんだけど。

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