2023/5/2(火)第5週「キツネノカミソリ」
あらすじ
万太郎が収監された事実を知らせるため、竹雄は足を負傷しながらも高知から佐川まで走って帰りました。竹雄から報告を受けたタキは、万太郎を救い出すために高知の警察署へと足を運ぶことにしました。
一方、厳しい取り調べを受ける万太郎は拷問を受ける逸馬のもとに連れてゆかれると自白を強要されました。そして万太郎が自白しそうになると逸馬が口を開きました。万太郎は仲間ではない。万太郎を金づるにするつもりだったのだと。
そんな中、タキが高知の警察署に到着しました。タキは旧知の知り合いである高知警察署の署長に直談判し誤解を解きました。ほどなくして万太郎は釈放されました。釈放される際、万太郎を愚弄した警察官をタキは一喝しました。
土佐への帰り道、逸馬たちを心配する万太郎をタキは問ただしました。政治の道で生きる覚悟はあるのか。その覚悟がないのであれば振り返るな。何かの道で生きると決めたらなら、別の道は捨てなければならないのだと。
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感想
タキさんがカッコ良すぎました。
今回は警官を一喝するタキさんの姿にすべてを持って行かれました。
タキさんが警官をボコボコに
万太郎くんを能なし猿呼ばわりする警官をタキさんがボコボコに。(笑)
能なし猿を政治結社の一味と間違える警察の眼力は大したもの。
よく調べもせずに孫をお縄にするとは警察はずいぶんと楽な仕事。
と痛烈な皮肉を浴びせかけた末に、孫を能なし呼ばわりしたら許さん!と一喝。
土佐一の造り酒屋としてのプライドを失わないタキさんの前では、あれほど威張っていた警官すらも組織の一従業員にしか見えない。
夫を亡くし息子を亡くしながら、たった一人で峰屋を守り続けた人だからこその貫禄。
朝ドラのスピンオフといえばサイドキャラクターの恋バナばかりですが、タキさんの半生をスピンオフとして見せてほしいものです。
タキさんが万太郎くんを一喝
警官から能なし猿呼ばわりされた万太郎くんをかばったタキさんでしたが、その一方で土佐への帰り道のタキさんが万太郎くんに対して実に厳しい。
自分だけが釈放されたことに後ろめたさを感じる万太郎くんをタキさんが一喝。
政治の道で生きるつもりがないのであれば振り返るな。
ある道で生きると決めたなら、別の道は捨てなければならないと。
このタキさんの言葉が、次回あたり万太郎くんの中でジワジワと効いてくるのでしょうか。
万太郎くん、両親を早くになくしたのはあまりにも不幸なことでしたが、その一方で素晴らしいおばあちゃんに恵まれたものです。
逸馬さんもまた立派
拷問を受ける中、万太郎くんを必死でかばう逸馬さんもまた立派でした。
こんな奴は仲間じゃない。
活動のための金をこいつから吸い上げるつもりだった。
逸馬さんの言葉を警官は意外にも素直に信じましたが、万太郎くんは逸馬さんが自分をかばってウソをついていることを重々承知しているはずです。
しかし万太郎くんは、逸馬さんの言ったことがウソであるとは言えない。
うそであると言う勇気がない。
万太郎くん、これは苦しかったに違い。
今回の出来事は、もしかすると万太郎くんの心にトゲのように刺さり続けることになるのかもしれません。
朝ドラらしからぬ、あまりにもむごい場面でした。
竹雄くん
竹雄くんが今回もまた観る者の心を揺さぶりました。
森の中で激しく転倒した竹雄くん、痛みをこらえる表情からしてかなりの怪我をしたに違いない。
それでも土佐に向けて走り続ける。
傷だらけになりながら走り続ける。
現代の価値観とは相容れないのでしょうが、主人に忠義を尽くす姿は、やっぱり見ていて気持ちがいいものです。
万太郎くん
素晴らしいおばあちゃんに恵まれた万太郎くんはまた、竹雄くんという素晴らしいバディに恵まれています。
次週、万太郎くんは「運命の人」との再会を果たします。
万太郎くんの「運命の人」は、史実の「運命の人」の記録によれば夫の研究を大変な苦労をされながら支え続けた人のようです。
ドラマの中の万太郎くんは、ストーリー後半ではそんな伴侶にも恵まれるのでしょう。
人に恵まれつづけてきた万太郎くん、周囲の人々に支えられながらどんな大人になるのでしょうか。
予習レビュー
朝ドラで主人公、または主人公に近い人が収監されるエピソードで思い出すのは『まんぷく』の萬平さん。
萬平さん、何度も何度も収監されしかも拷問に遭いました。
本作の主人公である万太郎くんはおそらく今回限りかと思います。
また萬平さんはなかなか釈放されませんでしたが、万太郎くんはタキさんのコネを使うことで早々に釈放。
万太郎くんのストーリーはそれほどエグい展開にはならないようです。
どうぞご安心ください。
それはさておき万太郎くん、トラブルに巻き込まれたことが自分を見つめ直すきっかけになるようです。
前作『舞いあがれ!』の主人公はトラブルに巻き込まれた末に自分の夢をあきらめ家業を選びましたが、万太郎くんはその逆。
トラブルに巻き込まれたことで家業よりも自分の夢を追う決意を固めることになります。
そのプロセスがこれから描写されるわけですが、万太郎くんの気持ちがどのように変化してゆくのか。
その点が今週の注目ポイントです。
また万太郎くんの気持ちの変化に対して、竹雄くんがどのように応えるのか。
ブログ主の中では竹雄くんが本作の主人公です。(笑)
なので、その「主人公」の心のゆらぎの描写が、ブログ主にとっては今週の最大の注目ポイントです。
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「鬼龍院花子の一生」ではなく「鬼龍院花子の生涯」でした。お詫び致します。
金づるにしようと思っただけだ…
警官たちは鵜呑みにしていたけれど、万太郎くんには逸馬さんの真意がちゃんと伝わっていました。
お前にはお前にしかできないことがあるのだろう、と。
それを成し遂げよ、と。
1人釈放されていく万太郎くんを、何も知らずに罵る仲間たちを制して…逸馬さん、漢です。
万太郎くんが自由に自分の生き方を選びそれを貫けば、それは逸馬さんが目指す自由な世界が少しだけ実現したことになります。
孫たちが不在の間、タキさんは何を思っていたのでしょう。
小さい頃から今までの、万太郎くんと綾ちゃんの様子
酒造りに寄せる綾ちゃんの熱い思い、部屋いっぱいの書物とよく分からない器具、二人の言葉、世の中が変わりつつあるということ
様々なことが脳裏をよぎって、それについてずっと考えていたのでしょうか。
警官相手の啖呵が、カッコ良かった。
タキさんも、オトコマエです。
「まんぷく」の時にわけの分からない塩軍団釈放懇願をGHQ相手にするブシムスとはうって変わり今回は警察相手に孫の名誉の為に一喝する女当主、松坂慶子さん👍️
万太郎くんの自由のために、早川さんの演技、
自由への思い、仲間への思いが本物だ
最高の仲間ですね
トキさん、無礼にはちゃんと言い返す。
ただ怒るのではなく、上手に言い返す。
とても大切ですね
万太郎くんが役目を選ぶことを許してくれました
役目に向かうときに捨てるものもある。
背負いすぎないこと、振り返りすぎて後ろ向きにならず、役目に対して前向きに進むこと
トキさんが大事な話をしてくれました
これ描いて死ねという、漫画を書く女の子の漫画を最近読んで、
ここ数年で一番熱く、面白い作品だ!と思ったのですが、
らんまんも同じくらい熱く、面白いです!
警察官による拷問って、エールの時もありましたね。
岡部君はあれ以来大河出演もあったりで、拷問に耐え抜いて出世しました。
タキさんの半生が見たいに一票!
名乗る程の者ではございません様、NHK版「犬神家の一族」後編まだ見ていません。あなたが批判された理由とは異なると思いますが、私も今回の映像化には懸念を持っておりました。結局あの物語はどう作っても市川崑監督版に勝てないのではないかと。まあ見て検証してみたいと思います。
竹雄さん佐川に到着。タキさん以下高知に急ぐ。明治初期の官憲、「るろうに剣心」では神木君が官憲を多数殺害してたけど、吉川晃司さんやら、藤原竜也さんやらも加えてこいつらに制裁加えて欲しい。タキさん警察に抗議、やるなあ。「鬼龍院花子の一生」を思い出す。思えば、制限付きの国政選挙の開始までもうしばらくかな。「何かを得る事は、何かを棄てる事だ。」けだし名言。