2023/5/4(木)第5週「キツネノカミソリ」
あらすじ
植物学の道で生きたいと訴える万太郎に対してタキは問いかけました。仕事にならないかもしれない道を選んで人生を棒に振ることはないのか。しかし万太郎の覚悟を知ったタキは、涙ながらに万太郎の願いを受け入れました。
季節は流れ秋。分家衆や蔵人たちが再び峰屋に集まってきました。その日、万太郎は峰屋の分家衆や働き手たちに報告しました。翌年の春になったら峰屋を出て行く。そして、峰屋は綾に任せることにしたと。
万太郎の報告に対して分家衆は異を唱え野次を飛ばしました。そして綾を問い詰める分家衆に対して綾は口を開きました。綾は酒造りへの自分の思いを情熱を込めて語り、峰屋の働き手たちや蔵人たちの心を動かしました。
峰屋を綾に任せると万太郎が報告してから半年ほどが経過。その半年間も「土佐植物目録」づくりに没頭していた万太郎が東京に旅立つ日が近づいてきたある日。万太郎は竹雄に、別れの日が近いことを告げました。
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感想
大女優の名演
万太郎くんと亡き母・ヒサさんを結びつけるたった一つのモノでもある万太郎くんが初めて描いた植物画。
その植物画をタキさんが大事に持ち続けていたことに泣きました。
ヒサさんが亡くなる間際、病床のヒサさんに対してタキさんは峰屋の跡取りを産んでくれたことの感謝の気持ちを伝えました。
あの言葉が心の底から出た言葉であることが万太郎くんの植物画によって回収されました。
また、ヒサさんが遺してくれた万太郎くんを立派に育て上げるというタキさんの覚悟も、その植物画から伝わってきました。
しかし、万太郎くんは峰屋を出て行くという。
愛する孫の願いを受け入れたいが、それを口にすることはできなタキさんの苦悩、大女優の名演でした。
朝からすごいものを見せてもらいました。
峰屋の未来
リアルのタキさんは、孫に対してすこぶる甘い人だったようです。
ドラマのタキさん同様、孫が家業を継がないことを残念に思うものの、孫の才能を信じ、孫が望むままにお金をつかわせたのだとか。
そして、ついに家業の経営が傾くほどに。
本作では綾ちゃんが家業を引き継ぐことで、峰屋が傾く最悪の事態を回避する展開が用意されているのかもしれません。
峰屋が繁栄を続けるのか、それとも没落するのか。
峰屋の未来はストーリー後半に描かれるようなので、今のところ峰屋の未来は不明です。
願わくば綾ちゃんが峰屋を繁栄させ続けますように。
「お別れじゃのう」
万太郎くんの植物最終に付き合ううちに、自分でも植物の目利きができるようになった竹雄くん。
竹雄くんには自負があるはず。
万太郎くんのライフワークには自分の存在が欠かすことができないと。
そんな中で万太郎くんが放った言葉が竹雄くんの心に刺さりました。
「お別れじゃのう」
万太郎くんの立場としては、この言葉は当然のことかと思います。
竹雄くんは峰屋の働き手です。
これまで万太郎くんのお目付け役として働いてきたものの、それは峰屋の働き手としての役割り、タキさんからの業務命令。
なので、峰屋を離脱する万太郎くんは、もはや竹雄くんを使える立場ではなくなります。
そのあたりの分をわきまえた発言だったのでしょう。
万太郎くんの「お別れじゃのう」発言は。
竹雄くんも万太郎くんの言葉の真意は重々に承知しているかとは思います。
しかし万太郎くんの言葉は、今の竹雄くんにはあまりにもつらい言葉です。
万太郎くんの言葉に対して「え、何言うの?」と言わんばかりの竹雄くんの表情が切なすぎました。
今回の最後の竹雄くんの困惑した表情。
この表情が次回には回収されるのでしょうか。
予習レビュー
前回の本欄では、第5週の時期に該当するころにリアル万太郎くんが何をしていたのかを簡単にまとめました。
今回の本欄はその続きです。
ドラマの中の万太郎くんは、今週中には峰屋の当主であることをやめ植物学一筋の道を選びます。
しかしリアル万太郎くんは家業の当主の立場をしばらく続けています。
リアル万太郎くんの生まれて初めての上京が1881年(明治14年)。
土佐に戻ってきたものの植物学への情熱は冷めることなく、二度目の上京をはたすのが初の上京の三年後の1884年(明治17年)。
二度目の上京は、土佐と東京を行ったり来たりしながら学問をするという条件付きです。
昨今流行しているデュアルライフ(二拠点生活)を先駆けて行っていたようです。
そんなデュアルライフが1884年(明治17年)から1893年(明治26年)まで継続。
このデュアルライフに多額の費用がかかったものの、リアル万太郎くんの祖母は、ドラマの中のタキさんとは異なり孫には甘い人だったのだそうです。
リアル万太郎くんの求めのままに学問や移動に必要なお金を出し、この時期に家業が傾きはじめたと記録に残されています。
ドラマの中の峰屋は新体制での出発が描かれますが、リアル峰屋こと岸家さんはこのころには財産が激減していたのだそうです。
そしてデュアルライフを続けていた1891年(明治24年)、家業を番頭さんに譲渡。
リアル万太郎くんはついに一文なしになり、そして当主の立場も失います。
ドラマの中の峰屋も、いつかこんな残念な日を迎えることになるのか、今のところ不明です。
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タキさんと万太郎さんが思いの違いをぶつけ合う、しかし二人は深い愛情で通じ合っている。良いシーンでした。綾さんが自らの覚悟を包み隠さず語る。その見事な口上に使用人、蔵人たちも感服。綾さんに軽蔑していた親類たちも平服せざるを得ない。ここも良いシーンだった。こんな力強いシーンは朝ドラで久々に見た。いいものを見せてもらった。
はーるかな星がーふるーさとだー♬ 名乗る程の者ではございません様。ダリーに寄生されたタキさんもとい松坂さんが光線のようなものを吐いて人を昏倒させるシーンは、テレビ懐かしの名シーンで放送してましたね。でも「ウルトラセブン」で触れちゃいけない不自然な設定は、身元不明なモロボシ・ダンを、恐らく最高レベルの機密保持を要求されるウルトラ警備隊があっさり隊員として採用した事。まあこれはそういうものだとして納得しよう。
全員の思いが重なって流れる涙、暖かい気持ちになりました
綾ちゃんの酒造りへの思い
伝わる思い、まとまる峰屋、よかったねえ
次は竹雄くんの自由ですね!
最後の表情がせつなすぎて…明日も気になります
一昨日はタキさんが、今日は綾ちゃんが強くてカッコいい
若くして亡くなってしまったタキさんの娘、綾ちゃんの母親も強い人だったのでしょうか?
それはともかく、峰屋の発展の為に全身全霊で働くという綾ちゃんに、たまちゃんもふじさんも皆ついて行きます
ザ男の世界て感じの蔵人さんが早々に認めたのは少し意外でしたが、植物オタクの当主よりも、たとえ女でも心から酒造りを愛してくれてる人の下で働く方がやり甲斐はあるのでしょうね
今日は今までで1番の神回でした
還暦のたつお様
ご返信ありがとうございます
すいません、もう少しだけ
青池歌名雄、椿美禰子、鬼頭早苗、里村典子・・・それぞれ何の作品かは敢えてコメントしませんがこの方々がパンドラの箱全開の後に残された希望なんですよね
本来「犬神家の一族」ならば犬神小夜子のお腹にいる子供こそが希望なんですよね
まあ横溝ヲタクの蛇足コメントですのでご返信は結構でございます
おばあちゃんはね~若い頃に花の香りを嗅いでいたら宇宙細菌ダリーに感染してえらいことになったから植物に詳しいんだよ、知らんけど