らんまん

万太郎と寿恵子の出会い / らんまん 第13回

2023/4/19(水)第3週「ジョウロウホトトギス」

あらすじ

高知の浦戸から蒸気船に乗った万太郎と竹雄は、その後汽車と蒸気船を乗り継ぎようやく東京に到着しました。東京に着いた万太郎と竹雄は上野で開かれている内国勧業博覧会の会場に足を運びました。

会場の中で万太郎と竹雄は、これまで見たこともないような華やかさに圧倒されました。また、会場の外の屋台の菓子や庭の花壇にも目を奪われました。そして万太郎は峰屋の当主として酒の品評会に参加しました。

品評会の席で、万太郎は下戸であるにも関わらず、他の酒蔵の当主たちにすすめられるままに次々と酒を飲み、酔っ払って会場を飛び出してしまいました。そして万太郎は、酔った勢いで木に登ってしまいました。

木に登り、酔って一人ごとを言う万太郎の周囲に大勢の人が集まってきました。騒ぎを聞きつけた菓子屋の娘は、木から降りるよう万太郎に注意。万太郎はその女性に一目惚れしました。その女性は、のちに万太郎の伴侶となる寿恵子でした。

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第13週
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感想

5月から放送が始まる東京編の予告みたいな回でした。

白梅堂

博覧会会場に庭に出た万太郎くんがお菓子を買った白梅堂。

そこで万太郎くんと将来の義母の出会いが描かれました。

屋台に立つ女性が将来の義母になることなど今の万太郎くんは知る由もなく、女性からしても屋台でお菓子を買った青年が娘の夫になるなど夢に思わない。

また、万太郎くんが屋台を立ち去った直後に、万太郎くんの将来の伴侶が屋台に戻ってきました。

出会いのフラグがしっかりと立ちました。

出会いの直前のタイミングで。

ところで、あと3分早く屋台に戻ってくれば、万太郎くんは将来の伴侶と屋台の前で会えたはず。

しかし、まだ酒に酔っていない万太郎くんは、シラフの状態でも一目惚れしたのかな?

将来の伴侶との出会い

屋台での「フラグ」を経て、ついに万太郎くんは将来の伴侶と出会いました。

ここでブログ主には一つだけ疑問が。

もし万太郎くんがシラフの状態だったら、一目惚れしたのかな?ということです。

酔った勢いでの一目惚れではあまりにも寿恵子ちゃんが気の毒です。

しかし、酔ったことで感覚が鋭敏になり、それによって寿恵子ちゃんの姿が万太郎くんの目に飛び込んできたことも考えられます。

いずれにせよ、屋台でのすれ違いを経ての出会い。

出会いが念入りに、しかも万太郎くん視点と寿恵子ちゃん視点、二人の視点から出会いが描かれることで、この出会いがどれほど重要であるかが表現されました。

恋愛感情にうとい主人公

次週以降の話になりますが、竹雄くんが綾ちゃんに想いを寄せていることを万太郎くんが察している場面が描かれます。

朝ドラの主人公が恋愛感情にうといのは定番のキャラ設定ですが、万太郎くんはもしかすると例外になるかもしれません。

あるいは、寿恵子ちゃんに一目惚れした経験によって竹雄くんの気持ちがわかるようになったのかもしれません。

志んばし

万太郎くんと竹雄くんが生まれて初めてやってきた東京で、最初に足を踏み入れた新橋。

新橋駅(新橋停車場)はコンピューターグラフィックで再現されていたようですが、あの駅舎は当時の姿を再現したものかどうか画像検索でリサーチ。

当時の姿をかなり忠実に再現していたようです。

そして当時の新橋駅の駅舎は、リアルでも再現されていました。

旧新橋停車場が建っていたのと同じ場所に、当時の建物を忠実に再現した「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」という施設があることを初めて知りました。

現在のJR新橋駅「銀座口」から徒歩5分。

ゆりかもめ新橋駅からは徒歩3分。

1873年イギリス製のレールを使って当時の線路を再現したり、開業当時の遺構が保存されていたりと、展示内容が充実した施設のようです。

ゴールデンウィークに東京にお越しの際は足を運ばれてみてはどうでしょうか。

旧新橋停車場 鉄道歴史展示室

内国勧業博覧会について

内国勧業博覧会は東京で3回、京都と大阪でそれぞれ1回、計5回開催。

ドラマの中の万太郎くんが参加した内国勧業博覧会も、リアル万太郎くんが参加した内国勧業博覧会も、明治14年(1881年)に開かれた第二回。

第三回までが東京上野で開催。

第四回は京都、第五回が大阪で開催。

記録によれば第五回の大阪で開催された内国勧業博覧会の規模が最大だったようです。

第六回は東京で開催される計画があったものの、日露戦争後の戦争恐慌により計画は中止となりました。

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予習レビュー

今回は万太郎くんが運命の人・寿恵子ちゃんと出会う記念すべき回です。

ただし万太郎くんは寿恵子ちゃんに一目惚れはするものの、寿恵子ちゃんのことを運命の人とまでは考えていません。

今週の金曜日の回で万太郎くんは高知へ帰ります。

その際に万太郎くんは、東京に来ることはもうないだろうと考えます。

またこれは次週のことですが、高知に帰った万太郎くんは峰屋の当主の仕事に精を出す一度は決意を固めます。

なので寿恵子ちゃんが将来の自分の伴侶になるなどと夢にも思っていないはずです。

そんな寿恵子ちゃんが伴侶になるまでのプロセスがこれから数週間にわたって描かれますが、この描写は視聴者の心をざわつかせる要素でいっぱい。

そのときが来るのを楽しみに、万太郎くんと寿恵子ちゃんの記念すべき出会いの瞬間を、記憶に刻みつけておこうと思います。

話変わって万太郎くんの上京ルート。

今でも高知から東京は決して近くはありませんが、当時は大変な長旅です。

・高知〜神戸(蒸気船)
・神戸〜京都(汽車)
・京都〜四日市(徒歩)
・四日市〜横浜(蒸気船)
・横浜〜東京(汽車)

以上が万太郎くんの上京ルートなのだそうです。

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POSTED COMMENT

  1. ばなななち より:

    昨日の恋愛描写といい、今日の恋愛描写といい、回り道させないで直球勝負。
    気持ちいいですねえ、らんまん面白いです!

    先週の万太郎くんが先生に学びたい気持ちをまっすぐに伝えるシーンも、心がワクワクで震えましたが今週も震えそうです!

  2. ずんこ より:

    ああ、万太郎くんはずっと、劣等感を抱いて生きていたんですね。
    蔵元の当主なのに下戸、体が弱くみんなと同じようにできない。
    子どもの頃聞いてしまった分家の人たちの言葉が、やはりどこかにずっと残っていたのでしょうか。
    明るく屈託のない万太郎くんの、日頃は見せない陰の顔を垣間見た気がしました。
    竹雄くんも、何かを感じたのかな?

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    私は下戸ではない、ビジネスコミュニケーションツールの一つとして俗にいう人並み程度は飲めます
    個人で飲むのは何か良い食材をゲットした際にそれに合わせたお酒を適量程度、だから例えなくなってもあまり個人的な特に問題はない
    仕事での付き合いを酒好きと一方的に勘違いしてやたら飲め飲めと勧めたり頻繁に飲みに誘う輩にはヘキヘキする、自分が好きで飲めばいいだけのことになぜ他人を巻き込もうとするのか理解できない
    因みに私は喫煙者ですが他人に吸え吸えと強要しないです、まあ人として当たり前のことだけどね
    だからね、今朝のアルハラ展開はキライだしなぜ流したのか理解不能
    そんな時代だったから仕方ないと言うならば時代を反映する喫煙シーンを「花子とアン」を最後に全カットしている国営放送の方針と矛盾すると思うが

  4. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。庵野氏というと「アオイホノオ」の安田顕さんを思い出します。銭湯でキングジョーの真似して大暴れしてました。リアル庵野夫妻は、奥方の描かれた「監督不行届」で庵野氏の異常な日常が明らかになってますが、社会不適合者すれすれの天才と賢夫人といったところでしょうか。さてまつさん役の女優さん、きれいな人だと思っていたら牧瀬里穂さんでした。お若いですね。♬ 雨は夜更け過ぎに~雪へと変わるだろう~♬

  5. 名乗る程の者ではございません より:

    Twitterにあったのですが
    万太郎=庵野秀明
    寿恵子=安野モヨコ
    うん、わかる
    なんとなくだけどメチャクチャしっくりくる

  6. 還暦のたつお より:

    酒の飲めない蔵元の主もどうかと思うけど、飲酒運転して逮捕された蔵元さんよりもまだましか。私は糖尿を患っていて飲めない、ドラマ「深夜食堂」で不破万作さんがホタルイカの沖漬けで冷酒を飲んでるのが凄く美味しそうだった。
     「東京じゃー。」ってザおのぼりさん。かる焼き=カルメ焼き?見るもの全てが楽しい驚き。参加蔵元の酒を全部下戸の万太郎さんが飲んだらとんでもないことに、高知の人は全部酒豪だとばかり思っていたが、思い込みだった?でも元気な時に高知に行った時飲みに行ったスナックのお姉さんにあっさり飲み負けたのだが、バカは高い所へ。まさしく天才バカ。こんな時に運命の出会い、カエル様=下戸うまい事言う。この時の内務卿は誰だった?

  7. 還暦のたつお より:

     ブログ主様、思えば坂本竜馬や岩崎弥太郎はこのルートを徒歩と帆掛け船で進んだのですね。ああ気が遠くなる。

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