らんまん

植物学者の元に足を運ぶ / らんまん 第14回

2023/4/20(木)第3週「ジョウロウホトトギス」

あらすじ

酒の品評会の翌日、万太郎は東京にやって来た一番の目的だった博物館へ足を運びました。研究室に通された万太郎は、そこにいた男と植物の話題で話し込みました。その男は万太郎に言いました。日本の植物学は始まったばかりだと。

万太郎はその男に、土佐の山奥で見つけた植物の絵を見せました。その男は万太郎に言いました。見たことがないのでこれは新種かも知れない。しかし日本には植物の標本が圧倒的に不足しているので検定ができないのだと。

万太郎は博物館にまでやって来た目的をその男に告げました。植物学者の野田と里中に会うために来たのだと。万太郎の相手をした男こそ野田でした。里中も研究室にやって来て、万太郎を感激させました。

野田と里中の話を聞かされ万太郎は大いに刺激を受けました。一方、興奮冷めやらぬ万太郎の心が、峰屋から離れてしまうことを竹雄は心配していました。草花のことは遊びだと武雄が言うものの、万太郎は武雄の言葉を受け入れようとはしませんでした。

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感想

「はじめて生まれたような気がする」

万太郎くんのこれまで漠然としていたライフワークが具体的になりました。

しかし、その直後に竹雄くんによって現実に引き戻されました。

「草のことは遊びです、酒造り以外のことは遊びです」

次回は、万太郎くんと竹雄くんの二人の葛藤の続きから始まるかと思いますが、この葛藤は次週まで続きます。

万太郎くんの葛藤

今回は悲願だった「心の友」に会えたことですっかりハイになっている万太郎くんですが、次回は少しだけ冷静さを取り戻すみたいです。

東京を去る際に、東京に来ることは二度とないだろうみたいなセリフが用意されているみたいなので。

一目惚れした女の子も「心の友」も青春の思い出として胸にしまうのでしょう。

次回では。

次週の前半も、青春の思い出をしまったままの日々が描かれるものと思われます。

なので前回や今回のハイになり過ぎている万太郎くんの姿とは正反対の表情が描かれるのでしょう。

あるいは次週のふさぎ込んだ万太郎くんの表情を際立たせるために、前回や今回の万太郎くんを過剰なまでにハイな状態にしたのかもしれません。

いずれにせよ次週は切ない描写がしばらく続くことになりそうです。

そんなことを考えながら、「心の友」との出会いに夢中になっている万太郎くんの姿を眺めていた今回のブログ主でした。

竹雄くんの葛藤

窓越しに見えた万太郎くんと「心の友」がハグする姿。

一方で思い出すのは、土佐で綾ちゃんから言われた「万太郎をよろしく」という言葉。

万太郎くんに対して竹雄くんの葛藤は今回から始まりました。

もっとも竹雄くんの葛藤は、万太郎くんについての葛藤以外にも、綾ちゃんに対する心の葛藤がすでに始まってはいましたが。

それはさておき、今回は万太郎くんの描写が大半を占めていましたが、ドラマになりなるような心の葛藤があったのはむしろ竹雄くんの方です。

竹雄くんの今のミッションは万太郎くんを立派な当主にするために見張り続けること。

そして竹雄くんのライフワークは当主としての万太郎くんを支え続けることです。

ところが、研究室の中ではミッションが危うい状態に。

止めに入りたいが立場上、竹雄くんは中に入れない。

研究室の外でハラハラしながら待っていた竹雄くんの気持ち、察するにあまりあります。

と同時に、このときの竹雄くんの姿をもっと見せてほしかった。

竹雄くんの万太郎くんについての葛藤も次回も続きます。

そして次週にはその葛藤はさらに増幅されるはずです。

竹雄くんへの期待

万太郎くんと竹雄くんの気持ちの対立と歩み寄り。

それが次回から次週へかけてのお題になるかと思います。

万太郎くんは青年になって子供のとき以上に子供になってしまったと巷では評判ですが、幼少期も今もいつも大人の竹雄くんの存在が、作品のバランスをとってくれています。

少なくともストーリーの前半は竹雄くんの出番が常にあるはずです。

主人公の暴走ストーリーにならないためにも竹雄くんの活躍が期待されます。

そしてストーリーの中盤で、竹雄くんが幸せをつかむ瞬間を見るまで竹雄くんをウォッチし続けようと思うブログ主でした。

(ブログ主の中では竹雄くんが主人公になりつつあります)

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予習レビュー

万太郎くんが憧れの二人の植物学者のもとに足を運び面会を求めるエピソードは史実をベースにしています。

万太郎くんが面会を許される植物学者のドラマの中での名前と、史実の植物学者の名前は次のとおりです。

▼ドラマ
・野田基善(もとよし)
・里中芳生(よしお)

▼史実
・田中芳男(よしお)
・小野職愨(もとよし)

史実ではリアル万太郎くんが面会を求めたのは田中芳男氏。

氏は「日本の博物館の父」として知られ、東京国立博物館や上野動物園の設立に携わった方です。

そして田中芳男氏に指示され、リアル万太郎くんの案内役となったのが小野職愨氏。

史実ではリアル万太郎くんは「よしお」さんに面会を求め「もとよし」さんが案内役。

ドラマの中では万太郎くんは最初に「もとよし」さんに会い、その後、「よしお」さんに会っています。

しかし、ドラマの中の「よしお」さんは史実の「よしお」さん。

ドラマの中の「もとよし」さんは史実の「もとよし」さんと思われます。

なお、ドラマの中では万太郎くんが二人の植物学者のもとに足を運ぶのは一日かぎりですが、史実では何日も続けて通い詰めたのだそうです。

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POSTED COMMENT

  1. ばなななち より:

    心の友に会えて、実際の友に…熱い
    酒の話、草の話をしている姿の違いをちゃんと見て入る武雄くんにうっすら涙
    草は遊び!にすぐ違う!と言える万太郎くんに涙

    初めて産まれた気分じゃき。のシーンは胸が熱くなります。

  2. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。ありがとうございます。所謂東映の不良性感度という奴ですね。「シン・仮面ライダー」劇場で見たいなあ。劇場に行けなかったら配信で見るんだろうけど。関係無いけど「赤い手錠 0課の女」好きでした。杉本美樹さん、池玲子さん今どうしてるんだろう?
    万太郎さんと竹雄さんまるでボケとツッコミ。変わり者天才学者登場、田辺誠一さん似合うなあ。標本で両者エキサイト。えっあのシーボルトさん?おいねさんのお父さん。新種の発見?なんかけしかけられてる。植物分類学えらいものに惹かれたな。野田先生って今頃気付く?里中先生、いとうせいこうさん似合っているなあ。竹雄さん綾さんとの約束多分守れない。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様

    コメント反応ありがとうございます
    ドラマ「アオイホノオ」といえば前回の「どうする家康」におけるムロ秀吉はそのまんま山賀だなと個人的には思ってしまいました
    あと「シン・仮面ライダー」で庵野秀明監督がやたら叩かれていますが私には分かりません
    そもそも仮面ライダー1号2号は半世紀以上生きている私を含めたオッサン世代にとってのヒーローであり、平成ライダー世代どもに言われたくねえやというのが本音であり、第一平成ライダーというのは子育て期に日曜日朝から子供と一緒に無理矢理見せられた睡眠の邪魔するショッカー以上の悪役なんだから価値観が合うわけないんですよね
    私は時代劇やら任侠モノやら女囚サソリやら不良女子高生やらというザ・東映を連想させる流れのシン・仮面ライダーを作ってくれた庵野秀明監督を支持しますし、シンシリーズでは一番好きですね

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