らんまん

決意を新たにする万太郎 / らんまん 第20回

2023/4/28(金)第4週「ササユリ」

あらすじ

逸馬が万太郎に紹介したジョン万次郎はそのころ失意の中にいました。幕末、黒船が日本にやって来る直前に帰国したジョン万次郎はスパイの嫌疑をかけられ、それ以来活躍の場を失っていたのです。

ジョン万次郎は万太郎に言いました。帰国しなければよかった。あれほど憧れていた自由を自分は捨ててきてしまったのだと。続けてジョン万次郎は言いました。人の一生は短い。後悔しない生き方をしろと。

同じころ、竹雄と夜祭りを楽しんだ綾は言いました。自分はタキの言うとおりにするつもりだ。竹雄は自由に生きてほしいと。綾の言葉を聞かされた竹雄は、自分は綾と万太郎に仕えつづけるつもりだと綾に応えました。

一方、ジョン万次郎は万太郎にシーボルトが日本の植物を記録した書籍を贈りました。その書籍を見た万太郎は、日本の植物を正確に記録できるのは外国人ではなく自分しかいないと確信。自分の使命を見つけた万太郎は決意を新たにするのでした。

<<前回19回 | 次回21回>>

第4週 | 第5週 | 第6週 | 第7週 | 第8週
第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

綾ちゃん

綾ちゃん、自分の人生をあきらめてしまったらしい。

あきらめたというのは言い過ぎかもしれませんが、竹雄くんには「自由に生きろ」と言いながら自分の「自由」は封印してしまう綾ちゃんの姿が切ない。

同じころ万太郎くんはジョン万次郎から「自由」の尊さを教えられていました。

次週は「自由」の価値を知った万太郎くんが綾ちゃんを覚醒するのかな?

竹雄くん

今回も竹雄くんの純愛に泣かされました。

東京で求めたカンザシを取り出したのは、綾ちゃんへの気持ちを伝えるつもりだったのでしょう。

しかし竹雄くんは自分のミッションを思い出してしまったらしい。

自分の人生は万太郎くんと綾ちゃんに仕えるためにある。

そのミッションに反する言葉や行動は慎もうと、咄嗟に考えたのかな?

一度は取り出したカンザシを再びしまった竹雄くん、その姿は自分の「自由」を封印してしまう瞬間を見たような気がします。

このカンザシが再び登場し綾ちゃんの手に渡る日が1日も早くきますように。

利発で育ちが良い万太郎くん

前週、青年になった万太郎くんが上京し博覧会会場で酔っ払った姿を見せられたとき、あのときは正直言ってがっかりしました。

利発でお行儀の良かったチビ万太郎くんが残念な青年になってしまったと。

そして、この残念な青年とこれから半年近く付き合うことになるのかという不安も。

しかし、博覧会の残念な場面はお酒の飲み過ぎが原因。

その後は、利発でお行儀の良かったチビ万太郎くんの姿が戻ってきました。

そして前回と今回、ジョン万次郎に敬意を払う万太郎くんの姿は、利発でお行儀の良かったチビ万太郎くんがそのまま青年になったような姿。

利発で育ちが良い万太郎くんは万太郎くんのままでした。

これから5ヶ月間、安心して万太郎くんと付き合い続けることができそうだと安心した第4週の最後の回でした。

あっという間に放送初月が終わってしまいました。

ジョン万次郎

ジョン万次郎のことは詳しく知らなかったので、失意の中で過ごした時期があることを本作を通して初めて知りました。

そして失意の中のジョン万次郎の描写というのも初めて見ました。

ドラマの中で万太郎くんも言ったようにジョン万次郎といえば血湧き肉躍る冒険譚の中の人物という印象が強い。

なので、その印象とは正反対のジョン万次郎の姿は実に新鮮。

ジョン万次郎が本作に登場することがわかったとき、ブログ主は冒険の日々を語るジョン万次郎の言葉に主人公が励まされる。

そんな場面が描かれるのを予想していました。

ところが実際には、過去を後悔しながら生きているジョン万次郎のまさかの姿。

そして、過去を後悔する姿を通して主人公の決意を新たにさせるという意外すぎる展開。

本作の脚本家の先生、なかなかやりますね。

次週

ジョン万次郎の家を出た万太郎くんと逸馬さんは再び「声明社」の集会へ。

本日の最後の場面は逸馬さんの後ろ姿と万太郎くんのストップモーション。

特段あおるような演出ではないにもかかわらず、不穏さを残した終わり方でした。

次週はこの不穏な終わり方が回収されるはずです。

次週の月曜日、万太郎くんは「声明社」の集会で警察に連行され収監されてしまいます。

そんな展開を気づくか気づかないかくらいのさりげない演出で暗示されていたような気がします。

本作も次週から放送2ヶ月目に入り、物語がいよいよ本格的に動き出すようです。

Sponsored Link



予習レビュー

万太郎くんが一度は植物学の道をあきらめ峰屋の当主になると決めたものの、やはり自分が心から望む道を選ぶまでのプロセスが描かれる週はこれで終わりです。

万太郎くんが自分の夢をあきらめないと決意したところで今週は終了かと思われます。

そして次週、その決意を行動に移しはじめる万太郎くんが描かれますが、きっと決意を行動にあらわす過程で様々な困難にぶち当たるのでしょう。

そんな様々な困難が予想される次週は高知編の最後の週でもあります。

次週の放送はゴールデンウィークの真っ只中。

ゴールデンウィークが終わり、普段の暮らしに戻ったころ、ドラマの中の万太郎くんは東京での生活を開始し、いよいよ万太郎くんの人生が本格的に動き始めます。

そのときには「運命の人」とも再会を果たすことになります。

前作では自分の夢をあきらめ家業を立て直す道を選んだ主人公が描かれました。

しかし本作の主人公は、家業に専念する道は選ばず、自分の夢を選択する決断を下しました。

それぞれの選択に善も悪もありませんが、ドラマとしてはやはり万太郎くんの選択の方が面白くなるかな、というのがブログ主の感想です。

<<前回19回 | 次回21回>>

第4週 | 第5週 | 第6週 | 第7週 | 第8週
第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    失意の中のジョン万次郎の姿が、万太郎くんには未来の自分の姿に見えたのではないでしょうか。
    植物学への情熱を封印して峰屋を継いだ、自身の晩年の姿のように思えたのではと思いました。
    そしてジョン万次郎から贈られた言葉は、未来の自分から今の自分への言葉。
    今、道を選ばなくてはならない。
    そして万太郎くんは、決意しましたね。

    そんな見かけによらず熱い心と情熱を秘めた万太郎くんを、逸馬さんはすっかり気に入ってしまったようです。
    目指すものは違っても、同じように一つのことに情熱を燃やす姿は共通です。
    驚きながらも友を見るような、暖かい視線が印象的でした。

    一方、峰屋への恩義からタキさんに言われるように生きることを決めてしまった綾ちゃん。
    ひと時の自由を満喫し、その思いを胸に峰屋に貰われた少女として生きようとする綾ちゃんの姿が胸を打ちます。

  2. ばなななち より:

    竹雄くんの綾ちゃんへの思い、クシと一緒にしまい込む…悲しい
    早く自由になった竹雄くんと綾ちゃんが見たいです!

    ジョン万次郎から手渡された本、万太郎くんの胸に炎が再び!
    植物学者としての誕生!熱いです!!
    万太郎くんのしまった植物の心に、再び光が差し込む演出!最高ですね!

  3. 還暦のたつお より:

    「帰ってこんほうがよかった。」末期の江戸幕府。今の日本もあまり変わらない気が。そのころ捕鯨国だったアメリカがいまや反捕鯨国に。万次郎さん帰国してからの苦難。自由って一体?竹雄さんあれが精一杯の告白。シーボルトの書物に.刺激これは日本人の仕事。つまり万太郎さんの仕事。とんでもないと言いつつ自信が。

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    レイバンをかけたら宇崎竜童さんと矢沢永吉さんと所ジョージさんの区別が難しい時代は確かにあったんだよ、今はそれぞれが然程似ていないけど

  5. 名乗る程の者ではございません より:

    とにかく今週はワッコ姉さんの活躍がもうね全部持っていったわ!
    井森美幸さんと並ぶバラエティ女王の存在感は流石という以外の言葉はないわ
    「権利をくれちゃ!」「今じゃあ!」
    満足です

  6. みかな より:

    小さい頃からなにに興味があるか
    が親目線から導くって大事やから
    見守ってくれる、家族の変化も期待してみたい。

コメントを残す