2023/10/9(月)第2週「笑う門には福来る」

あらすじ

昭和2年(1927年)4月。鈴子が梅丸少女歌劇団(USK)に研究生として入団しました。鈴子を含めて7名のたち新入生の教育係を担当するのは劇団のトップスター・橘アオイ。新入生たちは橘の厳しさに圧倒されました。

新入生たちの稽古の初日。劇団での新しい生活で最初にしたことは、朝から先輩の稽古を見て歌と踊りを覚えることでした。そして、午後からは踊りの稽古。稽古が終わった後は先輩劇団員たちの洗濯が新入生たちの仕事でした。

夕方まで鈴子と白川が洗濯を続ける中、自分の仕事だけ終えると家に帰ってしまった桜庭に対して、白川は不満を口にしました。鈴子は裕福な家に育った白川と仲良くなる一方、桜庭は誰とも口を聞こうとはしませんでした。

そのころ梅丸少女歌劇団は映画の幕間に公演をしていました。そしていつか単独で公演することが劇団員たちの夢でした。そんな中、新入生たちは公演の見学しました。そして、公演の後も遅い時間まで稽古をする大和の姿を見て鈴子は心を動かされました。

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感想

劇団での新生活

第2週、劇団での新生活がスタート。

ちょっとネタバレになりますが明日から数日間は同期の人間関係がギクシャクする様子が描かれます。

その「ギクシャク」が新生活のスタートと同時に始まりました。

乾物屋の娘、白川幸子は女王様キャラ?

幼少の頃からバレエを習っていたとかで、本人も言う通り生まれた家はまあまあお金持ちらしい。

また白川幸子は噂話が大好き。

将来、どんな女の子になるのかがすでにはっきりと分かる、実にわかりやすいキャラクターです。

一方で、わかりにくいのが桜庭辰美。

昼休みのお弁当の時間、同期たちの中に入ろうとはせず、すみっこで一人ぼっちでお弁当を黙々と食べる。

それでいて、白川幸子の「お金持ち」という言葉には強く反応する。

稽古以外はずっと一人でいるらしく、稽古が終わった後も自分の仕事を終えると一人だけ先にさっさと帰ってしまう。

そんな桜庭辰美に対して白川幸子は不満を口にする。

白川幸子と桜庭辰美、初日から「ギクシャク」が始まりました。

この「ギクシャク」の真ん中のポジションに鈴子ちゃんは立ってしまうのかな?

ところで梅丸少女歌劇団の新入生は鈴子ちゃんを含めて7名。

今回、7名のうちでセリフがあったのは4名。

性格まで描かれたのは3名。

次回、性格まで描かれた3名、すなわち鈴子ちゃん、白川幸子、桜庭辰美だけが残り、他の4名は早くも脱落するようです。

新人の多くはどうせすぐにやめるからと予想して鈴子ちゃんを劇団に入れておいた林部長、さすがです。

二人の先輩

優しそうな大和礼子。

一方で、震え上がるほど厳しい橘アオイ。

先週は舞台の上の遠くの存在だった二人が、正反対の性格の先輩として登場しました。

ところで・・・

大和礼子は実在モデルがはっきりしていること。

さらに、この先で彼女がどうなるのかも判明しています。

ちょっとだけネタバレになりますが大和礼子は数週先である事情から退団します。

そしてその後・・・その後のことはここでは伏せておきます。

一方の橘アオイが、実在モデルがいるキャラなのか、創作キャラなのかがわからない。

そして、こちらもちょっとだけネタバレになりますが、橘アオイもまた数週先である事情から退団します。

ところが退団後のことがわからない。

退団を機にドラマの中での出番は終わるのか。

それとも何らかの形で再登場するのか。

どなたか心当たりはありますか?

六郎くん

最後に六郎くんについて。

六郎くんが相変わらずいい味出してます。

亀を大きくするために牛乳を飲ませるって・・・

しかも亀が牛乳を残したと不満をもらす。

一方で、亀が残した牛乳なんか飲むかと鈴子ちゃん。

その前に亀に牛乳飲ますなと突っ込んでほしかった。(笑)

というか、あの場に居合わせた大人たちも一人として六郎くんが亀に牛乳を飲ますなとは言わない。

それどころかアホのおっちゃんは亀の残した牛乳を美味しく飲む。

鈴子ちゃん、すごい環境で育ってますね。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

松竹楽劇部養成所に研究生として入団した当時の笠置シヅ子さんが与えられた仕事は次のようなことでした。

松竹楽劇部で当時中堅だった安浪貞子、瀧澄子、若山千代、河原涼子、杉村千枝子の5人の部屋付きとして楽屋の雑用のすべて。

朝は2時間早く出勤し、上記5人が楽屋入りするまでに部屋の拭き掃除。

さらに5人の化粧前の拭き掃除。

5人分の化粧道具の手入れ。

5人が楽屋入りすると、今度は5人の洗濯や繕いものを任され、時に買い物まで行かされる。

歌と踊りの稽古をするのは上に述べた雑用の合間の時間を見つけてのこと。

ドラマの中では学校のようにレッスンの時間が決まっているようですが、実際には学校みたいな環境はなかったようです。

笠置シヅ子さんは普通の入り方をしたのではなく頼み込んで入れてもらったので「人一倍辛抱しなければならない」という覚悟で5年間にわたって部屋子を経験。

ついに先輩たちから「豆ちゃん(笠置シヅ子さんの当時の愛称)でないと用が足れへん」とまで言われるようになったのだそうです。

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