おむすび

翔也の母親を案内する結 / おむすび 第15回

2024/10/18(金)第3週「夢って何なん?」

あらすじ

ある日の夜、結は聖人から思いがけないことを尋ねられました。家族で神戸に戻るとしたら結はどうするか。突然の問いかけに結は戸惑いました。そして結は、神戸で過ごした日々と震災の日のことを思い出しました。

その翌日、結がいつも海を眺める場所に足を運ぶと翔也がいました。そのとき翔也は、メジャーリーグ入りする夢を記したノートを持っていました。そのノートを見た結は、夢はないといけないのか。農家を継ぐのが夢ではいけないのかと翔也に問いかけました。

そんな中、結がハギャレンの面々と街を歩いているとギャルグループの恐喝現場に遭遇。そのギャルグループが瑠梨や珠子に対して自分たちは同類と言い放つと、結が猛然と抗議をしました。ハギャレンはダサいことは決してやらないのだと。

ハギャレンをかばった結が思い出したのは姉の歩のことでした。ハギャレンのギャルたちと同じように歩も夢を持っていたのだろうか。歩は何をしたかったのか。その日の夜、結が歩のことを考え続けていると、そこに歩が帰ってきました。

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感想

今回は本作が始まって以来ブログ主が最も心を動かされた回でした。

平穏無事に過ごす夢

聖人さんが神戸に帰るつもりがあることを初めて結ちゃんに告げました。

そして聖人さんは結ちゃんの気持ちを確かめようとするものの、いきなりの問いかけに答えられない結ちゃん。

答えられないその一方で思い出すのは二つの場面。

神戸で家族と過ごした楽しい日々。

その楽しい日々を一瞬で奪ってしまった震災。

楽しい日々が奪われてしまったことが、結ちゃんが平穏無事に過ごすことが夢になった理由であることが見えてきました。

平穏無事の日々がある日なくなることがある。

そんな経験をしてしまったら、平穏無事に過ごすことが夢になったとしても無理はありません。

また、夢らしい夢を持ったとしても、その夢だって台無しになることもある。

ギャルたち、風見先輩、そして翔也くんらが語る夢に触れた結ちゃんは、平穏無事に過ごすことが自分の夢の限界であることに気がついたのでしょうか。

歩ちゃんは何をしたかったのか?

自分は何をしたいのか?

自問自答しながら思い出すのは歩ちゃんのことです。

歩ちゃんも震災を経験しています。

結ちゃんと同様に平穏無事な日々が一瞬にして失われる経験をしています。

しかし歩ちゃんはどういうわけかギャルになりました。

聖人さんはそんな歩ちゃんが不良になったと思い込んでいる。

聖人さんの影響で結ちゃんもまた歩ちゃんが不良になったと思い込んでいる。

愛子さんだけは異なる考え方を持っているようですが・・・

結ちゃんは考えました。

ハギャレンのギャルたちはみんな夢を持っている。

ならばハギャレンを始めた歩ちゃんもまた、何らかの夢を持っていたのか?

歩ちゃんのことを考えていたその時、ついに歩ちゃんが帰ってきました。

今週の振り返り

今週は、結ちゃんとギャルたちの関係が大きく前進しました。

第1週で描かれたスズリンの悩み。

第2週で描かれたルーリーの悩み。

二人のギャルの悩みを知った結ちゃんは米田家の呪いによって、ギャルたちに力を貸すことに。

そして迎えた今週。

パラパラの練習に参加することを通して、結ちゃんとギャルたちの関係が大きく前進。

そして結ちゃんとギャルたちの関係を強固にしたのが今週の冒頭から語られ始めていた天神界隈で多発していた恐喝事件でした。

恐喝事件に巻き込まれないようギャルたちはパラパラの練習を米田家で実施。

愛子さんと佳代さんは、ギャルたちをお行儀の良い子たちと評価しましたが、この評価によって結ちゃんの中のギャルたちの評価も変わったに違いない。

そして今回、恐喝事件の真犯人が判明。

真犯人との対比によって、結ちゃんの中でのハギャレンのギャルたちへの高評価は確定。

また、ギャルたちへの評価が変わる中で、結ちゃんの中での歩ちゃんへの見方も少しづつ変わったのかもしれません。

そんなタイミングで歩ちゃんがついに登場。

続きは次週。

次週予告

次週予告映像の最も目立っていたのは歩ちゃん。

次週は歩ちゃんが引っ掻きまわす週になるのかもしれません。

ついに歩ちゃんのドラマが始まります。

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予習レビュー:ハギャレンの4人のギャルたち

今週は、結ちゃんの中でのハギャレンの4人のギャルたちへの評価。

そしてギャルそのものへの評価が大きく変わる週です。

評価が変わることで結ちゃんとギャルたちとの関係も大きく変わります。

そこで、今週までの間に描かれる、結ちゃんと4人のギャルたちの関係の変化をまとめておきます。

途中から見始めている方もおられるかもしれないので、本欄で結ちゃんとギャルたちとの関係の変化を把握しておいてください。

結ちゃんとギャルが関わるきっかけ

結ちゃんがギャルたちから追いかけられることになってしまったのは、高校に入学した結ちゃんがクラスメイトになったリサポンの存在でした。

リサポンは、学校では地味な子を装いながら放課後だけギャルに変身する隠れギャル。

そんなリサポンが初の登校日で、伝説のギャルの妹が同じクラスにいることを知りました。

リサポンはその事実を即座に仲間たちに連絡。

そしておそらくは総代のルーリーが、伝説のギャルの妹ちゃんを総代に担ぎ上げればハギャレンの勢いを復活できるとひらめいたのでしょう。

ルーリーはメンバー全員、と言っても4人だけですが召集。

結ちゃんをスカウトしようとするものの、結ちゃんに一蹴されてしまいました。

結ちゃんとギャルたちの関係が変化の第一歩

結ちゃんの中での4人のギャルたちへの最初の小さな変化を整理する前に、思い出しておきたいのが米田家の実家の最寄駅での結ちゃんとギャルたちの会話です。

結ちゃんは学校帰りに最寄駅近くで4人のギャルたちと遭遇。

またしても取り囲まれてハギャレンに入らないかと勧誘されます。

しかし結ちゃんはきっぱりと断りました。

断っただけでなく、ギャルもお姉ちゃんも大嫌いだ。

自分はお気楽なギャルたちとは違って悩みがあるのだみたいなことも言いました。

この「悩み」が結ちゃんの最初の小さな変化のトリガーになります。

ギャルたちには悩みなんてない。

自分はあることで悩んでいる。

そう思い込んでいた結ちゃんは、それが根拠のない思い込みであったことを知るのに時間はかかりませんでした。

ギャルの一人、スズリンは母子家庭。

しかも極貧生活。

食事すら満足にとれてない。

米田家の呪いがかかっている結ちゃんにとって、これは衝撃的な事実だったはずです。

この事実を知った結ちゃんは、ハギャレンにはならないが友達ならOKとしました。

これが結ちゃんとギャルたちの関係が変化する第一歩です。

この第一歩が描かれたのが第1週。

結ちゃんとギャルたちの関係が変化の第二歩

結ちゃんとギャルたちの関係が変化する第二歩も、トリガーになったのは「悩み」でした。

第二歩の「悩み」の主はハギャレンの総代のルーリーです。

ルーリーの両親は家庭内別居状態にあります。

離婚は社会的に体裁が悪いので、結婚は維持したまま実質的には離婚したに等しい状態にあるようです。

お父上は中国で出張中で連絡つかず。

お母上もご自身で事業をされていて東京出張など多忙な日々。

ルーリーにはお金だけ渡してあとは好きにしてみたいな状態です。

家族はいるけど家庭はないルーリー。

そんなルーリーにとってたった一つの居場所がハギャレンです。

ルーリーがハギャレンをどうしてもつぶしくない理由がそこにあります。

そんなルーリーの「悩み」が、再び結ちゃんの中にある米田家の呪いを発動。

衝動的にパラパラの練習に加わると言ってしまったことが今週につながってきます。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    予告編に映った今はなきブルーウェーブのユニフォーム、震災後のこの年オリックスは優勝したんだよね(日本シリーズの「小林の14球」は名勝負でしたね)

    四ツ木くん、本日の言い回しはいつも以上にU字工事っぽい🤣
    野球に真剣に取り組む好青年役ですが「待て待て、なんか裏があるんじゃね?」と思ってしまうのはドラマ「真犯人フラグ」での印象が個人的には強いから

  2. 還暦のたつお より:

    「神戸に戻る。」急にそんな事言われても。待ち伏せカッパまたお礼のイチゴ。書いた目標、君大谷か。夢の質。結さんのは取り敢えずの目標。偽物恐喝犯、憤り叱責する結さん。すんでのところで警察が。姉ちゃんの帰還、なんか木下恵介監督の「カルメン故郷に帰る。」を思い出す。

  3. あさのあさみ より:

    第15回の欄に第10回のあらすじと感想が!

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