本放送:2021年12月8日(水)
再放送:2024年12月25日(水)
第6週「1948」
あらすじ
ある日、岡山の商店街で、英語が通じずに困り果てている米軍将校の姿を安子は見かけました。安子はその米軍将校に「May I help you?」と話しかけました。それは安子にとって外国人と英語で言葉を交わす初めての体験でした。
その頃、定一のジャズ喫茶は、進駐軍のクラブで演奏するミュージシャンの溜まり場になっていました。店はにぎわっているものの、定一の気持ちは複雑でした。稔や健一を殺した国の兵隊を喜ばす仕事に定一は複雑な感情を抱いていたのです。
同じ頃、雉真家では、るいは雪衣に尋ねていました。どうしてお母さんと一緒におはぎを売ったらいけないのか。どうして岡山にやって来たのかと。るいの問いかけに雪衣は答えました。安子は、雉真家にるいを返すつもりなのだろうと。
また、るいが「カムカム英語」の放送を聴こうとすると、美都里があわててラジオのスイッチを切り、るいに言いました。稔を殺した国の言葉を聞きたくないと。るいは自室に戻ると、たった一人で「カムカム英語」を聴くのでした。
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予習レビュー
その出会いが、安子ちゃんの人生の大きな転機になるという触れ込みのキャラ、米軍将校のロバート・ローズウッドの登場です。
岡山市内で道に迷ったらしいロバートは、通りすがりのおばあちゃんに道を尋ねるものの、聞いた相手が悪かった。
英語がまったく通じない。
ロバートは困り果て、おばあちゃんがあわてふためいている現場を安子ちゃんが目撃。
安子ちゃんはロバートに話しかけます。もちろん英語で。
安子ちゃんが英語ネイティブと英語で会話を交わす、記念すべき最初の瞬間です。
今回のロバートの登場場面は、これくらいでおしまいかと思います。
安子ちゃんを支える存在となり、さらに安子ちゃんの人生の転機となるような重要キャラであるロバートの登場で、物語も大きな曲がり角を迎えるのでしょうか。
ブログ主は、ロバートの今後が気になってしかたありません。
感想
ついに雪衣ちゃんが・・・
ついに雪衣ちゃんがブラックな一面をあらわにし始めました。
雉真家の縁側でのるいちゃんとの会話の場面のことです。
この場面は、予告映像にも挿入されていました。
そして、なにやら安子ちゃんにとっては不都合なことをるいちゃんに言い含めているらしい雪衣ちゃんの言葉がブログ主は気になっていました。
それにしても雪衣ちゃん、ここまでやるとは。
安子ちゃんとるいちゃんの仲良し母娘を引き裂こうとする悪意があるのは明らか。
今週の月曜日の不吉すぎるナレーション。
「安子はこれまでと変わらないるいとの関係がいつまでも続くと思っていました」
このナレーションの通りの展開になるきっかけを、雪衣ちゃんが作ることになろうとは。
キャラクター紹介では、雪衣ちゃんは安子ちゃんに対して複雑な思いを抱いている設定であるとアナウンスされています。
だから、雪衣ちゃんが何かをしでかすであろうとことは覚悟はしていました。
しかし、安子ちゃんの一番痛いところをついてくるとは・・・
雪衣ちゃん、朝ドラ史上最恐の謀略家の女性キャラになるかもしれません。
雪衣ちゃんの言葉が、るいちゃんの心にどのような影響を与えたのか。
また、稔くんを殺した国の言葉は嫌いだと言う美都里さんの言葉は、るいちゃんの心にどのような影響を与えたのか。
るいちゃんのこれから、そして安子ちゃんとるいちゃんの関係のこれからが心配です。
次週のネタバレ:千吉さんが勇くんに提案したこととは
次週の水曜日、千吉さんが勇くんを呼び出すと、ある提案をします。
その提案は勇くんを困惑させ、その提案に対して答えるまでに勇くんは悩みに悩んでしまいます。
さて、その千吉さんの提案の中身が判明しました。
まさかの提案です。
千吉さんは、未亡人となった安子ちゃんを嫁に迎えるよう勇くんに対して提案したのです。
判明したのはここまで。
勇くんが悩み抜いた末にどのような決断を下すのかは、まだ明らかになっていません。
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ディッパーマウス・ブルースの窓からのぞき込んでいた少年は、もしかしてあのおはぎの少年?
…まさか、ね。
家の中が段々と不穏な空気になっている雉真家とは対照的に…、
月曜日のきぬちゃん一家の再会と底抜けに明るいきぬちゃんの旦那さんの力さん登場…、
そして今日の定一さんとの再会…、と、雉真家の外では嬉しい事が続いていますね…。
そして、来週には遂に算太さんが戻って来るそうで…。
いつかは定一さんの息子の健一さんも戻って来て、ディッパーマウスブルースで定一さん親子と力さんと算太さんがコーラでも飲みながら談笑している姿が脳裏に浮かびました…。
ついに、安子ちゃんとるいちゃんの気持ちが、すれ違い始めました。
おはぎを作って売ることで自分の世界を広げ、アメリカ人と初めて英語で会話し、懐かしいジャズ喫茶の復活を目にし、安子ちゃんは自覚しないままどんどん一人で歩きだしてしまっています。
実際にも気持ちの上でも置いてけぼりを食らったかたちの、るいちゃん。
そんなるいちゃんの気持ちの隙間に付け込んできた雪衣さんが、怖い。
安子ちゃん、もっとるいちゃんと会話して、一緒にいなくてもその時間を共有できるようにして、と願わずにいられませんでした。
大きな転換点となった回でした。
まだ幼いるいちゃん、お母さんと一緒に貧しいながらも楽しく過ごしていた大阪から突然岡山に連れて来られ、見知らぬ人をおじいちゃんおばあちゃんと知らされ、それはそれは不安だったはず。お母さんと一緒にいることで得られた安心感も取り残されることで失ってしまい、言わば敵の中に一人。
お母さんと聞いていたラジオも否定され、雉真家に返されたと聞かされ、笑顔がなくなるのも無理ないですね。ブラック雪衣さんの本性発揮?あやとりして優しいおばあちゃんもいつ安子ちゃんに牙を向けるのでしょう…。怖い怖い。
知らないうちにるいへの「洗脳」が始まってしまいました。
雪衣さんの一言は明らかに悪意のあるもの。
安子と一緒に生かせない事情を知らないと言いながらなぜそこにはガツガツ突っ込んでしまうのか?
要はそういうことです。
一方で美都里さんの心境は複雑。
この心の傷は一生治ることはないでしょう。
以前コメントした「息子を奪った国の言葉への拒絶反応」。予想通りでしたね。
いずれは父、母を奪った英語を恨むというるいの基盤ができてしまうフラグが立ってしまいましたね。
しかも安子のいないところで着々と…。
もう少し早く気づいていれば、また違った結末が待っていたかもしれません。
お手伝いさん(岡田さん)
「るいちゃんを、雉真にお返しに」
おいおい、変なこと、勝手なことを言いなさんな。
なんだい「返す」って!
世良公則さんの息子さんは、戦死の知らせもないんだ。
それは濱田岳さんも同じなんだろうね~。
みどりさん(YOUさん)、ラジオを黙って消すんじゃなくて、
ちゃんと理由を言うのは、まあ、良しとしましょう。
今日は段田安則お父さんも出ていなかったので、
YOUさんが「トメ」でした。
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
雪衣さんのるいちゃんへの洗脳が始まった。安子さんが雉真家にるいちゃんを渡す気などさらさらないのを知ってるくせに。定一さんレコードこっそり隠していたんだ。初コーラ。「黒いラムネ」当たらずして遠からず。日本人が最初に飲んだコーラの感想は薬臭いというのが多かったそうです。進駐軍のクラブ回りをするバンドの中から日本のジャズ、ポップスを牽引するバンドが数多く育ったと聞いています。定一さんと美都里さんに共通する複雑な感情、当然、美都里さんの方が遥かに憎悪の度合いが強いようです。