本放送:2021年11月8日(月)
再放送:2024年11月25日(月)
第2週「1939−1941」

あらすじ

夏休みが終わり、岡山の実家に帰省していた稔は大学のある大阪に帰りました。そして、安子と稔の文通が始まりました。安子と稔は、こまめに手紙を書き続け、文通を通して二人の心の結びつきは日に日に深くなってゆきました。

一方、安子の小学校時代の同級生で稔の弟・勇は、甲子園を目指して野球の練習に励む日々を送っていました。勇は安子のことが好きでした。しかし勇は、自分の気持ちを安子に打ち明けることができずにいました。

正月が近づき、帰省した稔と一緒に出かけることを安子は心待ちにしていました。しかし、稔は千吉と取引先まわりをすることになってしまいました。季節は流れ夏。その夏、勇の通う高校の甲子園出場は叶いませんでした。

その頃から、庶民の暮らしにも、少しづつ戦争の影がしのびよってきました。世の中の変化が安子は心配でした。しかし、稔から送られたルイ・アームストロングの『On the Sunny Side of the Street』の歌詞に、安子は励まされるのでした。>

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予習レビュー

先週のサブタイトルは「1925―1939」。

今週のサブタイトルは「1939−1941」。

三代にわたるヒロインの百年の物語のサブタイトルは、どうやら西暦の年号で統一されるようです。

先週は1939年の夏の終わりの描写で一週間が終了。

今週は1939年の夏休みが終わった頃からスタート。

その年の9月1日に、第二次世界大戦が勃発。

それが今回です。

そして今週の最後は1941年。

日米が開戦した年です。

幸せな日常が描かれるのは先週で終わり、今週は幸せな日常に暗い影が忍び寄る一週間になってしまうのでしょうか。

そんな暗い予感いっぱいのサブタイトルを持った第2週は、安子ちゃんと稔くんの恋の描写から始まります。

通常の朝ドラでは、明るく楽しい恋バナが二週間は続きますが、本作は恋バナが始まってから一週間も経過しないうちに、恋バナは激流に飲み込まれる見通しです。

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感想

今回の放送が始まり「第2週」と表示されたとき、我に帰りました。

実は、放送が始まる直前まで、今週は第3週だと勘違いしていたのです。

それほど、展開が早く、しかもとても長い物語を見続けてきたような気がする第1週でした。

チビ安子ちゃんが登場していたのは一週間前のことですが、ずいぶん前のことのような気がします。

時代の変

さて、第2週の月曜日の回は一編の詩を映像化した短編映画のような美しい回でした。

安子ちゃんと稔くんの手紙を通して、二人が愛おしむように過ごす日々の暮らしの時間が丁寧に描写されました。

ラジオ英語講座の放送が中止になり、大学の英語の授業がなくなったりと変化はありました。

しかし、お正月には安子ちゃんはきぬちゃんといつもと同じように新年を迎えました。

季節が流れ夏になると、敗退してしまったものの勇くんは甲子園出場に挑みました。

そこまで、安子ちゃんは時代の変化をそれほどまでに感じてはいなかった様子。

しかし、季節がさらに流れて秋になり、杵太郎さんお気に入りのタバコの銘柄が「チェリー」あらため「さくら」に変化。

いよいよ、時代の変化を感じずにはいられなくなってきました。

今回のフラグ

正月休みに稔くんが帰省することを心待ちにする安子ちゃん。

安子ちゃんの願いは叶いませんでしたが、安子ちゃんが稔くんと一緒に観たいと思っていた映画の主演俳優「桃山剣之介」。

時代劇俳優である桃山剣之介は、三代目ヒロインであるひなたちゃんの憧れの俳優として登場するはずです。

また、三代目ヒロイン・ひなたちゃんが時代劇俳優に憧れるそのきっかけは、時代劇が大好きなお父上の影響によるもの。

ひなたちゃんのお父上とは、すなわち二代目ヒロイン・るいちゃんのご主人のことです。

さて、安子ちゃんは稔くんと一緒に桃山剣之介の主演映画を見ることは叶いませんでした。

この先、どこかでその願いが叶うのかもしれません。

しかし、稔くんと一緒に桃山剣之介の映画を観たいと胸をときめかせたその気持ちが、二代目ヒロイン、または三代目ヒロインの時代にどのように回収されるのでしょうか。

しかし、フラグが回収される前に、ついに暗い時代に突入してしまいました。

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