カムカムエヴリバディ

美都里が安子を追い出す / カムカムエヴリバディ 第21回

2021年11月29日(月)第5週「1946−1948」

あらすじ

稔の戦死が知らされてから半月が経過。安子は、稔の戦死を受け入れられずにいました。そして、稔のことを片ときも忘れられず、泣き暮らす日々を送っていました。そんな安子にとって、るいの成長だけが唯一の心の支えでした。

稔の戦死を受け入れられずに苦しんでいるのは美都里も一緒でした。そして、深く落ち込む美都里は、安子にきつくあたるようになっていました。美都里は安子に言いました。稔の人生を狂わせたのは安子だ。安子は疫病神だと。

正気を失った美都里を見かねた千吉は安子に言いました。正気を失った美都里と暮らしていても安子が苦しむだけだ。稔の喪が明けたら、るいを雉真家の養女にして再婚し、新しい人生を生きてほしいと。しかし、安子は千吉の申し出を断りました。

その日の真夜中、千吉と安子のやりとりを聞いていた勇は、安子に金を手渡しながら言いました。この家を出て、るいと二人で暮らしたらいい。るいと二人で暮らすために、この金を使ってほしいと。

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予習レビュー

前週の最後に稔くんの戦死が知らされた安子ちゃんでしたが、今週も大きな試練から始まります。

さて、稔くんの少し後に出征した勇くんは無事に帰って来ることができたようです。

祖母と母親を戦争で失い、父親も戦後まもなく病死してしまった安子ちゃんにとって、自分のことを心から気にかけてくれるのは勇くんだけです。

勇くんがどのようなはたらきを見せてくれるのか、詳細はまだ不明ですが、戦後も安子ちゃんを支え続けてほしいものです。

一方で、いよいよ美都里さんが鬼母ぶりを炸裂しはじめましす。

安子ちゃんと美都里さんの最初の出会いの場面。

雉真家から入った和菓子の注文を安子ちゃんが自転車で届けに行く場面でしたが、安子ちゃんに注がれる美都里さんの冷たい視線を見て、ブログ主は嫌な予感がしていました。

美都里さん、もしかして『ごちそうさん』で苛烈ないけずぶりを発揮した和枝姉さんのようなポジションに立つことになるのではないかと。

残念ながらブログ主の悪い予感は当たってしまいました。

そして、第5週で安子ちゃんは一時期大阪に移るようなことが事前にアナウンスされていたのですが、安子ちゃんが大阪に行く理由も少しだけ見えてきました。

雉真家を追い出された安子ちゃんは、もはや岡山には帰る実家もない。

何らかの事情から、かつて稔くんが暮らしていた大阪に行くことになるのかもしれません。

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感想

勇くんは今日も男前

前週に引き続き安子ちゃんの受難の週が始まりました。

美都里さんが安子ちゃんにきつく当たり散らす。

そんな展開になることは事前に知ってはいましたが、ここまで苛烈な言葉だとは・・・

姉姑による「いけず」があまりにも激烈すぎて、離脱者が続出した『ごちそうさん』の和枝姉さんを軽々と超えてました。(怖)

もっとも和枝姉さんの厳しすぎる言動の数々は、いつも反論の余地のない正論でした。

一方で美都里さんの厳しすぎる言動は、正気を失った中での正論とは真逆のものばかり。

比較する性質のものではないかとは思いますが・・・

「安子が嫁に来てから稔の人生が狂った」
「稔を死なせたのは安子だ」
「疫病神はこの家から出て行け」

正気を失ったとはいえ、ここまで言ってしまうとは。

一方の安子ちゃんも、自分自身も立ち直れずに泣き暮らしている中で、ここまでの言葉を浴びせかけられて、その苦痛は筆舌に尽くし難いものがあるかと。

そんな中で勇くんがまたしても男前の姿を見せてくれました。

勇くん自身も、大学の中退を強いられ、たった一つの生き甲斐だった野球をあきらめることになり、深い失意の中にいるはずです。

心の弱い青年なら自暴自棄になっても決しておかしくない。

にもかかわらず安子ちゃんのことを思い続ける勇くん、男前すぎます。

将来、勇くんがるいちゃんにとって頼りになるおじさんとして登場することを願うばかりです。

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POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    昔は、結婚した長男が亡くなると、そのお嫁さんは次男や三男と結婚して家を継ぐ、ということがよくあったと聞きます。
    勇くんは、そうしても良かった。
    大好きだった安子ちゃんをお嫁さんに出来るし、そうなれば安子ちゃんは堂々と雉真家に残ることが出来る。
    るいちゃんにも、れっきとしたお父さんが出来る。
    でも勇くんは、そんなことは考えもしなかった。
    自分の気持ちではなく、あくまで安子ちゃんの気持ちと幸せを願って行動した。

    勇くん、どこまでもいい漢です。

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    みどりさん、正気を失したなら仕方ないかな、最後までヒールを貫いてほしいかな
    振り返ればおしんの義母やスカーレットもおちょやんの父親も最後には改心したし、あまちゃんの太巻さんに至っては逆にスゲー有能な味方になったからね(昨夜の「日本沈没」での教授と副総理がまさにそれだわ)
    ただ、最後までヒール道貫くキャラがあってもいいと思う、北斗の拳のジャギみたいに
    個人的にはYouさんに「細腕繁盛記」の富士真奈美さんや「ごちそうさん」のキムラ緑子さんのお仕事を期待したいですね

  3. よるは去った より:

    美都里「稔が帰って来たんじゃ・・・・・・稔・・・・・・稔・・・・・・・。」

     是枝裕和監督「誰も知らない」で演じていたのとまるで真逆な役ですよね。
     YOUさんはやはり演技派かな?

  4. 丹善人 より:

    勇君、お兄さんに見合い話が来たときには、自分が代わりになると言ってたくせに、
    兄が亡くなって、自分が跡継ぎになるのが決まったのに、後は継げないというのは
    なんでしょうか。それくらい覚悟しておけよ。

  5. あさのあさみ より:

    朝ドラ名物「変なオジサン」は皆、お父さんの弟。
    算太くんにそのポジションを期待する向きもありますが、母方の伯父では資格無し?
    考えてみれば、るいちゃんの父の弟は勇くん!変なオジサンどころか、朝ドラ史上最高の叔父さんですね。

  6. 秋桜おばさん より:

    今週は物語を見るのが辛い週になりそうだと思っていました。
    腹を痛めて産んだ子を亡くす悲しみにあの時代の母親は皆苦しんでいたことでしょう。元々お嬢様気質で育って来たからなのか、安子ちゃんを疫病神だと罵るとは…本当に精神を病んでいるとしか思えませんね。我が子と会えないからこそ病んでしまったのなら、どうして母と子を引き離すことができるのでしょう。そこが普通の状態ではないってことでしょうか。男気のある千吉さんも、あの美都里さんの状態を見たら抑えることも出来ず、その為に安子ちゃんが酷い目に合うことも見かねたのでしょう。
    あの時代旦那さんが戦死したらその兄弟と再婚することはよくあることだったと聞きます。勇ちゃんと再婚する流れになるのかと思いきや(それはそれでまた美都里さんの攻撃が激しくなりそうですけど)雉真家から出るように勇ちゃんが画策。
    これが吉と出るか凶と出るか。
    心が重い週になりそうですね。

  7. オペラ座の怪人 より:

    みどり(YOU)さんは
    意地悪というよりは
    (段田安則お父さんの言う通り)
    正気を失っちゃったんだね。

    勇ちゃんがお金を、
    しかも、かなりの大金を!
    あとで、お父さんに叱られるか?
    多分、勝手にお金を(金庫から?)出したんだよね。

    お父さんも冷静沈着な判断をしているのは分かるけど、
    安子、
    どうする?
    どうなる?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  8. 還暦のたつお より:

    暗い食卓、義母の理不尽な嫌味、八つ当たり。急遽の跡継ぎ、野球は諦める?「私に歯向かうんかな。」口調が恐ろしい。勇君、雉真の跡継ぎになる覚悟を決めたか?美都里さんの無理強い、錯乱一層エスカレート。再婚の勧め、苦肉の策。苦しい一週間の始まり。勇君のアドヴァイス。安子の判断は?

  9. H.Sakigake4th より:

    あまりにも救いがなさすぎます…。
    安子も、美都里さんも…。

    最初は美都里さんが一方的に嫌みでもするのかと思ってましたが、実に重いものでしたね。
    誰も悪くなんてありません。

    千吉さんもお互いwinwinの提案をしたものの、安子もまた稔くんの死を消化出来なかったからこそ、雉真家にへばりつく覚悟だったのでしょうか?

    だからこその第三者の目線は大事。
    これまで俯瞰者だった勇ちゃんが男を見せていますね。
    稔くんの結婚以降黒子に徹している彼も世論と戦争と家に振り回されているからこそ報われて欲しい人物の1人です!

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