2023/4/5(水)第1週「バイカオウレン」
あらすじ
自分は生まれて来ない方がよかったと落ち込む万太郎に、自らを「天狗」と名乗る武士が言いました。誰もが自分のつとめを持って生まれてくるのだと。万太郎はその言葉に生きる希望を見出しました。
そこへ、母のヒサが万太郎を探しにやって来ました。ヒサはその場で白い小さな花を見つけると、その花は一番好きな花なのだと万太郎に告げました。それがきっかけとなり万太郎はますます植物への関心を強く持つようになりました。
ヒサに連れられ帰宅した万太郎をタキは厳しく叱りつけました。蔵人をねぎらう日に当主としての何をしているのかと。万太郎は蔵人たちに非を詫び、蔵人たちは万太郎の言葉を快く受け入れました。
一方、万太郎を案じたタキは、番頭の息子・竹雄に対して万太郎の目付け役をするよう命じました。そんな中、佐川領主である深尾家の家臣・塚田昭徳が槙野家を訪問。塚田は、武家の子息のための学問所で学んではどうかと万太郎に勧めました。
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感想
天狗
天狗の正体が何者なのか、ナレーションによって説明されるものと思っていました。
しかしナレーションによる説明はなし。
ともに行動していた武士たちが「天狗」のことを「坂本」と呼んだこと、その武士たちによれば「下関にいることになっている」だけが「天狗」の正体の手がかり。
万太郎くんは「天狗」の正体はわからない。
正体をはっきりと説明しない演出、とっても粋な描き方でした。
追伸:「天狗」の没年は慶応3年(1867年)。
今回のドラマの舞台が慶応3年(1867年)、ナレーションで語られた「大政奉還」も慶応3年(1867年)。
なので万太郎くんが「天狗」と会ったのは「天狗」が亡くなる間際のタイミングです。
万太郎くん、ギリギリのタイミングで歴史上の人物に励まさてよかったね。
当主の風格
前回まで孫に優しいタキさんの姿が描かれましたが、今回のタキさんは厳しかった。
しかし、祖母の厳しさを真正面から受け止め、蔵人さんたちに詫びた上で、蔵人さんたちの働きに対して感謝の言葉を述べるチビ万太郎くん。
立派でした。
当主の風格を見たような気がしました。
お武家様に対して挨拶するときの万太郎くんの態度も立派。
万太郎くんが、このまま「峰屋」の当主に成長するストーリーを見てみたいほど。
でも、万太郎くんは別の道に進んでしまうんですね。
新しい風
本日「大政奉還」がナレーションによって語られ、徳川様の世はナレ死。
槙野家にやってきたお武家様は、時代が変わることをタキさんに告げていましたが、タキさんは、それが何を意味するのかまだわからない様子でした。
ところで次週の早ければ水曜日、遅くとも木曜日には元号が「明治」になるはずです。
今回、万太郎くんがお武家様から勧められていた学問所も次週の木曜日あたりには廃止され小学校が開校します。
今回あたりから新しい時代の風が吹き始めました。
今回、新しい風に気づいていたのは、風を吹かせた張本人の「天狗」と、槙野家にやってきたお武家様だけでしたが。
利発な万太郎くんが新しい風に気がつくのはもうそろそろ?
不穏なフラグが3つ
不穏なフラグが3つ立ちました。
1つはナレーションのセリフ中にあった「別れ」というワード。
槙野家で近いうちに「別れ」があることが暗示されました。
もう1つは、万太郎くんを探しに出たことで、ただでさえ衰弱していた身体にダメージを負うヒサさんの姿。
そして3つ目は、最後の万太郎くんのセリフ。
お母ちゃんはこれで元気になるき、と万太郎くんは笑顔で言いましたが、この笑顔と反対の状況が起こるのでしょう。
事前のアナウンスでは、今回立った二つのフラグは金曜日に回収されるはずです。
しかし次回には、その「別れ」がはっきりと描かれることになるのかもしれません。
「バイカオウレン」
ヒサさんが一番好きだと言った白い花。
ドラマの中には花の名は紹介されませんでしたが、この花が今週のサブタイトルである「バイカオウレン」。
今回立った3つのフラグの回収とともに、サブタイトル「バイカオウレン」も回収されるものと思われます。
予習レビュー
今週のサブタイトルになっている花の名前「バイカオウレン」が登場します。
ドラマの中では、万太郎くんのお母上・ヒサさんが「バイカオウレン」の花をこよなく愛しているという設定です。
そして、ヒサさんが「バイカオウレン」の花を愛していることを知った万太郎くんは、ますます植物にのめり込むことに。
なので今回描かれるエピソードは万太郎くんがライフワークと出会う瞬間なのかもしれません。
また、万太郎が通学をすすめられる学問所の存在も、万太郎くんが成長してから植物をライフワークとする際に大いに役立つことに。
なので今回は万太郎くんのライフワークのフラグが立つ回という位置付けなのでしょうか。
一方、万太郎くんの生家「峰屋」の番頭さんの息子で竹雄くんという少年が、万太郎くんのお目付け役を命じられます。
この竹雄くんという少年。
少なくとも物語の前半では主人公に次いで出番が多い重要なキャラクターです。
彼にまつわる泣かされそうなストーリーも今後の展開の中で用意されています。
そんなわけで竹雄くんは要注目のキャラクターです。
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こんにちは、落合さん。
NHKアーカイブス、「朝ドラ100」を開いて→年表→舞台年表 と開けると、各作品がドラマ背景の古い順に並べられ表示されています。
それによると、「あさが来た」は安政4年から始まっていて、次に古い作品は「ハイカラさん」の明治15年からとなっています(「らんまん」は未掲載)。
ただ、この表で「あさが来た」のスタートが安政4年(1857年)となっている理由は解りません(私はこのドラマを見ていなかったので)。
あさが生まれたのは嘉永3年(1850年)、ドラマであさが登場したのがあさ11才、文久元年(1861年)と思われるからです(wikipediaによる)。
逆に、その理由をあれこれ考えると面白いかもしれませんが。
ちなみに、
嘉永、安政、万延、文久、元冶、慶応、そして明治。
元号が目まぐるしく変わっているこの時代、私にはどうにも時間の流れをとらえることができません。
竜馬らしい荒療治。寝覚めると違った世界が、竜馬の助言、当たり前の事を言っているようで深い。「もし、わしに息子がおったら。」後の事は余りに有名なので、この台詞切なく響く。祖母の叱責。
5歳にして、見事な口上。叔父親子当て外れで不機嫌。菅原大吉さん、坂口涼太郎さん
曲者俳優親子。万太郎君の描いた絵。確かに枯れない、でもお母さんがあの状態で言うと何だか悲しい。榎木さんこういう役合うなあ。竜馬の帰還やはり大政奉還がらみ。藩校に、苗字を許されているとはいえ町人の子弟が通うと軋轢起きないかな。
落合明人さん、ごめんなさい「あさが来た」も幕末だったけど文久だったからねえ。あるかもしれないけど思い出せない。大河が時代劇が多くて、朝ドラが現代に近いのは差別化を図っているのかな。まあ朝の慌ただしい中に主婦層に見てもらおうとするから予備知識の必要ない現代劇が多くなるのは仕方ないかな。
天狗「みんな・・・・・・自分の務めを持って・・・・・・・生まれてくるがじゃき・・・・・・・・。」
短い生涯の間に偉大な務めを成した人でしたね。